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月刊「仮想通貨は役に立たない」 5月号

こんばんは!くりぷとべあーです!

今月も #仮想通貨月次報告 がてら、先月の仮想通貨界隈で気になったイベントをまとめてみます。

5月も波乱の一ヶ月でした。本編でも長々と書きますが、USTデペグ事件は仮想通貨の歴史に名を残した大事件と言ってよいでしょう。

他方、STEPNのいわゆるB国では「歩くだけで毎日新卒給与」と言うパワーワードが生まれるようなとんでもないバブル…、から一転し、中国規制に端を発したバブル崩壊で雰囲気がガラっと変わっていたのも印象的でした。

それでは振り返っていきます。

自分の収益について

今月の収益

  • 4月を上回る収益を上げることができ、単月収益として過去最高を記録することができました。

  • これはひとえにUST戦でうまく立ち回れたおかげで、そのほかの利益はUST戦のそれに比べると塵みたいなものでした。

  • USTを借りるためにレンディングサービスに結構な大金を突っ込んでいたので、一歩間違えればオラクル起因のExploitを食らって大損という可能性もあったかなと反省しています。

  • 大きな事故もなく利益を持ち帰れた幸運に感謝しつつ、これから来る冬に備えて今後も頑張っていきたいと思います。

今年前半の資産曲線

QASHさんが公開されていて面白かったので僕も今年前半のドル建て資産推移をプロットしてみました。(注: 来月以降は出さないと思います / グラフは0始まりではないです (わざとズラしました) ) ('22/12/10更新: 年末振り返りでポロリを書く都合上、消しました笑。)

基本的に普段はアビトラとか金利取りでコツコツ小銭を稼ぎつつ、イベントがあるとボーナスが乗ってくる、みたいな推移でした。

UST戦

これはなに?

これはなに?と言う見出しを書きましたが、この記事を読んでいる界隈の方々には何が起こったかを説明する必要はないでしょう。

5月8日に発生したわずかな、と言ってもその時点ではかなり大きいと思われていた、2%のペグ崩れから始まった激動の5日間でした。

この後 UST が完全崩壊するとは夢にも思っていなかった時の僕のツイート。

デペグ事件の全体観

全体の時系列は墨汁さんのこのチャートに非常に詳しいです。

デペグを引き起こしたと言われる攻撃者の行動の解説はGo Kobayashiさんの連ツイに詳しく、まさに事実は小説より奇なりと言う感想でした。

攻撃者の狙いは世田谷リーマンさんのこのツイートが簡潔でわかりやすいと思います。もちろん諸説あるとは思いますが納得感はある。

ついでにUSDTまでデペグしたのは草でした。まぁその瞬間は背筋が凍る思いでしたが。

自分は何をしていたか?

色々やってたのですが、大きな収益を上げた手法は以下2つの非常にシンプルなものでした。

  • USTやLUNAを借りる → DEX-CEX or CEX-CEX裁定

  • USDTデペグ時にDEXでUSDT買ってCEXで売るのを繰り返す

USTのアビトラはほんま凄くて、数億円運んでる人がゴロゴロいました。自分が動かせる資本の小ささを呪いました。

複数のレンディングサービスに(僕的には)物凄い金額を突っ込んでました。今思えば本当に事故なくて良かったです。オラクルずれてExploitとかあっても全然おかしくなかった。

レンディングの使い方はOMG戦の反省が活きたので、自分自身としては成長を実感できて非常に嬉しかったです。(再現性だ!)

色々ひやっとした事

UST借りてあっちこっち運んだって簡単に言ったけど、現実には入出金詰まったりして焦ったりもしてました。

物凄い値動きだったので、あちこち動かした方が良かったのか、そんなに動かさなかった方がいいのかは未だに正解が分かってないです。

ボラがすごくてちょっと怖かったです

拾えなかったもの

各種精算

  • teto-sanがやっていらっしゃったものを初めとして、いろいろなところで精算祭はあった模様です。次は乗りたい。

  • QASHさんも神note内で言及されたりしていましたね。

今月起きたLuna周りの相場の混乱ではAstarチェーンのASTRとKucoinのASTRで10%以上の乖離が起きていました。

(清算によるトークン価格の暴落がDEXでは起きていたのですが、CEXでは無風であったため)


LUNA2.0エアドロ

  • 騒動がひと段落した後に攻撃前・攻撃後それぞれでLUNA or USTを保持しているユーザーに新LUNAをエアドロすると言うイベントがありました。

  • 全配布量の70%はロックされ、下記ツイートの数値に30%をかけたものが降ってくると言うものでした。

  • 僕はせっかく大量にUSTを借りて保有していたのですが、以下のようにさっさと返してしまっていました。新LUNAが来ると思って慌てて一部借り直してウォレットに入れておいたのですが、なぜかこれに対してエアドロがいまだに降ってきていません。本当に困っています…。

  • とあるCEXに置いておけば結構早い段階でエアドロが降ってきたらしいです。これだけでも十二分に機会損失なのですが、さらに上手い立ち回りがあったと言う話を聞いて、以下のような強烈な敗北感を味わってUST戦を終えたのでした。。。

アビトラの再現性について

  • 今回のUST戦では、僕の今までの経験とその中で作ってきたモノが活きました。

    • レンディングサービスの使い方

    • めぼしいDEXで一通り取引できるBot

    • 各取引所間の送金技術

  • 「時価総額一桁台の巨大ステーブルコインが崩壊する」という事象自体は再現しないかもしれないですが、このような大事故が起こったときの上手い立ち回り方には再現性が間違いなく存在すると思っています。

  • なので、大事故の表層的な部分だけを見て「そんな珍しいイベント二度と起こらないでしょ、そんなのに手を出すの時間の無駄ぁ」って思うのは非常にもったいないと思います。(特に仮想通貨業界は異常な頻度で大事故が発生しているので尚更)

  • まぁ一生 "酸っぱいぶどう" だと思ってるのも、それはそれで良いとは思います😇 頑張って取っても酸っぱかったら嫌だもんね。

次回予告

おじおじさんさんが次回予告してましたね。みんな準備しよう!

STEPNの栄光と凋落

僕はSTEPNを超々々々早漏利確していてやっていませんが、アシックス靴のセールから始まったBSCが本当にバブルで、今月のトピックとして取り上げないわけにはいかないと思うので書き記しておきます。

正直、5月初旬にはアフロからの利確指示が来たのでもうそろそろ終わると思っていました。

そんな中、bGSTが凄まじいチャートを描きながらバブルを形成していきました。

そして月末には凄まじい収益報告が溢れかえってさぁ大変。

しかし中国のサービス提供中止発表を機に一気に雰囲気が変わります。中国での提供中止そのものより、みんな「そろそろやばい」と言う共通認識があり、バブル弾ける前に我先に売ろうとして売りが殺到したような感じなのでしょうか。

DEGさんがどっかから引用してきた靴のチャートがとんでもないことになっていて、三度見ぐらいしたのをとてもよく覚えています。

おじさんまとめも出てきて笑いました😂

有識者の今後の予想はこんな感じのようです、さて、6月はどのような結末を迎えるのでしょうか? (結末って書いちゃったよ)

FC琉球IEO事件

国内IEO第二弾のFC琉球コインがGMOで上場しました。これも僕ははいってないのでエアプですが、本当に酷かったらしいので今後の国内IEOに対する警鐘として紹介しておきます。

起きたことのまとめとしては、くればさんのこのツイートが良いです。こんなの見てたら、今後一生GMOのIEOは入らないなと思いますね。

APE Land Sale

APE自体は上場戦のアビトラで儲かったのですが、その後、NFTにまつわる仮想土地セールで大相場があるなんて思っていませんでした。

tarumikei-sanのこの稼ぎ方まとめは必見かとおもいます。

「NFTは僕の領域じゃないから」みたいな変な縄張り意識があって、APE-NFT戦に入らなかったのは自分自身として大きな反省です。

今後は大型NFT発行はIEOイベント同等として扱おうと硬く心に誓いました。少なくとも自分のスタイルでも③④はやらないといけないなと思います。

また、ガス代返金は次回以降のデファクトになりそうなのでNFT-mintガス戦争に参戦するのも意外と妙味がありそうだなとか思ったのですがどうでしょうか。

ASTAR 狂想曲

本題に入る前に「Astarってなんだよ?」って思われる方もいるかもしれないので、AstarそのものについてはQASH先輩の言葉を引用しておきます。(僕が言ったんじゃないからな!)

Astarはゴミのようなプロダクトが多く、固定ガスでオラクルのSetvalueをしたり、IDO価格をいきなり変えたりと、資産を預けるにたり得ない魔界チェーンです。行かないほうが良いでしょう。養分だけでなく運営もアホばっかなのでストレス溜まります。

https://note.com/qash/n/nf71c08f2a479

さて、3月?4月?ごろから準備されていたASTARのDeFi群のセールが5月になると徐々に開始されていきました。が、その内容がまぁグダグダでひどい有様だったようです。

AstarのDeFiが採用してた「お気持ちAPR」って天才的発明だと思って羨ましく思ってた時期もあったけど、まぁうまくいかなかったみたいですね。

AstarのTOPの人も日本のWEB3戦略とか税制に物申してる暇あったらもう少しこの辺り何とかならんかったんかな。

ハッカーハウス

半分わたくしごとなんですが、Solana Hacker House に行ってきて、良い思い出になったので書いておきます。

イベント自体が面白かったかどうかというとそれほどでもないんですが(失礼)、DEG鯖の知り合いにリアルで会えたり、クリプトのイベントの雰囲気を味わえて滅多にない経験で楽しかったです。

Solana色の会場、かっこいい。
ずらっと並ぶモニター
タダ飯、Getだぜ!
近くの川縁でビール飲んでチルったのも良い思い出
夜はこんな感じ。DJがすごいうるさかった…w

その他小ネタ

ちゃんと書くの面倒くさくなってきたんだろうって?そんな勘の良いガキは(以下略

巧妙なハック

  • 小ネタのコーナーに入っちゃったけど、先月起こった2件の巧妙な攻撃には戦慄しました

  • DNS Poisoning: DEG鯖で教えてもらってなかったら普通に引っかかってたと思います、これ防ぐの無理な気がする。

  • Ad-MetaTag Attack (正式名称わからない)

  • どうやらRabbyウォレットにtxシミュレーションがついているらしく、試さなきゃなぁと思ってTODOリストに入れてあります。


hop airdrop

  • L2へのブリッジを容易にするHop.protocolがエアドロを実施しました

  • 複垢などの不正の密告制度が非常にワークしてそうで今後密告社会になりそうな気がします。

GAL

昨年末くらい?に死ぬほど面倒くさいタスクをやらせていたGALが上場しました。各タスクは面倒くさかったものの、頑張って複垢をやった人は億っててもおかしくないような素晴らしい上場初値でした。(複垢民はあまりいなさそうですが…)

久しぶりにBinanceのお猿さんのアホ髭見れたので幾分悔しさが紛れました

Liquid 内部告発

Coindeskから超濃厚な内部告発記事がリリースされたりもしました。

傲慢な社長とか社内のギスギスはベンチャーあるあるなので自分的にはあまり新鮮味はなかったのですが、セキュリティに対する内部告発の数々はかなり印象的で怖ぁという以外の感想が出てきません。

僕はLiquidに個人情報をフルセットで流出させられているので資産を置く気は更々ないのですが、より一層その決意を堅くさせられました。

また、よくよく読んでるとCoindeskは$90mハックが内部犯行だと9割がた断定してるような書き振りで、これまた非常に印象的でした。

以下、何個か印象深い箇所をDeepL翻訳で引用しておきます。

Liquidは2019年まで「世界で最も安全な取引所」というブランドを掲げ続けていたが、4人の元従業員は、この頃にはセキュリティが悪化していたと述べている。
そのうちの2人の従業員は、顧客サービスの従業員がバックエンドの抜け穴を利用して偽のアカウントを作成し、管理者権限を使って会社のウォレットから少額のBTCとXRPを引き出した事件を紹介した。この従業員は、約3万ドル相当の暗号を持ち逃げしています。

2020年4月から6月にかけて、一部の社員は私物のノートパソコンを業務に使わざるを得なかった。元従業員は「金融会社なのだから、安全なデバイスを提供すべきなのに、赤信号だった」と語った

ある元社員によると、ハッキングの前に、彼女が知らないうちに、ウォレットから資金を移動できるようにアクセス権が変更されており、これは彼女の職務外の作業であった。このことを知ったとき、彼女は自分がハッキングのスケープゴートにされるのではと心配したという。

現在のユーザーの資産を守るためにLiquidは何をすべきか、という質問に対して、この情報筋はこう答えた。「90日間業務を停止し、既存の取引プラットフォームの設計、構築、運用に少しでも関与した人物を直ちに解雇し、汚染されていないサーバーとエンジニアでゼロから作り直すことだ" と。

9週連続陰線

ひたすら下がり続けた4-5月でした。

なんか5月初旬に呑気なこと言ってるアホ面のクマがいました。マジだからフルレバショートしても大丈夫だよって教えてあげたいw

5月初旬に「AVAX$50はやばい」とか言ってるけどいまさらにその半額以下やからね。

優良note紹介コーナー

先月後半はなぜか識者たちがこぞってnoteを書いていました。かくいう僕もその1人でしたテヘペロ。みんな冬が来てヒマだった説、あると思います。

つられて書いてくれた人がいたのはとても嬉しかったです😇

有料にしてDEG鯖民には配るみたいなムーブもあって面白かったですね。これらのnoteは筆者がDEG鯖の同志という贔屓目なしに、お金かって買う価値全然あると思います。

hoheto-sanの冬相場の歩き方は必読ですぞ。

おわりに

書き始める前から容易に想像できたのですが、5月はUSTデペグ戦があったせいですごい量になっちゃいました。USTデペグ戦終わった段階で "号外" を出すべきだったと思って反省です。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。今後、カソツー業界は冬になっていくかもしれないけど、みんなで乗り切りましょう。

それではまた来月お会いしましょう!

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