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推し作品の歴史の1ページ

全国の劇場で先行上映されている『蒼穹のファフナー THE BEYOND』第1~3話が、もうすぐ上映終了となる。
このnoteを書いている時点でまだ上映しているのはなんばだったか。

全国といっても上映館は30館という少なさだった。
上映館が発表された時は「一番近い映画館は遠い」「隣県まで行かなければ」などの声をよくTwitterで見かけた。
しかしミニシアターランキングでは2週連続で1位を獲得した。

初日からの3日間でパンフレットやグッズが完売し、パンフレットについては増刷されてなお完売となった。
来場者特典のミニフィギュアはあっという間に配布終了となり、後日配布再開などの措置も取られた。この作品のグッズ展開としては珍しく立体物だったので、その影響もあるかもしれない。

Twitterにはさまざまな考察が飛び交うと共に、新規(今作からの初見)さんの感想を見かけると「知識のない状態ではこう見えるのか…!」と新鮮さを感じたりした。
『知識のない状態=前作までの流れを知らない』ということだが、もうすぐ15周年となるシリーズの完全新作に途中作から入れることなんてほぼ滅多にないのではないかと思う。
そんな中でも、せっかくだからと観に行ってくださった方々がいたことが嬉しい。
そして、作品の新しい感想をTwitterなどに書いてくれてありがとうございます。

私が『蒼穹のファフナー』シリーズを観たのは、劇場版(HEAVEN AND EARTH)の頃だった。
同年代は全く観ている人がいなくて、部活帰りに制服のまま映画館に行き、一人で鑑賞した記憶がある。

数年経って、2012年の『オールナイト皆城総士生誕祭』(0時から約6時間、皆城総士を祝ったり作品の裏情報を聞いたりEXODUSの先出し設定をお披露目した会)でイベントデビューを果たした。
ちょうどこの頃にTwitterで既存ファンの方と知り合い始めた。
劇場版から2年経っていて下火になっていたからか、パセラのイベントホールのキャパが埋まらず、当日券が販売されていた。
チケットの申込倍率が激増、転売ヤーも現れる最近のイベントからは考えられないような、秘密基地の中にいるようなイベントだった。

そんな時期から作品に入って今日まで追いかけ続けた私自身、『THE BEYOND』での盛り上がりが信じられないくらい嬉しい。
そもそも、『HEAVEN AND EARTH』から考えてもこんなに作品が続くなんて思っていなかった。
初期から作品を追っていた人は私以上に感じているに違いない。

それと同時に、秘密基地のようなどこか独特の雰囲気を感じていた頃が懐かしくて、少し寂しかったりする。
勿論、作品が盛り上がっていてファンがたくさんいることは嬉しい。

今でも昔でも変わらない思いが一つだけある。

私にとってこの作品は、たまに取り出してはにこにこ眺めてしまっておくような、そんな宝物のような作品だ。

これからも、この思いを大事に育てながら作品を楽しみたい。

改めて、新作『蒼穹のファフナーTHE BEYOND』公開おめでとうございます。

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