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今週の良かった新曲感想【9/11~9/17】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。9/11~9/17リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『【ENGLISH COVER】INTERNET YAMERO』/ Mori Calliope

 VTuberグループ「ホロライブ」のホロライブEnglish所属、Mori Calliopeがアドベンチャーゲーム『NEEDY GIRL OVERDOSE』の主題歌「INTERNET OVERDOSE」に続く新曲である「INTERNET YAMERO」を英語カバー。活動3周年を記念して公開されました。オリジナルは今年3月にリリースされて紹介もしましたね。
 VTuber界隈でもカバーは結構聴いてきましたが、英語ver.は初めて聴いてカリオペちゃんの早口ラップも相まって超カッコよかったので紹介。音ハメ難しい箇所もあったと思うんですが綺麗にアレンジされてますね。MVも可愛いカリオペちゃんだけでなく、ホロライブEN・IDメンバーが出てきてカオスだし、「INTERNET IS F*CKIN' AWESOME」も最高!


#2『スクラップアート』/ 水瀬いのり

 声優だけでなく歌手としても活動する、水瀬いのりの12枚目のシングル。表題曲は彼女自身も崎宮ミサキ役として出演するTVアニメ『デッドマウント・デスプレイ』第2クールのOP曲として起用されてます。
 表題曲「スクラップアート」は素直にカッコイイ!バンドサウンドベースに近未来感溢れるデジタルシンセとピアノの旋律が際立つ音数の楽しさと、ぎゅっと詰まった展開美がとても魅力的でした。華麗に歌いこなしてしまう、いのりちゃんの歌唱力も見事で、ラスサビが特に好き。作詞・作編曲はお馴染み栁舘周平さんですが、Dメロには4thアルバム収録曲の名曲「パレオトピア」のメロディーが忍ばせてあったのも最高でした。
 カップリング曲Tr.2「くらりのうた」はいのりちゃんが生み出したキャラクターくらりちゃんのテーマソングとして、作詞も彼女が担当。楽しく可愛らしい曲に仕上がっててリラックスできる1曲でした。Tr.3「While We Walk」は「スクラップアート」と同じく栁舘周平さんの作詞・作編曲で、頭文字"WWW"シリーズ3部作の集大成となりました。ミュージカル調の美しく盛り上がる1曲でこれまたライブ映えしそうだなと。現在はライブツアーも始まっており、来月の横浜公演に行く予定なので楽しみです。


#3『Paradise』/ ENOX

 アメリカニュージャージー州ジャージーシティを拠点に活動する、プログレッシヴ・メタルコアバンドの新曲。今年はこれで4曲目。アナウンスないけど、そろそろアルバムくるか…?
 前回の「Fallout」に引き続き、ラップ調のボーカルワークや派手に鳴らされる不協和音などニューメタルコア的なアプローチが際立った1曲で最高でした。リリースを重なる度に攻撃力が増してきてる気がしますね。極悪ブレイクダウンも気持ちよくて脳汁溢れ出る。


#4『Thrash』/ Unprocessed

 ドイツはヴィースバーデン出身のプログレッシヴ・メタル/Djentバンド。昨年8月にリリースされた3rdアルバム『Gold』以来初の新曲。加えて、ニューアルバム『...and everything in between』を12月1日にリリースするアナウンスもされました。
 ゴージャスな雰囲気でメロディ重視だった『Gold』とは真逆を行く様な作風で少し初期に戻った感じもありつつ、それでいて新しさもあって、全てを合わせた完成形の如く1曲で凄く良かったです。独自のサウンドで鳴らす刺激的なプログレスタイルの超絶技巧の数々を、曲名通りスラッシュメタルに落とし込みましたね。ここまで激しいブルータルでアタック感が強いのは初な気がします。流麗かつ力強いボーカルワークも相変わらず魅力的。この路線で行くならアルバム期待できそうです。


#5『North of Hell』/ Darkmatter

 オーストラリアは西オーストラリア州パース出身のニューメタルコアバンドの新曲。昨年デビューEP『Project Darkmatter』をリリースしたばかりの若手で、今年はコレで4曲目です。
 先月来日も果たした同郷のニューメタルコアAlpha Wolfの影響を確かに感じる図太いサウンドを叩き付けてくるスタイルで、シンセが煽るダークな緊張感とモッシュ多発不可避のグルーヴ感が良いですね。ボーカルも無慈悲に叫び散らかしてくるアグレッシブさが好印象。


#6『Heavener』/ Invent Animate

 アメリカはテキサス州ポート・ネチズを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンドの新曲。まさかの今年3月にリリースされた4thアルバム『Heavener』と同タイトルになりました。
 神秘的かつ憂いを帯びた重圧を感じるエモーショナルナンバーで、これを以てアルバムが真に完結したかと思わせる1曲でした。クリーンの割合が多いですが、ヘヴィなポイントはしっかりヘヴィで、立体感と奥行きあるサウンドスケープは流石Invent Animateと言った感じでした。曲が良いだけに、アルバムに収録しなかった事だけが只々謎。


#7『The Flood』/ Sheridan

 ドイツ出身のプログレッシヴ・メタルコアバンドの新曲。2週連続の紹介となりました。今楽曲もリリース予定である16曲入りデビューフルアルバム『Maze』の収録曲との事。この調子だとリリース日まで殆ど公開されそう。
 荘厳で神秘的な世界観を演出した前回の「Voice Of God」から物語が動き出したかの様なエモーショナルナンバーで、美しいクリーンと想いを力強く叫ぶスクリームによる静と動が入り混じる展開が素晴らしい。メロディセンスもやっぱり良すぎて情景が浮かんでくる程。是非MVと合わせて聴いて欲しいなと思います。


―――以上、9/11~9/17はシングル7枚の新曲感想でした。VTuber楽曲が珍しく全然リリースが無かったので、メタルコア中心になりました。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!

※先週の新曲感想はこちらから。

#ライブレポート

【9/14 トゲナシトゲアリ修行中 公開練習ライブ@代官山SPACE ODD】

初ライブ、伝説の場所になりそう

 東映アニメーションが製作するオリジナルアニメであり、ユニバーサルミュージックとの合同ガールズバンドプロジェクトでもある『ガールズバンドクライ』にて、数千人に渡るオーディションの中から選ばれた5人から結成されたガールズバンド「トゲナシトゲアリ」の公開練習ライブ行ってきました。一般枠の抽選で見事当選し、参加が決まったので嬉しかったです。
 当日来てみて解ったのですが、一般枠は80人ほどで、キャパの半分以上が関係者だったのが驚きでした。アニメスタッフとレコード会社系とメディアとメンバーのご家族友人などですかね。一部では名刺交換もしてるしライブハウスにしては少し異様な雰囲気でした。

 そんな感じで色んな方々が楽しみにしていたこの日が「トゲナシトゲアリ」にとってライブ初お披露目となった訳ですが、ガチで凄かったです。全員音楽経験者なだけあってステージ慣れしてるなっていうのと、演奏中のアイコンタクトや笑顔が多くて仲の良さを感じれたのが特に刺さりました。セトリは以下の通りで50分程、リリース済み全曲+新曲もあって驚きでした。

1.理想的パラドクスとは
2.気鬱、白濁す
3.黎明を穿つ(新曲)
4.偽りの理
5.爆ぜて咲く
6.名もなき何もかも

 

 初っ端からMVをバックスクリーンに映しての演奏で、本当にアニメとリアルで連動してる感が強く出たライブだったのも良かったです。問答無用でアガる。立ち位置もMV同様前にボーカル・ギター・ベースの3人で後ろにドラム・キーボードの2人。リズム隊の2人朱李さんと美怜さんは只々上手かった。美怜さんはMV通りの迫力ある叩き方で、朱李さんも5弦ヘッドレスベースがお似合い。キーボード凪都さんは演奏しながら魅せる笑顔が眩しくて最高でした。ギター夕莉さんは綺麗なロングヘアをなびかせながらのソロパフォーマンスが激アツでしたね。ボーカル理名さんは15歳という若さながら堂々とした立ち振る舞いでフロントマンらしく眼差しがかっこよかったです。全員でもリズミカルなステージング超キマってたし、安定感抜群。

 2曲終った後にMCを挟んで、それぞれ自己紹介も兼ねて今後のバンドにかける想いを語ってくれました。全員音楽経験者ではあるものの、5人でいざ合わせてみると意外と大変だった、年齢バラバラだけど本当に仲が良くて楽しい、演技の方は初挑戦だけど頑張っていきたい、などなど色んな想いを聞けて嬉しかったです。やっぱりアニメの演技面で不安はあるみたいですが、この日のライブパフォーマンスを見る限りは少なくとも音楽面は上手くいくと確信しました。それにボーカル理名さんの決意に満ちた「私たちの始まりの目撃者になってください」という言葉が忘れられないです。

 全6曲どれも良かったんですが、特に「気鬱、白濁す」のギターソロ、メロイックサイン掲げてしまう程に激アツだったのと、先日MV200万再生を突破した「爆ぜて咲く」が一番盛り上がってた気がして印象に残っています。「爆ぜて咲く」は自分もイチバン好きな曲だったし、現地慣れしてるオタクも結構いて声出しにヘドバンに最高に楽しかったので、この楽しさをもっと大人数で味わいたいなとも思いましたね。

 ラストは「これからも私たちの応援をよろしくお願いいたします」と彼女達の始まりの曲である「名もなき何もかも」を披露して終演。改めて素晴らしいライブで感動しました。これから更にライブパフォーマンスに磨きがかかり、楽曲も増えていくと思うと期待しかないです。これまで実施されたサイン会では全国ツアーしたいと言っていたので、実現するといいなと。個人的には何があっても一生応援できるなと思えたバンドに出逢えたの久々なので嬉しいし、感謝の気持ちで一杯です。いつか絶対デカイステージ立つバンドになるので、その日まで一生推します。ありがとうございました!


【9/16 Knosis "THE ETERNAL DOOM" 【第二部】@新宿Antiknock】

 Vo. Ryo Kinoshitaと、Survive Said The ProphetのYoshによるエクスペリメンタルメタルプロジェクトKnosisのライブに行ってきました。今年3度目(会場も勿論アンチノック)。今回は2部制で昼の部はダークハードコアバンドOtusとの2マン。夜の部はワンマンで、夜のみ参加してきました。

 デビューライブぶりのワンマンなので初披露曲含め少し長めのセトリを少し期待してたんですが、いつも通り1時間でしたね。初披露曲も無し。けど、やっぱり楽しかった。Knosisの曲が好きだし、Ryoさんのパフォーマンスを見れるだけで満足感があります。以下セトリ。

1.INTRO
2.星砕
3.厄災
4.神喰
5.Davidian / March Of The Pigs (cover)
6.暗月
7.火脂
8.狂火
9.忌鬼

 7月のkokeshiとの2マンライブセトリにかなり近かったです。ライブタイトルにもなってる「THE ETERNAL DOOM」は2nd EPで9月リリース予定だったんですが、MCでも絶賛制作中との事。「神喰」に加えて恐らく「暗月」と「火脂」が収録されるんじゃないかと思ってるので、楽しみです。この2曲本当にエモーショナルで良いんですよ。
 また、アルバムも来年リリースすると聞くことができました。まだ披露してない曲も加えて10曲越えにはなりそう。そういえば、皆が大好きなメタルコア寄りの曲もあると言っていました。

 MCでは昼の部2マンをしたOtusとの話が印象的でした。「元々付き合いは長かったけど事前に打ち上げで親睦を深めたりもしてた。昼はすげえライブをしてくれてケツを叩かれた気持ちになった。お互い既存のシーンを壊して捻じ曲げて、そんなダークさを表現したいって思ってるバンドです」と共通した理念みたいなものを熱く語ってくれましたね。これからも良い意味で少し癖のあるバンドとライブを重ねて独自のシーンを作り上げていってくれそうで楽しみです。

 終盤に行くに連れて熱気も凄まじくなり、ラスト2曲ではRyoさんもお馴染みタンクトップ姿に。フロアを煽りはするんですが、デビューの時から「各々好きなように楽しんで、やりたいようにやってくれ。心の中でモッシュしてもいい」と言ってくれているので、本当に良いフロア環境ができていると思います。あと、この日はいつもに増してエコー(リバーブ)が強めに掛かってた気もして、迫力がよりありました。完全に気のせいの可能性もありますがw

 改めて今年3度目に関わらず大満足なライブでした。好きなバンドは何度だって見たい。ライブでしか聴けない曲があるのも新鮮でこの形もこれはこれで良いのでは?と思ってる自分もいます。今後もタイミング合えばできる限り見に行きたいです。ありがとうございました!

 では今回はこの辺で。また来週お逢いしましょう!

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