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いつまで日本でマイニング出来る?2022年春までは大丈夫なはず。10月1日の続報は要チェック!

日本でマイニングしている人の殆どはイーサリアムをマイニングしています。NiceHashを使っている人もイーサリアムをマイニングしてビットコインを報酬として受け取っています。

LHRのグラフィックボードやVegaなどの一部のグラフィックボードを使っっている方だけはRVNやERGOなどの異なる通貨、アルゴリズムでマイニングしているかと思います。

日本でいつまでマイニングできるか、もしくは永遠に出来るのかというのはまだ不明確ですが、この日まではほぼ確実に収益が出るだろうというのは、次回のDifficulty Bombの投下予定日によって分かります。

Difficulty Bombとは?

イーサリアムはETH1.0、2.0と2つに分かれています。厳密には下記のような名前に変更になっていますが。

eth1.0 -> execution
eth2.0-> consensus

ETH1.0はPoWコンセンサスアルゴリズム、2.0はPoSコンセンサスアルゴリズムで、今は1.0と2.0の両方が実行されています。この統合計画が「Merge」というプロジェクト名で進められています。

Mergeについてのミーティング議事録は以下で公開されています。

Mergeが完了すると、PoWコンセンサスアルゴリズムは廃止されます。厳密には廃止ではなく、Difficulty Bombをイーサリアムのメインネットに投下することで、マイニング報酬を著しく削減し、イーサリアムをマイニングする意味をなくすことによって、事実上PoWコンセンサスのイーサリアムを廃止し、PoSのイーサリアムに統合されます。

Difficulty BombはイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムをPoWからPoSに強制的に置き換えるための規定手段です。現時点では2021年12月ごろにDifficulty Bombが有効になる予定です。

Difficulty Bombの影響

Difficulty Bombはマイナーの報酬を調整するため、過去3回投下されています。しかし、PoWコンセンサスアルゴリズムであることからは逃れられていないため、都度それはリセットされてきました。

現在は概ね13秒前後に1ブロックが発掘されています。

画像1

引用元: https://ycharts.com/indicators/ethereum_average_block_time

画像2

引用元: https://ycharts.com/indicators/ethereum_average_difficulty

Difficulty Bombがなかったとしてもネットワークハッシュレートが増加している(マイナーが増加している)ので採掘難易度は右肩上がりです。

ネットワークハッシュレートが増えるに従って報酬(分け前)は減る、それに加え、Difficulty Bombが投下されるとネットワークハッシュレートは変わらないにも関わらず、採掘難易度が上がるため、ブロック生成時間が上がっていき、PoS移行(Merge)に伴うDifficulty Bombの場合はもう二度と難易度がリセットされることはないので、どんどん難易度が上がり、報酬が下がっていきます。

2019年のBombでは以下のようにブロック時間が伸びました(報酬が減りました)
10月頭13.27秒
11月頭13.48秒
12月頭15.22秒
12月末17.15秒

およそ3ヶ月で1.3倍のブロック生成時間に、報酬は77%以下に低下しました。この過去に3回投下されて3回延期されたDifficulty Bombは次の投下タイミングではもう延期されないので、報酬は先に上げた過去の例のようにどんどんと減っていきます。

逆に言えば3ヶ月で23%しか報酬は減っていない(ネットワークハッシュレートが横ばいだった場合)ので、12月にDifficulty Bombが投下されても4月時点ではまだ日本でも余裕で黒字かと思います。

2022年Q1に30秒のブロック生成時間になる、のが現在の予定です。30秒になっても13秒の2.3倍なのでまだ大丈夫!!って感じがします笑

Difficulty Bombはいつ発動するのか?

いつ、というのは日付ベースでは決まっていないのですが、2021年12月の第一週を現時点では予定していますが、過去のNoteでご紹介させていただいたとおり、恐らく延期されます。

過去記事リンク

Difficulty Bombの延期予定について

2021年10月1日のイーサリアム開発者会議でやっとDifficulty Bombについて議論が行われる予定です。会議のアジェンダは下記から御覧ください。

After talking to the 4 client teams, the consensus seems to be that the December upgrade should only contain the difficulty bomb pushback and nothing else.

現時点では12月にDifficulty Bombを延期するだけのアップグレードを入れることを計画しているようです。Difficulty Bomb投下から3~4ヶ月間ぐらいはまだ黒字でいられると思うので、12月から4月に延期された場合、来年の夏でもまだ黒字になるので、12月の再延期はマイナーな私達にとっては嬉しいことですね。

なお前回のDifficulty Bomb延期はMuir Glacierアップデートと呼ばれたようですが、今回はArrow Glacierアップデートと呼ぶのかな?
機能のアップデートを含む上海アップデートとは恐らく別に実施される、Difficulty Bombの延期のみのアップデートが2021年11月中に実施されると思います。

おわりに

(いつもの蛇足です)

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