『馬、人、道具』

これらは武豊騎手が大切にしているものだそうです。

ここでは道具にフォーカスしていきます。

私は

「道具を大切にする」=「一流への登竜門」
だと考えます。

どんな競技、どんな仕事であれ、そこで使う道具を大切に出来ない人間は出世しないはず。道具を粗末にする優れた職人さんがいるだろうか？

以前、ハンマー投げの室伏広治氏の講演を拝聴する機会に恵まれました。

その時に室伏氏が、「ハンマーの洗濯」について話されていました。

室伏氏はある日「ハンマーを洗濯するの大変でしょう？」と競技とは無関係の方から質問されたとのこと。その時はハンマーを洗濯することはなかったので、"変わったこと言うな"と思う一方で、この言葉が妙に気になったそうです。

そこでハンマーを洗濯することを始め、磨く布の材質や洗剤を変えてみて"どれが1番きれいになるか"を試したそうです。

その結果、ハンマー投げに対して今まで考えなかったような発想や考え方が出てきて、結果として記録が延びたとおっしゃっていました。

「道具を大切にする」を実践することで競技や仕事への探究心と愛情が深くなり、結果として良い結果を導くことになると私は思うのです。