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GasHeroはSTEPNやFSLにどう影響するか

皆さん、こんにちは。STEPN公式アンバサダーのバベです!
今回は、STEPNの運営会社であるFind Satoshi Lab(以下FSL)が2023年12月にローンチ予定の「GasHero」について、このプロダクトがSTEPN、ひいてはFSLにどのような影響を与えるのか考察を書いていきます。

・注意書き
本記事はSTEPN公式の見解ではなく、公式の各種発表や発言を元に私自身の考えを記載しています。
本記事は投資助言や投資を推奨するものではありません。投資はリスクとリターンをよく考慮し各自で判断ください。
また、筆者はSTEPNの公式アンバサダーですが、資産性にかかわる点において、得ている情報のはユーザの皆さんと同じです。


GasHeroとは

まず簡単にGasHeroについて紹介します。
GasHeroは、戦略性のあるWeb3ソーシャルゲームです。プレイヤーは、荒廃した未来の土地を舞台に、「Hero」と呼ばれるキャラクターを獲得し、PvEやPvP、さらにクランやギルド単位での集団戦を行うことができます。
通貨はGMTのみ。あとは武器やペットなどのアイテムの売買を行うことができます。
プレイの時間としては、ゲームプレイが10%(オート戦闘だそうです)、40%がマーケットプレイスの観察、50%が他者とのコミュニケーションで成り立つという設計のようで、ゲーム自体にはそれほど時間がかからず、むしろその周辺での戦略、分析、コミュニケーションが重要のようです。

ソーシャル要素でいうと、ギルドやクラン、さらにその上に地区や市といった組織の単位があり、それらの長を決める際にボスへのダメージ量や、投票を行い決定します。またアイテムはゲームプレイやオークションで獲得できます。
こういったオークション、投票、戦闘などにおいて、組織内部での交渉や組織間での折衝などが必要な可能性があり、コミュニケーション要素が大きいゲームのようです。

GasHeroのホームページはこちら

さて、そんなGasHeroですが、なぜローンチするのでしょう?もうSTEPNは注力しないのでしょうか?
いいえ、そういうことではありません。現在、FSLはもっと広い視野で物事を進めようとしていると私は見ています。

STEPN単体の話だけじゃなくなってきている

現在、相場全体なかなかに悪く、BTCやETH含め、右肩下がりの状況です。GMTは市場に引っ張られて下落していますし、直近で盛り上がっていたE国(ETH Realm)はガスヒーローバッヂ効果が薄れ、eGSTが下降しています。

GMTのコインマーケットキャップの価格 2022年11月ごろ~
eGSTのコインマーケットキャップの価格 2023年5月ごろ~

昨年から私もずーっとSTEPNを追いかけ続けていますが、相場の下落が続く限り、中々上昇するのは難しい。しかも、STEPN単体では、かなり強引なこと(それこそ熱心なユーザでさえネガティブになるような実装)をしないと上昇トレンドへ持っていけないのではないかと考えています。
ただし、そういった実装はエコシステムにとってプラスでも、ユーザ心理にはマイナスで、結果として運営が続けられない状態まで崩壊してしまうリスクがあります。

そこでSTEPN単体だけで上昇トレンドへ持って行くのではなく、FSL全体で取り組みしているように見えます。特にMOOAR実装後から、その動きは加速しているように見えます。
何かというと、「FSLエコシステムの構築」です。

ちなみにエコシステムとは、
ブロックチェーンで発行された仮想通貨によって成り立つ社会・経済・仕組みなどのことです。詳細は出典参照

ブロックチェーンゲーム(BCG・NFTゲーム)の心臓部であるエコシステムとは?その特徴と重要性を解説

FSLエコシステムの構築とは?

現在、FSLは複数のプロダクトを展開しています。

Move&Earnの「STEPN」
DEXの「DOOAR」
NFTマーケットプレイス&AIによるNFT作成ツールの「MOOAR」
そして、ソーシャルゲームの「GasHero」

以前勉強会で作った資料

戦略投資以外の各プロダクトは、すべてGMTのユースケースを備えており、どのプロダクトを触れたとしても、GMTホルダーになる/GMTがバーンされる、ことにつながります。
このようにプロダクトを増やし、「FSLエコシステムを構築」し続けることで、GMTホルダーを増やしたり、GMTをバーンさせていく狙いがあると考えられます。言い換えるならば、「GMTでつながるエコシステムを構築する」ということだと思います。

2023年7月のタウンホールでも、「GMTをレイヤー1トークンとして機能する」という発言があるように、GMTでつながるエコシステムを広げていく考えがあることは間違いないでしょう。

以下ツイートの日本語訳を抜粋

また、2023年3月のタウンホールでは、以下Mediumの記載がありました。

記事はこちら

ここでいっていることに私の解釈を足すとこんな感じです。
・仮想通貨市場の動きは速く、トレンドについていかなければ取り残されてしまう
⇒トレンドについていけないと、ユーザが獲得できず、STEPN含め生き残ることができない。だから既存のプロダクトだけではなく、トレンドについていく新しいプロダクトを開発し続ける必要がある、と読み取れます。

・前回の強気相場はGameFiとDeFi製品が主導したが、次の強気相場はAIとWeb3ソーシャルによって主導されると強く信じている
⇒これを現在体現していますね。AIはMOOAR、Web3ソーシャルはGasHeroです。

これらから、さらに深堀すると、次の2つに取り組んでいると私は理解しています。それは、

1つ目が「弱気相場を生き残る」
2つ目が「強気相場に備える」

この2つです。これらについて、掘り下げつつ順番に見ていきましょう!

弱気相場を生き残る

弱気相場では、「市場へ流入するお金が減る=相場全体が落ちこむ=市場参加者が減る」
つまり、仮想通貨のエコシステム全体への参加が減るため、当然各プロダクトのユーザは減るか増え辛くなります。STEPNはユーザ数の情報が2023年5月にDAU15万人というYawnの発言以来、具体的な数値はわかりません。ただ、弱気相場が続く限り、厳し状況となっていくと考えています。

そんな中でもユーザの皆さんが楽しめるよう、またSTEPNエコシステムにも刺激を与え続けられるよう、様々な施策を打っています。

コラボレーション

例えば直近でも行われていましたが、MOOARでのスニーカーのラッフルがありました。これは、靴の供給を増やしているのではなく、他のプロダクトとコラボした企画をすることで
・GMTのホルダーの増加
・対外的な露出効果
などがあると思います。

MOOARの過去行われたラッフル一覧。結構いっぱいやってますよね

アプリ内イベント

現在、STEPNEMBER2というSTEPN発足2周年を祝うイベントを行っていますね。こういったアプリ内イベントはほとんど毎月行われています。
STEPNの機能(ミント、エンハンス、フュージョン、GEM)を使ったイベントであるため、このイベントによってエコシステムに多少の刺激を与えているものと思われます。それだけではなく、純粋にイベントを楽しんでいる方も多くいらっしゃいます。

コミュニティイベント

また、我々アンバサダーもコミュニティの皆さんと協力して、MEETUPなどの開催を行っています。少なくとも四半期に1回程度、それなりの規模のイベントを開催してきました。

2023年2~3月:STEPNBOOST(マラソン大会に参加するSTEPNerを応援)
2023年4月:第3回全国MEETUP(全国で小規模なMEETUPを多数立ち上げオンラインで各地を中継)
2023年5月:公式MEETUP(YawnとMableが来日した初の公式MEETUP)
2023年7月:公式MEETUP(WebXにあわせてYawnが来日。AMA/Move/BBQと丸1日のイベントでした)
2023年11月:第4回全国MEETUP

また、STEPN公式もイベントに対して非常に積極的です。毎回イベントには予算を出してもらっていますし、特に7月の公式MEETUPなんて、創業者が丸一日コミュニティに時間を取ってくれました。
これは、中々ないことだと思います。あの暑い中、BBQでは2.5時間くらい各ブース回りで立ちっぱなし&しゃべりっぱなしでしたし。。
それだけ、STEPNのユーザを大事にしているし盛り上げたいという考えの現れでしょう!

まとめると

これらに共通するのは、ユーザの皆さんに楽しんでもらい、STEPNを続ける動機を生むことだとと思います。つまり、ユーザが継続してSTEPNでMoveし、靴やGEMなどを売買し、ミントやエンハンスなどの各機能を使用するということです。そうすることでエコシステムを長く持続させ、弱気相場を生き残り、次の強気相場へつなげていきます。

強気相場に備える

強気相場では、「市場へ流入するお金が増える=相場全体が上昇する=市場参加者が増える」
つまり、仮想通貨のプロダクトにもお金と人が集まってくるので、ユーザは増えていくはずです。

ただし、弱気相場を生き残れたとして、その次に来る強気相場でユーザを引き付ける魅力がなければ、強気相場で飛躍できず、生き残った意味がありません。

そのためにも、現在FSLは次のことをしています。

新プロダクトのローンチ:トレンドに乗る

繰り返しになりますが、トレンドに乗った製品を作っていますね。
MOOARでは「AI × NFTマーケットプレイス」でした
GasHeroは「ソーシャル × ゲーム」です。
ただし、それが適切なタイミングだったのかどうかは後からわかり、現時点では何とも言えません。

新プロダクトのローンチ:切り口を変える

「FSLエコシステムの構築とは?」で書きましたが、STEPNから始まり、DOOAR、MOOAR、GasHeroと複数のプロダクトをリリースしています。

狙ってそうしたのか結果そうなったのかわかりませんが、これらに共通するのは、ユーザ層が異なるプロダクトである、ということです。

STEPN:ランニング、ウォーキング、ゲーム系ユーザ。幅広い年代・性別で利用可能
DOOAR:DeFi系ユーザ(多分、開発優先度が低く現状は何もしていないと思われる)
MOOAR:NFT系ユーザ
GasHero:ゲーム系、ソーシャル系ユーザ

これらは、対象となるユーザが明確に違うと思います。
そうすることで、強気相場になった際、異なる入口から「FSL(GMT)エコシステム」へ参加することができます。

異なる入口ではありますが、プロダクトはすべてGMTのユースケースでつながっている。つまり、GMTホルダー/GMTバーンが増加することにつながります。

既存プロダクトの改善や新機能の開発

ローンチしたプロダクトでは、改善や新機能の開発も行われています。

例えば、7月のWebXサイドイベントにて、MOOARは今後2,3か月でリニューアルする、という発言がある通り、実際にプロダクトをローンチし、ユーザの反応やフィードバックを元に改善していることがわかります。

WebXサイドイベントQA記事から抜粋

また、新機能については、STEPNにおいても、AppleMusicとの統合がロードマップ上示されていたり(Q3:7~9月予定)、マラソンモードも、STEPN2(仮称)というような構想があるなど、今後も楽しめる=これから始める方にも魅力的に見えるよう開発を続けています。

まとめると

STEPN以外のプロダクトの開発を行うことでGMTのユースケースを多数作り、既存プロダクトの改善を通じて、魅力的なアプリへ磨き上げることで、強気相場で様々な切り口で多数のユーザが獲得できるように準備を進めていると考えられます。ただし、弱気相場が長く続けば続くほど、ユーザは幻滅し、離れていく可能性が高くなります。この辺りは仮想通貨市場とFSLに頑張ってもらいたいですね。

それでは、強気相場となり、多数のユーザが獲得できるとSTEPNにどう影響するのか、私の想像を見ていただきましょう。

STEPNへの影響は?

GMTをユーザが獲得(≒発行)できるのはSTEPNだけ

まず、重要な前提として、GMTをユーザが獲得(≒発行)できるのは、FSLのエコシステムの中でもSTEPNだけということです。
もちろん、コミュニティイベントや抽選などでGMTを獲得する機会はありますが、ユーザ自身が継続的に獲得(≒発行)できるのはSTEPNだけです。

運営はGMTの価格を上げたいはず

そして、もう1つの前提として、VC、チーム、アドバイザーはGMTで報酬を受け取っています。
つまり、GMTの価格が上昇すると彼らの受け取る金額もドルベースで上昇するということです。ということは、彼らとしてもGMTのユースケースを増やすなど行い、GMTが上がるように頑張っている、ということになります。

GMTのアロケーションです。総発行数の内訳が書かれており、アドバイザーが2.5%、チームが14.2%、VCが16.3%を数年かけて受け取っていきます。
この画像や受け取りスケジュールはSTEPNホームページで見ることができます。

GMTが上がると好サイクルが始まるような設計なのではないか

強気相場になれば、仮想通貨市場にお金/人が入ってきます。それは先にも述べました。
弱気相場の内に開発を進め、備えを行い、強気相場でのお金/人の流入先として、FSLのエコシステムが選ばれると仮定した場合、GMTにとって好材料となるでしょう。そうしてGMTが上昇したと仮定して、次のような流れが生まれるのではないか、と私は考えています。

GMT上昇後のSTEPN

もちろん色々な要素があるので、以下は正直言って妄想に近いようなものだと思ってみてください。現実はこんなに単純ではないはずです。

①GMTアーンする人が増える
1枚当たりのGMT価格が上がれば、GSTよりもドルや円ベースでうま味が増えるため、GST Earnをしていた人がGMT Earnに切り替える、今まで参入していなかった人がGMT Earnで参入する、といったことが考えられます。

つまり、
・STEPNのユーザが増える
・GST Earnをしていた人が減り、GMT Earnをする人が増える
といった可能性があります。

②GSTの発行は減るがバーンはされる
GST Earn ⇒ GMT Earnに切り替えたユーザ場合、靴のレベルアップ、ミントなど各機能を使うために、GSTを市場から購入して消費します。一方、GSTからGMTに切り替えるのでGST Earnされなくなり、GSTの発行枚数が減ります。

つまり、
・GSTの発行枚数は減る
・GSTのバーンは続く
といった可能性があります。

また、レインボー+もあります。現在のホワイトペーパーでは、Uncommonをバーンすることで低確率で入手することができます。これが実装されると、靴とGSTとGMTはかなりバーンされるでしょう。
ただし、レインボーとクラシック(Lv30の靴でのGMT Earn)のプール量が半減するため、GMTの価格に応じて適切な実装タイミングを運営が計る、もしくは新たな仕組みやルールの構築が求められます。

つまり
・レインボー+実装でGST/GMT/靴のバーンが進む
・実装の仕方を間違えるとユーザ心理がマイナスとなり、ユーザ減、靴やGEMの市場在庫増、再投資控えなどのリスクがある
といった可能性があります。

ちなみに、GMTの発行量は変わりません。毎日同じ枚数がプールから獲得でき、それをComfort値の大小で各ユーザの分配量が決まります。

③GSTの価格上昇
上記のようなことでGSTの発行が減り、GSTのバーンが進むと、GSTの価格上昇の可能性があります。そうなると、GMT EarnよりもGST Earnの方が初期投資が抑えられる傾向にあるため、よりライトな層の参入が見込めます。

一方、GSTが高くなると今度はGMT Earnをしていた人が、どちらにうま味があるかを考慮し、GMT EarnをやめてGST Earnに移るかもしれません。このようにして通貨の価格によってバランスし、自動的に価格調整が行われることが理想の状態と考えます。

また、こういった好循環によって、ユーザが増え、エコシステムの規模が大きくなり、知名度が上がっていけば、運営もできる手札が増えると思います。そうすることでよりエコシステムが強固になるとよいですね。

最後に

つまり、現在のSTEPNは、
・弱気相場で生き残れるよう、様々な施策を打ちつつ、
・次の強気相場で飛躍できるよう、開発や提携、
・そしてGasHeroなど新たなプロダクトを作ることで、
・FSLエコシステム(GMTのユースケース)を拡大させる。
これらが強気相場で実れば、多数のユーザを獲得し、GMTが上がることでエコシステムに参加している人の多くが恩恵を得られる可能性がある。

そのような流れになるのではないか、なったらいいなーと、私は考えています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

おまけとして、
2023年9月9日に韓国で行われたMEETUPのAMAで新たな情報も出ていますので、チェックしてみてください。


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