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【CEOコメント】アクティブ投資ファンドの投資哲学の事例ご紹介

こちらでは、Oaktree Capital Managementという、クレジット運用、オルタナティブ運用を中心として約12兆円の資産を運用する米国の資産運用会社の投資哲学をご紹介します。

Oaktree Capital Managementは、「投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識」や「市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学」など、読まれた方も多いであろう書籍でも著名なハワード・マークス氏が共同チェアマンを務めていることでも知られています。

6つの投資哲学

Oaktree Capital Managementの投資哲学は、こちらのウェブサイトに掲載をされています。

ウェブサイトには6つの投資哲学が掲載されており、

①リスク・コントロール、②一貫性、③非効率な市場をつく、④コア・コンピタンスを持った分野で勝負する、⑤マクロ経済の動向(の予測)は重要でない、⑥投資のタイミングははからない

となっています。

未来は予測できない

この6つの投資哲学のうち①、②および⑥は、書籍「投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識」のキーメッセージにもなっているものです。

すなわち、

◎ 相場がいいときに儲けることは誰でもできる中、相場が悪い時の損失を抑えることでトータルのリターンをだしていく
◎大勝と大敗を繰り返すのではなく、地道に勝率をあげる投資スタイルをとる
◎マクロ経済の動向(の予測)は重要でない
◎ 投資のタイミングははからない
◎市場環境によって若干ディフェンシブなポジションにすることはあっても、適切な価格で投資を実行できる限りフルに投資を行い、リスクヘッジのために投資できるお金をキャッシュのまま持っておくことはしない

というものです。

書籍「市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学」でより詳しく説明がなされている通り、若干オフェンシブにいくかディフェンシブにいくかのチューニングは行うものの、基本的には「未来は予測できない」という前提に立っていることがわかります。

ボトムアップ・アプローチに徹する

上記のような前提があったうえで、Oaktree Capital Management社の投資哲学の独特な部分を見てみます。

投資哲学③では、「結局重要なことは本源的に価値のある資産に投資をすることなので、ボトムアップ・アプローチに徹する」という説明がされています。

通常の資産運用会社では、投資哲学、投資プロセスとしてマクロ経済状況を読み取りその状況下で最適なポジションをとろうとするトップダウン・アプローチと、1つ1つの投資案件を吟味してより魅力的な案件に投資を行うボトムアップ・アプローチを併用することがほとんどです。

投資哲学でトップダウン・アプローチを切り捨ててしまうのは、オルタナティブ運用ファンドならではの強い特色といえます。

(もちろん実際には、実務では「若干のポジションのチューニング」を行うために膨大なマクロ経済リサーチをしていると思われます。)

非効率な市場をつく

投資哲学③では、効率的な市場では一生懸命働いても無駄(市場平均を上回るパフォーマンスを出し続けることが難しい)であり、非効率な市場で一生懸命働いてリターンを出すことを目指す、としています。

この点についてはあくまでOaktree Capital Management社の投資哲学がそういうものということで、効率的市場で市場平均を上回るパフォーマンスを出す自信のあるアクティブ運用ファンドもあると思いますし、意見が分かれるところかと思います。

上場株式中心というよりは、ローンを含む実物資産中心に投資するオルタナティブ運用を行うOaktree Capital Management社の方針を表しています。

コア・コンピタンスを持った分野で勝負する

投資哲学④は、自分の土俵で勝負することの重要さについてのものとなっています。

この点は、広くアクティブ投資ファンド一般についていわれているかと思います。

◇ファンドの手数料およびリスクについて
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