ETHマージ戦の回想

こんばんは!くりぷとべあーです!

今日は月刊「仮想通貨は役に立たない」 の号外版として、ETHマージ戦でやったことを紹介します。

やった内容自体はショボくて誰でも思いつくものばかりだと思いますが、自分の思考過程の備忘録がてら書き記します。(回想としたので普段よりダラダラ書いてます)

ざっくり

やったことは大きく2種類(+α)です。

  1. 早々にBybitでの両建て (現物買 & 12月限short)

  2. マージ前日にETH借りて両建て

  3. (ガチホETHをウォレットに突っ込んで放置)

全部で大体200ETHぐらいを仕込んで、マージを跨いだのは1/4程度でした。

投下した金額の1%ぐらいしか儲かってなくてしょっぱいなぁって感じですが、致命的な判断ミスもせずお金拾いできたので、個人的にはまぁまぁ満足です。

詳細

1. Bybit両建て

基本的にHohetoニキが書いてくれていたものと同じ戦略です。足掛け2ヶ月持ってたので、戦略の収益率としてはやや微妙だったのですが、堅実に収益をあげられたのでよかったです。ありがとうHohetoニキ!!

このポジの半分はマージを跨がず両建て解除 (現先価格差鞘どり) しました。マージを跨がずに半分閉じるのは両建て時にマイルールとして決めていたことなので邪念を挟まずルールを実行しました。

想定ではマージ直前に一気に閉じるつもりだったんですが、現先乖離が拡がる気配があまりなかったので前日から徐々に閉じました。

マージを跨いだ分に関してはぼちぼち良好な結果だったと思います。BybitのETHW配布やマーケットオープンが早かったのも幸いしました。

跨ぐETHを他CEXに持っていく選択肢もあったのですが、Twitterで「俺らは8時間以内に配布するぜ!毎分スナショ取るぜ!」とBybitがやる気見せてたので信じてみました。

両建解消時はコンタンゴになって多少のコスト払うかなと思っていましたが、ずっとバクワ気味だったので解消する時も微益が出ました。(が、これは結果論なので大して気にしてないです)


2. レンディングからETH借りて両建て

次にレンディングを使った戦略です。各所のレンディングプロトコルではマージの前日でもETHが結構余っている状況でした。

マージ直前になり在庫が枯渇して金利が上限に達したとしても、現先の価格乖離による収益が1日分の金利負担を上回りそうだと試算できました。

そこで、幾つかのレンディングプロトコルからETHを借りてきて鞘どりをしました。(レンディングプロトコルは金利上限が爆発しないところをSolanaを中心に選定しました。)

こちらは金利が掛かるためマージを跨がずに以下2パターンで全てのETHの利益を確定させました。

  • OKX: 12月限ロング & 現物売 (現先乖離取り)

  • FTX JP: ETH-PERPロング & 現物売 (FR取り)

FTX JPを利用したのは以下3つの理由です

  • 1. 賢いBotを既に持っていた

    • FTX Globalで動いてたやつが(ほぼ)そのまま動くから便利

    • (他の取引所のAPIあんまり触りたくない…、面倒だしAPI汚いとこも多いし…。)

  • 2. Solanaとの仮想通貨のやりとりがスムーズ

    • レンディングプロトコルの担保にはBTCも利用していました

    • BTCはFTXからSolanaに出すとめちゃくちゃ速く動かせるので便利です

    • Solanaで借りたETHをCEXに持ってくる時もSolanaだと安くて速いので便利です。(最近はETHのGas代めちゃ安いのでこの辺りは一時期よりは気にならないですね)

  • 3. マージ後すぐETHをSolanaに返したかった

    • (2. と結構似てます)

    • 他CEXに置いておくとETHネットが止まってて (solanaへの経由地の) FTXに持って来れないかなと思った

    • が、Solanaへの出金もしばらく止まってたのでこちらの点は結果的にはFTX JPじゃなくてもよかった

この戦略は値幅自体はぼちぼち取れましたが、レンディングプロトコルに突っ込んでる担保分を考慮すると正直微妙な収益率だなぁという感じです。バブル真っ盛りの時期に同じような機会が来ても次はやらんでええかなと思っています。

あと、FTX JP は四半期先物がないのでOKXを使ったのですが、ちょうど今日 JP でも四半期先物の取り扱いが始まりました。マージ戦にはちょっと間に合わなかったですが、日本からアクセス可能な四半期先物の選択肢が増えるのは嬉しいですね。


3. ガチホETHをウォレットに突っ込んで放置

ガチホ分のETHは自分のウォレットに突っ込んで放置しておきました。

CEXだとETHWの付与時期も不明だし、付与されたとしてもしばらく出金できないことを想定していました。そのため、ETHWチェインで面白いイベントあった時のために一定量はウォレットに突っ込んでおいてETHWチェイン上でETHWを受け取るようにしました。

結果的に、(自分としては) ETHWチェイン上で特に面白いことがなかったため、Bybitとかに置いておいた方がよかったかもしれません。が、まぁ今から過去に戻っても同じ選択をすると思います。

付与されたETHWはマージの次の日の朝にCEXに送金して処分しました。送金先の選択肢としてBybit, OKX, MEXCがありましたが、それぞれにテスト送金するとOKXが1500 confirmation (!) かかるとわかったので却下、その後、MEXCとBybitの価格を比較した結果、Bybitに全量送って処分しました。

ちなみにOKXは突出して価格が高かったのでテスト送金前からなんか変だなと思っていました。普段から取引所間価格差を見てると、変な価格差があったら大体入出金詰まってる、という感覚が身につきます。今回それが活きた気もします。

反省点

ここからはいくつかの反省点を書きます。

MEXC先物の活用不足

マージ戦の少し前に、MEXCにETHW無期限先物があるのを教えてもらっていました。にもかかわらず、これを活用できませんでした。

具体的には Bybit で ETHW を受け取った時点でMEXCの先物でヘッジすればよかったかなと思います。

正直、"大切なお客様" (=APE) が来て価格ぶち上げてくれないかなぁとか思ってちょっと期待しちゃったました。が、FTX Global で先に上場してたからぶっ飛んだ価格はかなり望みは薄かったです。

あとは、事前にMEXC騒動 (詳細省略) があり、一時的にMEXCからお金を抜いていました。再度お金を入れるのも面倒で判断が曇ったのも否めません。

OKXのスナショ時刻の認識不足

OKXはなぜか日本時間12時にスナショを取るという珍しいパターンでしたが、これに気づいていませんでした。

そのため、OKXの現物がなんか下がってるなと思って少し現物のアビトラをしてしまいました。

DEG鯖で誰かが指摘してくれたので現物アビトラはすぐに止めることができ、被害は軽微でした。しかし、取引所ごとの仕様チェックを怠った凡ミスなので個人的には事故扱いで、再発防止に努めたいなぁという感想です。


Botプログラムミス

突貫で書いた両建て解除Botのプログラムに微妙なミスがあり、ETHを売りすぎて裸ショートしてしまっていました。

損失出さなかったのは不幸中の幸いですが、まぁこれも再発防止したいなぁというお気持ち。

ちなみにこの裸ショート持ってたら爆益だったんだけど、これも結果論なので気にしないw

途中でやめた or やろうと思ったけどやめたやつ

Binance Loan

以下2点の理由から金利を損切りして途中で返済しました

  1.  ETHW返済義務があることに後から気づいた

  2. 「固定金利で借りてても後から金利いじる権利を有田が有します」的な規約に後から気づいた

2つ目の規約についてはまぁ多分大丈夫だったとは思うのですが、以下画像

にぎらせるな!

オレオレRPC

↑のツイートの件は結局寝てしまって、朝起きたらETHWが半額になっちゃってました。

が、実は寝る前にTwitterで "ETHW RPC" と検索するとオレオレRPCを提供してくれてる人がいたのに気づいていました。

既にツイ消しされていたのでDEG鯖から画像を拝借

見つけた時は怖くて使えなかったんですが、結果的には使えたらしいです。

テスト送金して、その後に本送金したやつをなんかやられたら嫌だなぁと思っていたのですが、少額づつ連打して使う、とか工夫したらよかったかもしれないかな。

賢いなと思ったやつ

最後に、次に同じような機会があったら真似したいアイディアを紹介させて頂きます。

stETH

マージ直前のstETHのdepegを利用すれば、自分がガチャガチャやった結果を上回る収益率を出せたみたいです。

Simple is Best.

若干結果論気味ではありますが、十分に可能性が高いシナリオなのでここに振る資金 (と脳みそと経験) を準備しておいてもよかったなぁと反省。


僻地のDeFi

watacchiさんが僻地のDeFi (STEPN Dooarswap) を直コンしていたのも賢いなぁと思いました。

実は、ETHW->USDC(W)->ETHW的なやつは自分も一瞬考えてました。

が、どうせETHメインネットで強い人がそのままBot持ってくるからだめよなー、ETHって競争激しいし結構な僻地でも強い人いるんだろうなー、とかやらない理由を並べて思考停止しちゃってました。(EVMのコードほぼ持ってないので開発コストが高くて面倒臭いっていう理由もあったりした)

DooarswapってSolanaだと全然僻地じゃないんだけど、ETHだと僻地なんだなぁとかそういう感覚のずれも少し感じました。普段からいろんなところ触っておくのは大切ですね。

終わり

大したことやってないのに結局長くなっちゃいました。参考になったところはあったでしょうか。

次は爆益イベントで号外を執筆できると嬉しいなぁと思いつつ、しばらくは相場の休憩時間ですかねぇ。

それではまた!




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