#平成の邦楽30枚

というタグがTwitter上で流行っているようなので、どうせだからnote上でまとめてみることにした。1年1枚ずつ、1バンド1枚というしばりで選んでいる。下記の、Spotifyで聴けるあたりをまとめたプレイリストをシャッフルしたりしてBGM代わりに読んでいただければ幸いだ(少々騒々しいリストになってしまったが)。

まず、僕が選んだ一覧はこちら。

H01' SION『Strange But True』
H02' MARCHOSIAS VAMP『乙姫鏡』
H03' さねよしいさ子『手足』
H04' 人間椅子『黄金の夜明け』
H05' モダンチョキチョキズ『ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説』
H06' Spiral Life『Spiral Move TELEGENIC2』
H07' L⇔R『Let me Roll it!』
H08' メトロファルス『LIMBO島』
H09' 斉藤和義『ジレンマ』
H10' pre-school『peace pact』
H11' 國府田マリ子『やってみよう』
H12' NUMBER GIRL『SAPPUKEI』
H13' 東京スカパラダイスオーケストラ『GUNSLINGERS』
H14' Mic Jack Production『SPIRITUAL BULLET』
H15' キウイロール『その青写真』
H16' the pillows『GOOD DREAMS』
H17' 菊地成孔『南米のエリザベス・テイラー』
H18' Acoustic Asturias『Marching Grass on the Hill』
H19' Plastic Tree『ネガとポジ』
H20' THE BACK HORN『パルス』
H21' BUCK-TICK『memento mori』
H22' Salle Gaveau『La Cumparsita』
H23' STELLA LEE JONES『A FLOATING PLACE』
H24' 米津玄師『diorama』
H25' 豊崎愛生『Love letters』
H26' THE MAN『THE MAN』
H27' zabadak『ここが奈落なら、きみは天使』
H28' 水玉さがし『レイトショー』
H29' discotortion『影切』
H30' STRUGGLE FOR PRIDE『WE STRUGGLE FOR ALL OUR PRIDE.』

『私的名盤30選』というノリで選んだら、思った以上に『歴史的名盤』と思われるような作品、平成を代表するようなバンドが含まれていないリストになって自分でも驚いた。

僕は1985年生まれである。物心がついた頃には当然に平成は始まっており、思春期、音楽はCDを買うか借りるかして聴くもの、だった。

だからなんだ、と言われると困ってしまうし、所謂『アナログの暖かみ』みたいなものはまあ、ない時代だったかな、とも思う。それでも。

やっぱり僕の、ごく個人的な思い入れとともにCDというものは回っているし、どれだけSpotifyや、その他ストリーミング/ダウンロードが充実しても単純に手に入らない音楽というものがそこにはある。

既にさんざん言われているように、平成というのは『CDの時代』だった、と僕も思う。上記に挙がっている30枚は、そんな、僕が多感な時期を過ごした『CDの時代』だからこそ選べたものだろう、という思いがある。

それを象徴するような作品が、2018年ベストに選んだSTRUGGLE FOR PRIDE『WE STRUGGLE FOR ALL OUR PRIDE.』である、と考えている。

『ハードコア』という価値観でストリートの音楽をまとめあげたような、MIX TAPE的な本編(上記のSpotifyプレイリストも、この内容にインスパイアされた内容になっている)とはまた別に、CDにのみ付属したライブ音源では、盟友ECDの最末期の言葉が記録され、遺されている。

ストリーミングの時代に作品を遺すこと、CDとして記録すること、STRUGGLE FOR PRIDEというバンドが『表現』しようとした『音楽』、そして『CD』という『作品』、それらは僕にとってとても身近で、信頼できるものだ。

いくら歴史的名盤であったとして、たった30枚のアルバムで総括できるほど『平成』という一時代は短くも細くもない、だろう。しかしそれぞれが、たとえば僕が、『30枚』というアルバム作品で振り返る平成、というのも面白いし、リストを挙げるだけではなく、それぞれが語る『平成』を見てみたい、なんてことを思ったりする。

そういったこともあり、(最後は宣伝になってしまい申し訳ないのだが)、今回セレクトした30枚に、2枚くらいを加えて同人ディスクガイドを作ろうかと考えている。

『CONSOMME CUBE 増刊(01)
 30+2枚で振り返る平成音楽(偽)史』 (仮)

問題なく発行できれば6月30日の『北海道COMITIA10』から頒布していく、予定。

よろしくお願いします。


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