見出し画像

傷痕


本日は2024年1月1日にリリースされました新曲

「傷痕」についての記事となっています。

まずは楽曲をお聴きください*


傷痕
作詞/作曲 鈴木啓

要らないが口を衝き出た途端
罅割れた夜 摩天楼
歪だって誰も気にしないから
生きて 生きて 生きて

痛みが痛みとして作用する前に全部放った
心まで焼き尽くして跡形もなくなって
しまうのが怖かった

愛を知るタイミング 教え合う前に
回帰する身一つ 守るように

冷え切った身体を寄せ合いながら
さよならをやり過ごして
悲しみを馴染ませていくように
ただ 肌 なぞった

結局いつでも探しているのは
誰かじゃなくてあなただし
最終的にどうこうじゃなくて 
今ひとりなのは事実だし
もうどうでもいいならいいって
まぁでも言わないか私もそうだから
言わないか

少しずつ変わっていったのは知ってるの
お互いね はじまりは話さなくていいわ

痛くない 嘘が嘘であるうちに
さよならの夜に溶けよう
歪だって誰も気にしないから
生きて 生きて 生きて

冷え切った身体を寄せ合いながら
何度だって繰り返して
悲しみを馴染ませていくように
ただ 肌に残った
傷をなぞるの




良く楽曲でお世話になっているひろむさんの歌詞は

特に解釈が難しくいつも良く考えないと

音楽がツルッと終わってしまうような印象で

だからこそ楽曲の一曲一曲を注意深く考えてみてほしい。

そんな作曲家さんです。


この楽曲「傷痕」はタイトルに反して

メロディラインが明るくリズムカルな曲になっています。

最初は傷痕っていうタイトルでかなりマイナスなイメージを持っていた私ですが

この歌詞を読めば読むほど

その傷痕がとても愛おしいものなんだと解釈できます。

ひろむさんの歌詞は全体に向けるメッセージではなくて

作品の中に登場人物のストーリーがあり

その人生の一部分を切り取ったような曲が多いという印象。

役者をやっている私にとっては考察のしがいがあるなーと良く思うわけです。


噛めば噛むほどっていうやつです。


さて今回の登場人物は好きな人がいる女性のお話。

自分的には結構可愛い女性が思う歌。

愛しあった二人の歪んだ愛が背景。

二人であった都会の夜

そんなところから歌が始まります。


このうたの難しいところは一番最初の

「要らない」を誰が言ったかでだいぶこのうたの進行が変わること。


自分が言った要らない なのか

好きな人に言われた要らない なのか

みなさんはどちらで解釈しましたかね?

ここから先は

692字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?