本記事では、STEPNを久しぶりに再開してみようかな？という方向けに
2022年に起こった暴落以降の各種アップデート
について、解説していきます。

STEPN公式アンバサダーのバベです！2023年に入り、STEPNも少しずつ盛り上がってきているようで、STEPNを再開される方のツイートをチラホラ見かけるようになってきました。

そういった方たちが、現在のSTEPNってどうなっているの？稼げるの？検索しても解説記事が古い！といったように、再開したいのに情報がなくて困っている方も多いのではないかと思い、解説していきます！

ちなみに、2022年6月頃から情報を追いかけていない人向けで書きました。

STEPNの歴史

かみ@Kami | 図解おじさん が、STEPNの創業～2022年9月までの歴史をブログにまとめてくれていますので、ぜひチェックしてみてください。
出来事ベースでザックリどうだったか思い出すことができると思います！

ブログの年表を転載しておきます。

追加・変更された機能

ここからは、暴落以降、新たにアップデートで増えた機能や、変更された機能について、項目ごとに解説していきます。見出しには大体の実装時期を書きました。

一通り重要なものは押さえていますが、アプリ内の細かい配置や操作などの変更は行っていませんので、その辺りは認識ください。

ミステリーボックスリニューアル（2022年6月実装）

歩くとLuckや消費エナジーの量に応じて獲得できるミステリーボックス（MBと略す）も仕様が変わっています。過去は5種類だったのに対し、現在は10種類となっています。

開封にはベースコストが必要となり、ミステリーボックスのレベルが上昇するに連れ、開封の待ち時間や開封に必要なベースコストが上昇します。

ミステリーボックスの中身のデータは有志がデータを集め、期待値を出しているので、Twitter等を探してみてください。

また、ミステリーボックスの開封を待っている状態で、スニーカーをウォレットへ移動させると、ミステリーボックスが消失するので気を付けましょう。
詳細は以下を読んでください。
Q.靴をwalletに移した瞬間にミステリーボックスが消えてしまったのですが不具合でしょうか？

ミントスクロール（2022年6月実装）

昨年のバブル時（2022年5月頃まで）は、ミントは通貨のみで可能でした。
ですが、通貨を市場で購入すればミントが容易に可能なことから、「ミント工場」と呼ばれる、Moveをせずに靴を量産する業者のような存在が、スニーカーの過剰在庫を生み、経済圏を圧迫しており、問題となっていました。

そのため、ミントに新たなアイテムとして、ミントスクロールが実装され、スクロール自体を売買させることで、ミント価格に通貨以外の調整が効くように変更されました。

従って、現在ミントをする場合、
2つのミントスクロール、2つのスニーカー、GST/GMTが必要です。

ミントスクロールは、マーケットプレイスでの購入、もしくはミステリーボックスから取得することが出来ます。

詳細はこちらを読んでみましょう。
Q.ミントスクロールとは何ですか？

靴のバーン：エンハンス機能（2022年6月実装）

同じレアリティのスニーカーを5足バーンすると、1つ上位レアリティのスニーカーが100%獲得できる、という機能です。

また、画像下部のスイッチをオン（画像はオン状態）にすると、低確率でレインボースニーカーを獲得することができます。

エンハンスしたスニーカーは、通常のスニーカーよりも初期値の最大が+20%高くなっていたり、スニーカーの番号は若番を引継ぐ、といったルールがあります。

詳細は以下を読んでみてください。
Q.靴のバーン（エンハンス）とはなんですか？

アンチチートシステム（SMAC）の実装（2022年6月）

STEPNでは、チートに対する対応もしっかり進めており、以下3つの仕組みが導入されています。
・GPSデータ
・モーションセンサーとヘルスケアデータ
・機械学習を利用したアンチチートシステム（SMAC）
判定タイミングは、ユーザがSTEPNアプリで停止ボタンを長押しし、セッションを終了した際に分析を行うようです。

これらは、チューリングスコア（TS）というスコアリングが行われています。TSはユーザには表示されず、アプリの裏側で機能しています。
TSは100を基準とし、100を下回ると以下のペナルティが発生します。
・マーケットプレイスでの出品、購入が不可
・Spending⇔Wallet間の資産移動が不可

詳細は以下のページを読んでみてください。
Q.不正行為を行った場合どうなりますか？

2023年4月には、
・不正行為によって凍結されたアカウントを凍結
・アカウント復活にGMTを支払わせる
・支払ったGMTをユーザへ還元する
という発表がありました。

こういった形で、不正行為についてはしっかり取り締まる姿勢を見せています。

HPシステム（2022年7月実装）

新たにHP（ヘルスポイント）というシステムが導入されました。
これは、スニーカーのResilienceと関係のある耐久度とは別に、新たな耐久度ができました。

赤枠、緑のバーが減ると様々なペナルティが発生するようになりました。
詳細は以下ページで説明しています。
Q.HP（ヘルスポイント）システムとは何ですか？

なお、要点のみを以下で説明します。

HPは100%の状態から開始し、以下のパーセンテージでペナルティが発生します
・HPが20%以下：該当スニーカーはエネルギー量としてカウントされない
⇒例：Common3足で総エネルギー4.0だが、その内1足のHPが20以下となった場合、1足はエネルギーのカウントから除外され、総エネルギーは2.0となる
・HPが0%になる：該当スニーカーをMoveに使用できなくなる
・HPが100%の状態でないと、マーケットプレイスへの出品、SpendingからWalletへのスニーカーの移動ができません。
⇒つまり、MoveしてHPを消費したスニーカーは100%に回復させてからでないと売却や他人へ送付ができないということです。
・スニーカーのレベルが24から25に上昇すると、HPが全回復します

なお、HPの回復は、Comfrot（赤色）のGEMとGSTを消費して行います。
回復はスニーカーの赤枠部分をタップすると以下のページに飛びます。

①にComfrotGEMをセットします。必要GSTも表示されます。
②でバーを動かすと、GEMとGSTが消費され、HPが回復します。

また、HP回復の早見表は以下の通りです。

ETHレルムの実装/レルム間の価格差（2022年7月開始）

2022年に、STEPNは第3のチェーンとして、ETHレルム（レルム：チェーンの呼び方）に対応しました。
そのため、アプリのチェーン選択は、現在3つとなっています。

各チェーンの違いとしては
・GSTは各チェーンそれぞれで発行（SOL-GST/BNB-GST/ETH-GST）
　⇒GSTの価格はチェーン間で異なります
・GMTは各チェーン共通発行
　⇒GMTの価格はチェーン間で同じ

また、各チェーンの事を、STEPNユーザは「〇〇国」と呼びます。
SOLなら「S国」
BNBなら「B国」
ETHは「E国」　と呼びます。

BNBとETHの入国（通貨の移動方法）については、以下を読んでみてください。
Q.B国やE国への入国方法は？

ちなみに、ETHレルムは、別名APEレルムと呼びます。
これは、ETH開始時にBAYCホルダーへスニーカーNFTのエアドロップ（ヴァンパイアアタック）を行ったためです。BAYCは猿のNFTですので、それを模してAPEと名付け、アプリではスニーカーや背景にバナナあります。

ちなみに、2023年6月頭に、ETHのGSTが急上昇しました。

それに関しては、コチラのツイートで個人的な見解も含め、まとめているので、読んでみてください。

属性ポイント再配分システム：POINT RE-DISTRIBUTION（2022年8月実装)

GMTをバーンすることで、レベルアップで割り振った属性値を割り振り前の状態に戻すことが可能です。1ポイントずつ可能です。
詳細はこちらを読んでみてください。
Q.属性ポイント再配分システムとは何ですか？

フュージョンシステム（2022年8月実装)

スニーカーBをバーンすることで、スニーカーAのベース属性値を向上させることが出来ます。
詳細はこちらを読んでみてください。
Q.Fusion（融合）システムとは何ですか？

成功率増分システム：SUCCESS RATE INCREMENT（2022年8月実装)

GMTを一定量消費（バーン）することで、各成功確率を上昇させます。
詳細はこちらを読んでみてください。
Q.成功率上昇システム（GMT Power-Ups）とは何ですか？

VIPシステム（2022年8月実装）

Appleのサブスクリプションを利用し、月額2700円を課金することで
・ホーム画面のアイコンにVIPタグが付与
・ミントした際に、2%の確率でスクロールが1つ復活
・GEMの合成（アップグレード）で失敗した際に、3%の確率でGEMが1つ復活
という機能です。そんなに大したことはなく、入らなくてもよい機能ですが、後述するApplePayを導入するための布石だったという事で、驚きです。

GMTが歩いて稼げる/レインボースニーカー・レインボーGEMが獲得可能に（2022年9月～10月実装）

バブル時期（～2022年5月頃）は歩いてGSTのみ稼げる状態でした。
現在は、GMTが歩いて稼げるようになっています！

現在、GMTが稼げるスニーカーは2種類存在しています。
1つ目は、既存のスニーカーです。
スニーカーをLv30に上げるとGMTを稼ぐスイッチが表示されます。
スイッチを切り替えることで、アプリを使うとGSTではなく、GMTが獲得できるようになります。

また、GMTの稼ぎを上げるには、GSTが黄色（Efficiency）で上昇するのとは違い、赤色（Comfort）を上昇させることで、GMTの獲得量が増えます。
そのため、赤GEMの需要はGMT Earning開始後、一気に上がりました。

2つ目は、レインボースニーカーです。
レインボースニーカーは、5つの同レアリティのスニーカーをバーンする「エンハンス」という機能を利用した際、低確率（0.5%以下と言われています）で出現します。　※公式な確率は非公開

レインボースニーカーは低確率ではありますが、通常のスニーカーの数百倍GMTが獲得できるスニーカーです。
なお、レインボースニーカーには、専用のレインボーGEMをセットすることで強化が可能です。
レインボースニーカー、レインボーGEMの詳細は以下リンク先やホワイトペーパーを読んでください。
Q.レインボースニーカー（虹靴）とは何ですか？
Q.レインボージェムとは何ですか？

また、既存のスニーカーや、レインボースニーカーで獲得できるGMTの総量は毎日同じで、GMTは「プール」という考え方で、1日の配布割合が決められています。
1日の配布総量を100%としたとき、
2023年5月末時点では、クラシックプールが40%、レインボープールが60%となります。
プールの割合や、GMTの用途の詳細については、以下を読んでください。
Q.GMT獲得方法・〇〇プールとは何ですか？

Spending⇒Walletの出金額が増加（2023年5月）

SpendingからWalletへ出金する際、ガス代をSTEPNが立て替えていることもあり、手数料がかかっていましたが、以下のように変更となりました。
SOL：5GST　⇒　5GST　変更なし　※2024年2月変更。後述。
BNB：5GST ⇒　10GST　変更あり
ETH：10GST　⇒　300GST　変更あり
また、スニーカーの出金もレアリティごとにGSTの数量が変わっているようです。

以下2つの理由があるようです。
①不正行為、悪意あるユーザへの対策
今までも手数料の調整は行っており、上記のような対処だというアナウンスがありました。
②ETHガス代高騰のため
Meme（ミーム）コインによるETHチェーンのガス代高騰に伴う対応のです。

BNBとETHは、ガス代に応じて適切に変更するというアナウンスも同時に行われたため、特にETHはガス代が落ち着けば、出金手数料も下がる可能性があります。

2024年2月、S国（Solana）のSpending⇒Walletへの手数料に変更がありました。
過去 5 分間の SOL 価格と GST 価格に基づいて 5 分ごとに動的に変更されるように設定されます。
従って、手数料は都度変わるようです。
情報元：https://discord.com/channels/890163015561932840/907818005902295120/1202559934965751888

アチーブメント＆バッヂシステム（2023年5月実装）

新たに、アチーブメント＆バッヂシステムが実装されました！

■仕組み
・GMTの消費や売買を行い、ポイントを貯めつつ、アチーブメントを達成するとバッヂが獲得できます。
・アチーブメントは、達成しても自動でバッヂを獲得する訳ではありません。
・貯めたポイントを自身で消費して獲得します。従って、バッヂを獲得しない、という選択も可能です。

■バッヂの効果
2023年5月末現在、バッヂの効果は”まだ”ありません。
STEPNのホワイトペーパーには以下の記述があります。

つまり、今後はアチーブメントの達成状況やバッヂの獲得状況に応じた特典などの可能性があります。
Twitter上では、スニーカーのステータス強化などバッヂにバフ効果のようなものが出てくるのではないか、といった考察をされている方もいます。

その他、詳細やQAなどは以下にまとまっていますので読んでみてください。
Q.アチーブメント＆バッヂシステムとは何ですか？

ちなみに、ホーム画面の背景画像も変更できるようになりました。

詳細はこちらを読んでみてください。
Q.ホーム画面の背景画像を変える方法を教えてください

ApplePay対応によりマケプレがSPARK建て/GMT建てになっている（2023年5月実装）

2023年5月末現在、iOSのアプリでマーケットプレイスを見るとこのような表示になっていて戸惑った方もいるでしょう。

これは「SPARK」というゲーム内コインの単位で、ApplePayでの支払いに対応したためです。
もちろん、GMTでの売買も可能です。（昨年、STEPNの全アセットが各チェーンの基軸通貨建てからGMT建てに変わりました）
GMTで売買する場合、iOSはブラウザ版にアクセスして売買を行います。
ブラウザ版マーケットプレイス

なお、購入や売却を整理すると、以下の通りです。
■iOSの場合
・スニーカーの購入
①SPARKで購入：この場合アプリ内マケプレのみ
②GMTで購入：ブラウザのみ、アプリ内は不可
・スニーカーの売却
GMTで値付け可能、SPARK建ては自動反映
GMTで売却　⇒　売主はマーケット手数料%を除いたGMTを得る
SPARKで売却　⇒　売主はApple税を除いたGMTを得る
■Androidの場合
・スニーカーの購入
SPARKで購入：iOSのみの機能のため不可
GMTで購入：アプリ内マケプレ、ブラウザどちらも可
・スニーカーの売却
GMTで値付け可能、SPARK建ては自動反映（Androidからは見えませんが）
GMTで売却　⇒　売主はマーケット手数料%を除いたGMTを得る
SPARKで売却　⇒　売主はApple税を除いたGMTを得る

と、Android側の操作は変わっていません。
また、SPARKは一度購入すると、GSTやGMT等の他の通貨、日本円に戻すことが出来なくなります。
つまり、SPARKはソシャゲのポイントみたいなイメージですね。

詳細や購入方法は、こちらの記事を読んでみてください。

また、公式の記事はこちら。良くある質問なども掲載されています。
英語ですので、ページ翻訳しながら見てみましょう。

SPARK建ては、GMT建てよりも割高ですが、Apple税と呼ばれる手数料がかかっているためのようです。

なお、SPARK購入～マーケットプレイスでGEMを購入する動画はこちら。

ちなみに、SPARKで買って即座に売ることが出来ないアイテムもあるようです。スニーカーを購入し、即エンハンスもできないようです。

また、2024年3月、Sparkを不正利用しているユーザが発生したため、Sparkの利用制限がありました。
これは、フィッシングサイト等でクレジットカード情報を盗んだ詐欺師が、そのカード情報を使ってSparkを購入、そのSparkで購入したアセットを売却することで仮想通貨、そして現金へ換金する手法が起こったためです。

変更は以下のとおりです。恐らく、アカウント作成したばかり、もしくはMove記録などがないアカウントでの売却ができない仕様になっていると思われます。

ApplePay対応のインパクト

上記、ApplePay対応は、ブロックチェーンゲーム界隈で、初めてのことです。（STEPN公式Mediumでも記述アリ）

STEPNチームは、この実装を見据え、1年前から準備を始めていました。
思い起こせば、2022年2月の日本人向けAMAでクレジットカードでの購入に関する言及があったので、チームは当初よりこの構想はあったのでしょう。

そして、前述のVIPシステムをまず導入してAppleの信頼を得て、それからApplePayの導入に至ったと、5/26のTwitterスペースで発言がありました。

このことから、チームは入念に準備を進めていたことが伺えます。
現在はまだベア相場でそもそも人が少ないですし、STEPN自体も新規を獲得するマーケティングやイベントは行っていませんが、新規が増えるタイミングが来た際、ApplePayを活用したオンボーディングは非常に有効でしょう！

ここまで読んでいただき、ありがとうございます！
これ以外にも、記載出来ていないアップデートが多数存在します。

STEPNは暴落以降も着々と開発を進め、次のブル相場（強気相場）に備えており、ApplePayのようにブロックチェーンゲームの中でも革新的な取り組みを行っている、素晴らしいプロジェクトだと言えるでしょう！
私は、これからも期待しています！

なお、本記事以降も、
・アプリ内イベント
・コミュニティの状況
・FSL経済圏
に関する記事を出していく予定です！

その２を2024年5月に公開しました。

STEPNの魅力について解説した記事をYGG Japanの「GabeeTown」へ寄稿しました

STEPN初心者の方向けに「気を付けるポイント」や「序盤の進め方」を解説しました