見出し画像

2023年仮想通貨10大トピックふり返り

こんにちは!くりぷとべあーです!

仮想通貨botter Advent Calendar 2023 の31日目の記事として、2023年の仮想通貨業界の振り返りを書こうと思います。え?Advent Calendarは25日しかまでしかない?そうなの?

まぁ、細かいことは気にせず、激動の2023年を振り返ります!最初に1年の総括をざっと述べた後で、10個のトピックを選んで振り返ります。

トピックは独断と偏見で選んでいます。流れの早い仮想通貨業界の1年間から10個しかトピック選んでないので、抜け漏れあることは承知です。面白いトピックあったぞって方はどんどん記事にしたり、ツイートしてくれよな!

2023年の総括

昨年末にVitalikがSOLに神託を授けた流れを引き継ぎ、SOL&草コインバブルに沸いた年明けから1年が始まりました。2023年後半に大きく飛躍したBonkもこの時期に注目を集めていましたが、ほとんどの市場参加者は2023年後半のBonkの更なる飛躍を予想だにしなかったでしょう。

この草コインバブルは長続きせず、その後の数ヶ月間はバイナンスへの不信、ステーブルコインの信用不安 (BUSD, USDC)、そしてSECによる容赦ないアルトコイン叩きなど、マーケットの雰囲気は芳しくありませんでした。この雰囲気の中で一時的に盛り上がったOrdinalsも年後半に大きな成長を遂げましたが、これを予想できた方もほぼいなかったでしょう。

6月になると Blackrockが現物ETFの申請を行い、業界を驚かせました。資産運用業界の巨人であり、申請したETFはほぼ無敗というBlackrockによるETF申請に一時的に市場は盛り上がりました。しかし、その興奮も長くは続かず、Multichainハック老舗のCurveを襲ったハックなどに冷や水を浴びせられる形で、8月にかけてBTC価格も相場の活気もズルズル下がりました。

その雰囲気に一筋の光を差し込んだのが、8月末のSECに対するGrayscaleの勝訴でした。ETFの承認が現実的なものであるという期待からか、徐々に市場に活気が戻り始めました。9月は特に印象深い出来事がなかったのですが、印象がないという事実が底のサインだったのでしょうか、10月に入ると、BTCは力強い上昇を見せ始めました。

11月には市場の強さがさらに増す中、Binanceが40億ドルの和解金とCZの引退を対価として米司法省と和解しました。これが仮想通貨の禊落としとなったのか、BTCが年初来高値を連発し、Solana関連銘柄が暴騰し、L2やありとあらゆるアルトコインがPumpされる熱狂の12月に突入します。

この記事を書いている現在、熱狂は少し落ち着いていますが、お通夜状態だった昨年のこの時期には想像もつかなかった大相場となって年の瀬を迎えています。

12月30日時点での時価総額上位銘柄の年間のパフォーマンスは以下の通りであり、非常に力強い内容でした。

  • BTC: $16,541 → $42,200付近(約+150%)

  • ETH: $1,196 → $2,300付近(約+90%)

  • SOL: $9.97 → $104付近(約+940%)

  • BNB: $246 → $315付近(約+30%)

SOLのパフォーマンスが頭一つ抜けていますが、BTCの+150%も立派ですね。Binance不信に喘いだBNBはやや辛い数字ですが、Binance IEOやローンチプールの恩恵を受けつつ年30%なら十分なパフォーマンスと言えるのではないでしょうか?

2023年 仮想通貨10大トピック

それでは、私が独断と偏見で選んだ10個のトピックについて振り返りを行っていきましょう。個人的な印象の大きさでゆるく順位付けしてありますが、順位そのものに大きな意味はないことをご了承ください。

第10位: 碑文大流行

今年の2月から4月にかけてBTCを中心に Inscription(通称: 碑文)が大流行しました。3月にYuga Labsが実施した "TwelveFold" のNFTオークションでその存在を初めて知った方も多いでしょう (私もその一人です)。TwelveFoldは1日で$16.5mもの売り上げを叩き出して界隈の話題を攫いました。

時を同じくして、BRC20の規格が確立され、JSONの文字列を刻んだ "通貨" を売買するのがトレンドになりました。5-6月ごろにピークを迎えた後はブームが落ち着きましたが、11月ごろからブームが再燃し、ORDIがBinanceに上場されるに至りました。

碑文の流行が原因でArbitrumが落ちたり、AVAXのGas代がETHメインネットに匹敵するほど暴騰しており、狂気を感じざるを得ません。

個人的には、仮想通貨のモチベが落ちてる時期に碑文が始まってキャッチアップが面倒だったので、当時から全然触っておらず、結局年末に再燃したブームにも乗れずじまいでした。他人の大きな利益を目の当たりにしながら退場する日々が続いているので大変悲しいです😭

第9位: 国内IEO悲喜こもごも

2023年は私が認識している限り2件の国内IEOが行われました。

まず最初のIEOは、みんな大好きなCoincheckから。元Gumiの國光総裁が率いるフィナンシェが3月16日にIEOを実施しました。相変わらずのストップ高制度で大いに盛り上がり、私も利益を得ることができました。

この時のIEOの雰囲気や攻略方法については、むじネコさんの記事やAIポメラニアンさんのツイートがとても面白かったです。

次に注目されたのは「暴騰の懸念」というパワーワードで話題になったニッポンアイドルトークン (NIDT) です。DMMとCoinbook(誰?)が組んだIEOでしたが、IEOそのもの結果としては散々なものでした。

何があったのかは定かではありませんが、その後NIDTは年中盤に大爆発し、その後もぼちぼち価格が健闘してて驚きました。IEO時の盛大な上髭で終わったFNCTとは対照的ですね。

$100に迫っててエグい
バカにしてスンマセンでした

ちなみにFNCTには、市場操縦と思われる事例もあったそうです。こうした案件の処罰をしっかり行ってほしいなぁと思います。Coincheckは既に次回のIEOについて予告しているので、来年も目が離せないですね!

第8位: Crypto AI Digest リリース [PR]

2023年3月2日、ChatGPTのAPIがリリースされたのでこれ利用して、仮想通貨ニュースの要約サイト「Crypto AI Digest」を立ち上げました。ChatGPTの翻訳・要約精度が予想以上に高く、サイト開発は非常に楽しかったのを今でも覚えています。

最近では、私のサイトのコンセプトを模倣したサイトも登場しており、大変光栄に思っています笑。個人的には、サイトの検索などに課題があるなと思っているので、最近登場したGPTsなどを用いて、過去のニュースを元に簡単に仮想通貨の情報を収集できるソリューションを何か開発したいなと思っています。

私のサービス以外にも、ChatGPTをはじめとするLLM(大規模言語モデル)を利用した便利なサービスが増えた2023年でした。今後のAIの進歩も非常に楽しみです。

第7位: 数々の大型上場

全ては書けませんが、2023年も多数の通貨がCEXに上場しました。その中でも特に大きいものは以下でしょうか。

  • $BLUR

  • $ARB

  • $PEPE

  • $SUI

  • $WLD

  • $SEI & $CYBER

  • $TIA

  • $ORDI

  • $JTO

  • $ACE

$ARBとかもうずっと前からありそうな雰囲気なのですが、2023年でした。時が経つのは速いですね。

ARB上場戦はKudasaiの方がたくさん振り返り出していて読んでいて面白かったです。特に面白かったのかんたさんのやつかな?他の方のものは私の過去の月報に書いてあるのでご参照ください。

個人的に上場戦でガッツリ儲かったのはなかったのですが、$JTOとかはたくさん降ってきて嬉しかったです。上場戦ではEVM系だとKudasaiが強く、SolanaだとDEG鯖が強いので、上場戦の際にはその辺りを参考に動いていました。(Kudasai ROMってばかりで申し訳ないのでMKホルダーになっておきました😇)

他には、$SEIの上場時はBinance, Coinbase, Upbitでそれぞれ全く価格が違っていて仰天したのもいい思い出です。

この上場戦 (SEI & CYBER) はwatacchiさんの解説が永久保存版で大変勉強させていただきました。

年後半には、AevoやHyperliquidによる虚無上場(大型銘柄がCEXに上場する前に先物を出すDEX PERP)が増えました。最初は色もの扱いでしたが、最近では価格発見力が高まったのか、大外れがなくなっている印象です。そのため、上場戦にかなり参考になる指標となっています。

$JUP の価格もちゃんと当ててくれよな!(この記事を書いている時は$0.75ぐらいです。もっといけ!)

第6位: Binance、米司法省と和解

2023年初頭、バイナンスを取り巻く空気は大変不穏でした。アメリカがBinanceぶっ潰す気満々だったし、現物取引や入金の一時停止など、心配の種は尽きませんでした。

正直なところ、Binanceがいつ潰されても驚かない状況だったと思います。しかし去る11月、CZの引退と40億ドルという前代未聞の巨額の賠償金を条件に米国司法省と和解しました。

この和解には様々な見方があると思いますが、Binanceの禊が終わったと見ることもできるでしょう。これがBTCのETF承認や仮想通貨業界全体への追い風になっているように感じています。

これも様々な意見があること承知していますが、CZの引退に関するツイートは非常に印象深かったです。

最近の草コインの先物大量上場やローンチプールの連発が、この巨額の賠償金の支払いを補填するための動きなのかどうかは少し気になるところです。(無理すんなよ!)

第5位: ステーブルデペグ祭り

2023年は主要なステーブルコインが相次いでデペグする1年となりました。

2月: BUSD (Paxos刺される)

3月: USDC (シリコンバレー銀行破綻)

6月: TUSD (Prime Trust 破綻)

USDCがぼちぼち儲かったけど家族のイベントあって爆益ではなかったのが心残りでした。今は亡きBinanceのUSDC⇄BUSD Auto Conversionを利用してアビトラしたのはいい思い出です。

第4位: 数々のハック

残念ながら、今年も多くのハック事件が発生しました。特に被害が大きかった事件を挙げると以下のようになります。

  • 3月: Euler Finance ($196m)

  • 7月: Multichain ($130m)

  • 7月: Curve ($20m)

  • 9月: CoinEx ($51m)

  • 9月: Mixin Network ($200m)

  • 11月: Poloniex ($114m)

  • 11月: Binance ($27m)

  • 11月: HECOブリッジ + HTX ($97m)

  • 11月: Kyberswap ($47m)

Eulerハックでは、dKさんが100ETHを失ったことが衝撃的でしたが、最終的には返ってきていて良かったです。最近返ってくること多いね。

11月はジャスティンが2連発で大きな金額を食らっていました。あまり使ってる人はいないでしょうが、いまジャスティン配下の取引所(Poloniex, HTX)にお金入れるのは無謀かなと思うのでやめましょう。

被害総額が計算されているわけではないですが、Zero Transfer Scamも猛威を振るいました。8月にはBinanceも引っかかってたのが印象的です。

12月にはLedger製ライブラリを介したサプライチェーン攻撃も発生しました。いかなるdAppsの利用も危険というアラートが飛んできた時は何事かと思いました。

QASH鯖とDEG鯖入っておけば
大体の緊急事態はアラート受け取れます
(画像はQASH鯖)

個人的にはMultichainハックで比較的大きな利益を得ることができました。EVM詳しくなくて何やったらいいかよくわかってなかったのですが、KucoinがFTM出金空いてたので、頻繁に出金する人を見つけて何やってるか調べて勉強して似たようなことやってました。

一個工夫して1日で1万ドルぐらい抜けた手法を編み出したのですが、次の日には手法がパクられて全然儲からなくなってました。プレーヤーが多いチェーンは辛いですね。

Multichainハックの際には、複数チェーンで入出金できるオンラインカジノを利用してデペグした(Multichain-)USDCを入金し、ペグを保っている他チェーンのUSDCを引き抜いてアビトラしてる人がいて感動しました!

個人的には今年の Arbitrage of The Year はこれを実行した方に授与させていただきたいと思います😇

ちなみにMultichainハックの裏側はdKさんのこのツイートがわかりやすいです。資金管理杜撰すぎやろ…。


第3位: 海外取引所から日本人追放の流れ強まる (Binance & OKX)

2023年5月、ついにBinanceによる日本人ユーザーの追放が決定しました。

2022年9月ごろから規制対応のためにバイナンスが日本参入するという話があったので覚悟はしていましたが、ついにきたか、という感じでしたね。

バイナンス日本人追放からちょうど1ヶ月後ぐらいにOKXも日本人追放を決定しました。

この流れだとBybitやKuCoinからも追放される日が近いのかなと、かなり危機感を持っています。ここで手を打てるかどうかがこの先2〜3年にかなり影響すると思っています。

何がとは言いませんが以下の記事は参考になるかと思います。


第2位: BTC ETF承認まで後一歩

1年の総括に比較的詳しく書いたので省略します。

私自身はCointelegraphの誤報でロングしたものを閉じ忘れて爆損を出したりしつつも、8月末に日々の積立金額を4倍にしたのが功を奏してなんだかんだ利益を享受しています。

2024年早々の承認が確実視されていますが、どのような結果になっているでしょうか。来年のBTCの動きがどうなるのか非常に楽しみです😇


第1位: Solana奇跡の復活

賛否両論あるかと思いますが、個人的にはこのトピックが1位でした。FTX崩壊以降一桁まで落ち込んだSOLの価格は今や10倍以上となり、$100超えで推移しています。(FTX売り懸念どこいった?)

Solanaの犬ことBonkは10月の底値からわずか2ヶ月で100倍を達成し、Binanceにも上場しました。Bonkの物語はQUUさんの記事に詳しいのでぜひお読みください

Bonkの後に続けと、MEMEコインが山のように生まれており、その中から$WIFSillyといった次世代のMEMEコインが生まれつつあります。(アナルことanaloSといった新進気鋭のMEMEもありますね、もう崩壊したけど。)

また、MEVを活用したSOLステーキングを提供するJitoは、わずか$100のおさわりで万ドルのエアドロを界隈に降らせて多くの喜びの声と、嫉妬と羨望による緊張感をもたらしました。

AlbertさんがJitoおさわり$100以上を推奨して、アロケの下限が$100ドンピシャだったのは伝説でしたね。(僕は結構お金入れて真ん中ぐらいのTier取ったけど、同じお金を$100づつ分散してたら億どころの騒ぎじゃなかったよトホホ)

来年にはSolana最強のAggregatorであるJupiterがエアドロを予定しており、多くの「Jupiter長者」(通称: Jupり人 (じゅぷりんちゅ) ) を生み出す可能性があります。

Solanaの勢いはどこまで続くのでしょうか?個人的にはこのSolanaの躍進に大いに恩恵を受けているので、動向に注目しております。(バブル終わるな!)

おわり

いかがだったでしょうか。10大トピックと言いつつも、それぞれの項目が大きかったためとても長くなってしまいました。今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

来年はETF承認・半減期・利下げの三拍子が揃った奇跡の相場になると言われています。みなさまにとって良い2024年になることを祈っています🤗

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?