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【イベント後記】第1回 ガクヅケ船引添削大喜利ワークショップ 赤ペンフレンド: 牛女しらす

「連続型確率変数」編集部のれみどりです。
平素より当マガジンをご愛顧いただきありがとうございます。

 以前こちらのnoteにて告知いたしましたイベント「第1回 ガクヅケ船引添削大喜利ワークショップ 赤ペンフレンド: 牛女しらす」を、2023/10/22にBAKERY CAFE Shiromaruにて開催いたしました。
やや時間は経ってしまいましたが、その活動報告+αをここに記録いたします。


 本記事を読む前に、事前に掲載した告知記事・船引さんへのインタビュー記事をご参照いただくと、この企画の概要や開催に至る経緯から把握していただけるのではないかと思われます。ぜひ!



第1回添削大喜利ワークショップ 活動報告

当日提供されたパンのひとつ、
完熟トマトのハッシュドビーフ🍅
こっくり感が適度で、めっちゃ美味しかったです。

 当日は22名(*大喜利参加17名・観覧5名)の方々にお越しいただきました。
先生役ゲストが豪華であったとはいえ、開催実績のない主催による試験的な企画にここまで集まっていただけるとは……。
皆様の勇気と好奇心に大変感謝いたします。

 今後どのくらい続けられるかはわからないけれど、回を重ねるごとに肝要となるであろうことについては、初回にこそ示しておかねばと思っていて。
オープニングの台本には下記のような文言を入れ、先生役のお二方からの伝達をお願いいたしました。

穏やかな雰囲気で楽しく知見を深めていける会にしていきたいです。
自分に対しても相手に対しても、それぞれの面白さを尊重する意識での振る舞いをお願いいたします。

 皆様のご協力により、添削パートでのやり取りがまさに上記のような形で実現できたことは、かなりの手応えに繋がりました。
今後開催を続けていくとなった場合に行なっていくべき「議論によってイヤな思いをしたり、意見を押し殺してしまったりが起こらない環境を作れているか」の問い直し、そのリファレンスとして活用できる初回となっていたはずです。


開演前に撮影した設営後の会場。回答者の席は前方。
先生役は向かって右手側のエリアから回答の様子を見たり、
添削内容を説明したりされていました。

 せっかく活発な議論の場を作れたのに「良い会になってよかったなあ」で終わってはしょうがないので。
会を終えてからしばらく、どうして今回のような場が成立できたのかを軽く考えていました。
種々の要因のなかでもひときわ大きな役割を担っていたのは、ひとつのクラスタにおさまらない人々が参加されていたことではないかとみています。

 あまり密にはできなかったものの、何名かの大喜利参加の方とはお喋りもさせていただきました。正直全員からお話をお伺いしたかった……!
イベントへの参加動機ひとつとっても「もともと大喜利が趣味でたくさんの大喜利会に参加されてきた」「船引さんのRadiotalk大喜利部から生大喜利にも関心を持った」「大喜利もお笑いもなんとなく知っているくらいだけれど興味を惹かれて飛び込んでみた」……といったバラバラっぷりで。
「大喜利」への関心をよすがにして、異なる人間のまま対等な立場で議論へ参加されていた(*もちろんこの「参加」は発言のみならず、見て聞く行動も含みます)ことが、添削時の議論ひいては会自体にも奥行きをもたらしていたのではないか……と推測しています。

 もちろん、先生役を請けていただいた船引さん・しらすさんのユーモアを欠かさないよう気を配りつつ、ひとりひとりの回答に真剣に向き合っていた様子が。それからShiromaruさん店内の適度な明るさやパンの焼ける匂いが。
環境を構成していたあらゆる要素が「安心して発言できる雰囲気」の醸成に関係していたのだとも認識しています。

 重ね重ねにはなりますが、添削大喜利ワークショップに携わってくださった皆様。
本当にありがとうございました!


 先生役のお二方からの振り返りはこちら。

 また、X(旧Twitter)にて「#添削大喜利ワークショップ」で検索すると、当日参加された方々のご感想などをお読みいただけます。
たくさんのご感想をありがとうございます!大変励みになりました。


 今回のお題はShiromaru店主の六升さんからご提供いただきました。
使用したお題のみ掲載いたします。

スライドURL: https://docs.google.com/presentation/d/1as9SdyVQSebK5DZ4mDjjUJiwG2cK0hFijKAUM4ptwgQ/edit

 Shiromaruさんでは定休日の活用として場所貸しを行なっておられます。
さまざまな用途での使用が可能であるようですが、大喜利関連のイベントで使用の際は上記のようなお題を10個ほど提供していただけるようです。
(*イベント開催当時の条件になります。都度ご確認ください)
川崎駅周辺でのイベント開催をご検討の方、お問い合わせしてみては。

 もちろん、パン屋さんとしても良いお店です。
定番商品だけれどカレーパンが好き。



 活動報告としてはひとまずここまで、以降には主催としての至らなかった点をつらつらと書いていきます。
日頃イベント主催で苦心されている方々の安心材料にはなる話かもしれませんし、そうでなくても失敗談がお好きな方はぜひ。
あまり畏まりすぎない文体や箇条書き等を使用し、なるべくポップになるよう努めますが、苦手な方はすみません。


めざせ!第2回開催 〜タイムスケジュール問題の解消に向けて〜

 イベント主催のやりごたえを感じ、今後もときどき企画を打っていきたい!と前向きな気分にはなれているのですが。
次回企画に手を付ける前に取り組むべきなのは、今回の反省です。
特に今回は初のイベント主催であったうえ、続けて開催していきたいなら早急にクリアしなければならない私自身の問題点が表出した回でもあるため、少し丁寧に考えてまいります。

 今回いちばんの問題点は「予告していた終演時間&会場のレンタル時間を大幅にオーバーしてしまったうえ、押し進行を取り戻そうとした結果参加者間に体験の差が生じてしまった」ことに尽きます。
当日も後日もあちらこちらで謝罪してしまったため何度もしつこいと思われてしまうかもしれませんが……関係者の皆様、大変申し訳ありませんでした。

 タイムオーバーによってその後の予定を変更せざるを得なくなった参加者の方もおられたかもしれません……いや本来は17時ごろ終了予定だったため、きっとおられたでしょう。
また演者・会場の方々からしたら、主催の一方的な都合によって稼働時間を延長させられた状態となってしまっていたため、単純に契約を違反してしまった形にもなります。

 そして「押し進行を取り戻そうとした結果参加者間の体験に差が生じてしまった」についてですが、下記のような事象になります。

  1. 参加者を3グループに分け、ひとグループごとに大喜利を2題・添削をお題ごとにひとり1答していただく、と説明していた。

  2. Aグループは1に示した流れをそのまま遂行できた(ただこの時点で1時間近く押していた)。

  3. Bグループの添削1題めあたりで本来の終演時間となってしまい、一部の参加者から添削を遠慮する動きが発生(*注1)。甘んじて受け入れさせていただいたもののその都度謝罪してしまい、せっかく削っていただいた時間を少し無駄にしてしまった上、会場の熱気をやや下げてしまったかも。

  4. Cグループは大喜利の時間を少し削ったうえ、添削もひとり1答のみに限らせていただいた。それでも添削を遠慮する方が現れるほどの事態に。この頃になると主催が明らかにてんてこまいだったので、大喜利の体験としてもあまり良くなかったのではないかと推測。

注1: ゲストお二方からのお申し出で、ここでできなかった添削は後ほどSNSや配信などで個別に対応していただけることに。本当に実施してくださっていたようで……頭が上がりません。

 大前提として、今回のようなイベントの参加費は受けられる体験への対価として支払われるものであるはずなので、体験の量に差がついてしまうのはかなりマズい。
等量の体験をした上で良かった良くなかったの印象が生じるのとは、話が変わってくるわけです。

 もちろん最初から行き当たりばったりで進行するつもりでいたわけはなく、事前に台本を仕上げ、演者・会場の方々へ共有しておりました。
(共有相手に落ち度があったと主張するわけではありません!
自分も主催がやれるというならと台本に書いてある進行を信じたと思います)
ですが、終わってから見直してみると、この台本には私の見通しの甘さ、というか中途半端な理想論者的な部分が詰まっているなと……。
せっかくなので台本より進行表部分を掲載しておきます。ご笑覧ください。

 たらればの話になってしまいますが、この構成に則ってできたであろう応急措置は「Aグループ後の休憩時間にゲストと協議し、Bグループ以降は添削対象を1答に絞る」だったのではないでしょうか。
事前に連絡いただいていた早抜けの参加者をAブロックに集めていたので、AブロックとB・Cブロックで体験の密度が異なってしまうことについては幾分飲み込んでもらいやすかったのではないか……と。
もちろん均質な体験を提供できるのが望ましいのですが!

 あと、おそらく私は休憩時間に、普通に休憩していたような記憶があり……。
大喜利の進行役でもあった私がイベントの後半で力尽きるのも良くないため、休むこと自体は必要だったのでしょう。
ただ、主催にとっての休憩時間は休みを取りつつ軌道修正を検討するための時間でもあるのか……と、やってみてはじめて気がつきました。


 長々と経緯を説明してまいりましたが、これを受けてただ落ち込んでいるだけでは今回の参加者の皆様にとって誠実ではありませんし、自分としてもせっかく良い企画を作れたのだから今後も実施していきたい気持ちがあるため、改善に向けての検討をする必要がございます。

 また、イベントに関係するあらゆる立場の方々から、ご自身の経験からくるアドバイスやあたたかなご声援を数多くいただきました。
今回のようなイベントに携わっていただける方々であったからかもしれませんが、お寄せいただいた声のすべてが思慮深い言葉と建設的な意見からなるもので、なんで自分がこのようなありがたい思いをできるのだろうか……と、しばし呆然としてしまいました。

 こちらも重ね重ねになってしまう方が多数だと思われるのですが。
ひとつひとつ大切な検討材料として受け止めさせていただきます。
本当にありがとうございます。


 すべての案の反映をお約束できるわけではありませんが(*同時に実行できない案もあるため)、いただいた案やこちらで検討した案を掲載いたします。
とはいえそのまま列挙すると記事があまりにも長大になりますので、スライドにて展開してみます。
また、複数の要改善点を横断できる案もあるように思われたため、タイムスケジューリングや段取りに関するもの以外の案もまとめています。

スライドURL: https://docs.google.com/presentation/d/1zFfcVLWqQPIz5RS_wp9-pVtHULNaLVXGOLjWeuZHTlM/edit

 お寄せいただいたなかには諸事情によりこちらへの掲載を見送ったものもあるのですが、すなわち実行しないというわけではありません。

 今回いただいたフィードバックは添削大喜利に限らず今後主催するイベント・ライブの場にて実践していき、着実に自分のモノとしていきたいです。
そしてなるべく早く、皆様に「改善すべき項目が達成されているか」といったことを考えさせず、純粋に楽しみに来ていただける場を安定して提供できるよう、尽力してまいります。

 今後とも、なにとぞよろしくお願いいたします!

いただきましたサポートは芸人さんへの還元・取材費用に充てさせていただきます。 ※どなたの記事を読まれてのサポートかも明記していただけると確実にお渡しできるので、差し支えなければお願いします。