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新人フリコンはいいぞ〜タイトルミクジ制作後記〜

タイトルミクジ、ウディタ部門特別賞受賞!

第一回新人フリーゲームコンテストで、拙作タイトルミクジがウディタ部門特別賞を受賞しました。望外の喜びです。ありがとうございます。ウディタ特別賞の枠は2作品で、もう1作がArazさん作のフォギー・ザ・マリーシャスです。Arazさんがウディコンに出されていたフォギー・ザ・サスピシャス、そしてはにエクも面白い作品で、一ゲームプレイヤーとしてファンなので、同じ賞で並べたのが更に嬉しかったですね。ありがとうございます。

タイトルミクジ制作について

タイトルミクジは紛れもなく新人フリーゲームコンテストのために制作しました。新人フリーゲームコンテストの受賞作発表ページの運営様のご挨拶に、以下のように書かれていました。

「第1回新人フリーゲームコンテスト」は、『一人でも多くの人に、ゲームを完成させるきっかけを与えたい!』という想いで開催されたフリーゲームのコンテストです。

私にとってはまさにきっかけになったということです。元々は応募作品をプレイしたり、にわりん(フリーゲームVtuber)の動画を見たりで新人フリコンを楽しんでたんですが、このコンテストという祭、作品を出した方が楽しめるのでは? とふと気づきました。その天啓を得たのが遅すぎたので、タイトルくらいしか作れないと割り切って、タイトルだけでゲームにしました。限られた時間でゲームを作るのも、それ自体がゲームのように楽しいんですよね。

更に、投稿したゲームをプレイして、感想をくれる方がいました。実況動画まで作っていただきました。運営さんの紹介動画も拝見しました。反響があるのは本当に嬉しいことです。

新人フリコンは、応募作品をプレイしたり、推しゲームを応援したりも勿論楽しいんですが、自分が作品を作って応募してみるという楽しみ方もあります。私の気軽に作って参加したゲームがしっかり評価してもらえた実績もできたので、どんな初心者でも、どんなに〆切直前でも参加してみる価値はあるなと思いました。新人フリコンはいいぞ。本記事で一番伝えたいのはココ。

タイトルミクジの工夫点

運営の方々にどんな点が評価されて特別賞がいただけたのかは分からないのですが、楽しんでもらえるように考慮した点を書きたくなったので幾つか書かせてください。

・トガリ要素

フリゲは尖っていて欲しい、という自分のプレイヤーとしての思いがあるので、自作品でも突き抜けた何かでアピールしたいと思っていました。本作のトガリ要素は"シンプル"さです。

・シンプルさ

気軽に遊べるようにしたかったので、1プレイの時間を応募作品で一番短くしたいと思っていました。多分そうなったと思います。兎に角シンプルにしたかったので、画面もタイトルから遷移無しの1画面にしました。そんなゲームあんまりないと思います。シンプル イズ ベスト。

・セレンディピティ

セレンディピティについて、Wikipediaには以下のように書かれています。

セレンディピティ(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。

このゲームの目的として位置付けているのは、コンテスト優勝なのですが、このゲームの面白さは目的である1位を獲ることには殆どなくて、繰り返しタイトルを作っていく中で偶然面白いタイトルが出てくる点です。つまりセレンディピティに特化していると言えると思います。通常のゲームでセレンディピティに特化までする必要はないと思いますが、思いがけない幸運がさりげなく発生すると嬉しいですよね。

・リピート性

このゲームの面白さであるセレンディピティに出会うには何度か繰り返しタイトルを作ってもらう必要があります。1度で止められると悲しいので、まず1度プレイしたら2度目以降は追加要素が出てくるようにしました。これは、繰り返しやって欲しいという私からプレイヤーへのメッセージです。もう何回かプレイすると、更に追加要素が解放されます。これによって繰り返す前提のゲームだとアピールしています。また収録ワードを増やして、同じ組み合わせはまず出ないようにしています。

・ニヤり要素

このゲームの半分はパロディです。既存のタイトルにあるようなワードが出てきます。このワード……アレだな? と思うと人はちょっと面白いし何故かニヤります。そして人に言いたくなります。なりません? 

・SNS

ゲームのプレイをシェアすると、ねずみ算式に楽しさが増えるのは義務教育で学びますが、ネタバレは避けなければなりません。ところが、このゲームにはネタバレがありません。何処を切り取ってSNSにあげても構いません。というかTwitterにアップして欲しいとreadmeに書いています。ウディタ製のゲームなのでスクショが撮りやすいというメリットもあります。

誰かがプレイする

→面白いタイトルやパロネタスクショをTwitterに上げる

→それを見た誰かがまたプレイする

→またタイトル画像をTwitterにあげる人が増える

→みんなでプレイすると楽しい!

↑こうなるといいなと思ってました。

"TLで話題になってるタイトルミクジをプレイ"みたいなツイートもいただき、プレイしてくれた皆さんのお陰である程度目論見が達せられて嬉しい限りでした。誰でも楽しくシェアできて、一時でも話題になれば嬉しいと思って作っておりました。ありがとうございます。

新人フリコンはいいぞ

新人フリコンの運営様や、プレイしてくださった皆様に工夫点として挙げた点の何処かが評価されていれば嬉しいし、それ以外の点で楽しんでもらえていたらもっと嬉しいです。

拙作に頂いた賞からは、新人で技術力がなくても、美麗なグラフィック、壮大なBGMがなくても、人を楽しませたいという気持ちと工夫、発想を形にする意志があればいいというようなメッセージを感じました。

繰り返しになりますが、新人フリコンはいいぞ。


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