リーマンショックにおける金融倫理の見直しと、今後の日本経済への危惧を記す。
はじめに2008年9月15日、アメリカの投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻し倒産した。理由は住宅ローンの債務不履行による約1300億ドル(14兆円)の負債である。これを機に当時の世界経済は崩壊し、アメリカでは失業率が10%を超え、約1500万人の人々が失業した。日本においても失業率が5%を上回り、ヨーロッパ圏・アジア問わず経済不況に陥り、まさにグローバル経済の崩壊であった。なぜこのような大規模の経済破綻が世界トップの金融機関が集うアメリカで起こった