見出し画像

今週の良かった新曲感想【3/18~3/24】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。3/18~3/24リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『花束』/ V.W.P

 クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のVsingerである花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜が集結したバーチャルアーティストグループV.W.Pの拡声曲シリーズにして18thシングル。作詞・作編曲:香椎モイミ。1月13日の2nd ONE-MAN LIVE「現象Ⅱ」にて初披露されました。
 "間違えて失ってそれでも進み行くのだ"と云う決意ある歌詞の後、急加速するドラマティックな展開が神すぎる。突然理不尽に襲い掛かる絶望を表現している様にも感じて、それでも最後には力強く花を咲かせる景色が目に浮かびました。モイミさんは、どこか歪んでる雰囲気を漂わせる繊細なバランス感覚があって一筋縄では行かない印象を持たせるのが本当に巧いです。


#2『melting』/ 百鬼なきりあやめ

 VTuberグループ「ホロライブ」所属2期生、百鬼あやめのニューシングル。作詞・作曲:渡辺翔、編曲:星銀乃丈。3月17日のhololive 5th fes.にて初披露されました。
 どこまでも広がる青く澄んだ空をイメージさせる爽快なサウンドと、解放感あるストレートなサビメロが気持ちいい1曲。ギターロックの力強さがベースにありながら仕上がりが本当に美しくて、ピアノとストリングスによる煌びやかな響きが丁度良いなと。透き通った軽やかな歌声ともピッタリ。


#3『forward』/ 月燈つきひきら

 「SKYCOLOR Project」所属のオオカミVTuber、月燈きらの記念すべき初のオリジナル楽曲。作詞:天城凜太郎、作編曲:難波 研 (aim music)。3月18日に迎えた誕生日を記念してリリースされました。
 キラキラとしたオーケストラサウンドに彩られたミドルロックナンバー。繊細でエモーショナルな旋律から紡ぎ出されるスケール感も程よく、リスナーとの距離感を丁寧に繋ぎ止めているなと思います。背伸びしないストレートな歌詞と、あどけなくも凜とした歌声からは安心感を覚えますね。


#4『ヒューマノイドでも恋がしたい!』/ 杏戸あんどゆげ

 774inc.運営のVTuber事務所「ななしいんく」所属のVTuber、杏戸ゆげの2曲目となるオリジナル楽曲。作詞・作編曲:イチョウ(studio Lit.)。
 ゆげちゃんの可愛さが詰め込まれた電波ソング。サビはひたすらリピートでキャッチーなメロディを軸にしており、彼女の蕩ける様な声質も相まって純粋に中毒性が高いですね。一辺倒にならない様な展開もしっかり施されていて、2番の"お酒飲も?"からのパートがメタルの波動を感じて好き。


#5『Lv.0の勇者』/ 笹木咲

 バーチャルライバーグループ「にじさんじ」所属、笹木咲の新曲。作詞・作編曲:5u5h1。にじさんじのソロシングルCDプロジェクト『FOCUS ON』で今回フォーカスされました。
 ゲーマーな彼女らしいキラキラピコピコしたサウンドに溢れた電波ソングに仕上がった1曲。歌詞にある"想定の外側"、"自由形にロールプレイ"と云った言葉も自由奔放な一面をよく表しているなと思います。王道の楽しいメロディライン故にライブで盛り上がれるノリが詰まっているのも最高でした。


#6『レプリカ』/ 柚羽まくら

 個人勢として"聴けば忘れられない歌声"そんなVsingerを目指して活動している、柚羽まくらの10thシングル。作詞:KIRARI、作編曲:Shotaro。昨年リリースした1stアルバム『=TONE』ぶりとなる新曲で、デビュー4周年を記念してリリースされました。
 ネオンライトに照らされるオシャレでムーディーな雰囲気が漂う、ネオシティポップっぽい1曲。繰り返されるフレーズは自問自答をしている様にも感じられ、浮遊感ある滑らかなメロディが徐々に心地良さをもたらしてくれたのも良かったです。コーラス含め情緒あふれる歌声が相変わらず美しい。


#7『ロングラン』/ SODA KIT

 Yupsilon、Rasetsu、Figaro、MugeiのVTuber4人組で結成された、男女混合バーチャル歌い手グループSODA KIT。ポニーキャニオンよりメジャー2ndミニアルバムをリリース。先行リリースされた「徒然輪怒」などを含む全5曲+インストを収録。
 「喜怒哀楽」という4つの感情を4人のメンバーそれぞれが主人公になり物語を紡いだという群像劇的な1枚。加えて、すべての感情を表現したのは表題曲「ロングラン」でFAKE TYPE.が作編曲で参加。早口ラップとがなり声がもうカッコよすぎてニヤけましたね。Yupsilonが"喜"を表現したTr.2「ナッチャッタ!」と、Rasetsuが"楽"を表現したTr.5「一刀両断」は、シンガロングやクラップなどライブで盛り上がるだろうなと想像に難く無いアップテンポなナンバーでした。グループの強みを活かした歌割りも見事。一方でMugeiが"怒"を表現したTr.3「徒然論怒」はヘヴィで攻撃的なサウンドに乗ったラップが強烈で、Figaroが"哀"を表現したTr.4「カゲボウシ」は、しっとりと切なくも心地よいバラードに仕上がってました。総じて前作以上にバラエティ豊かな楽曲が揃っており、非常に満足感が高かったですね。


#8『絶対最かわ♡リリウムマジック!』/ 狭韋川さいかわはゆり

 個人勢として活動している、最かわ妖精VTuber、狭韋川はゆりの記念すべき初のオリジナル楽曲。作詞:ほしなちや、作編曲:GEN。デビュー2周年を記念してリリースされました。
 合いの手モリモリ、王道中の王道を往くひらすら可愛くて楽しい最強電波ソング。ギュッと詰め込んだ感が伝わる展開が面白くて、シンセに負けないギターの存在感もかなり気に入ってます。落ちサビへと繋がるギターソロも普通にカッコイイんよw 幼げなカワイイ歌声とのギャップがこれまた良い。


#9『依代』/ 水魚みおみぃむ

 昨年10月27日に初配信を行いデビューした、個人勢として活動している、水音の世界からやってきた歌姫研修生VTuber、水魚みぃむの3曲目となるオリジナル曲。作詞:モモ、作曲・ギター:ヤミヤミ、編曲:wagataki。3月16日の誕生日歌枠で初披露されました。
 今回も名曲です。街の雑踏音や環境音を小気味よく取り入れた表現が秀逸で、情景が目に浮かぶサウンドアプローチが印象的。アコギの温かみある音色に素朴な温度感が加わって、音の彩りや拡がりが本当に綺麗です。どこか切なげなピアノパートから、春の朝を迎える様な高揚感へと変わっていく展開も大好きで、"ぼくら今世界の誰よりも最高だ!"に元気付けられますし、みぃちゃんの優しく深みのある歌声を聴いていると心が温かくなりますね。


#10『藍染め』/ 水縹みはなだそまる

 中国語と日本語の2ヵ国語を駆使し個人勢として活動している、水の王国を司るひきこもり姫VTuber水縹そまるの2曲目となるオリジナル楽曲。作詞:水縹そまる、作曲:水縹そまる・暗雨Anyu、編曲:暗雨Anyu。このタッグでの初アルバムが今年冬に発売される事もアナウンスされました。
 ピアノとストリングスの旋律が紡ぐバラードソングに仕上がっており、隅から隅まで美しすぎて心が浄化されました…。祈りに満ちた歌詞とエモーショナルなメロディに更なる温度感を乗せるウィスパーボイスが魅力的で、何とも言えない柔らかな歌声が身体に沁み渡ります。


#11『Through The Night』/ Alohaii feat. Yuuka Bear

 海外の数多くのVTuber達をフィーチャーし楽曲制作するアメリカのトラックメイカーAlohaiiの新曲。今回は個人勢として活動するオーストラリア出身のVTuber、Yuuka Bearをフィーチャー。
 身体が揺れてしまう心地良いビートを刻みながら、程よい疾走感で駆け抜けていくダンスナンバー。南国を連想させる晴れやかなサウンドに溢れており、メロディの繋ぎ目も気持ちいいですね。終始リズミカルに歌いこなしていて、特にAメロの小刻みに裏声っぽくなってるトコが好きです。


#12『ビビデバ』/ 星街すいせい

 VTuberグループ「ホロライブ」所属の0期生、星街すいせいのニューシングル。作詞・作編曲:ツミキ。3月22日の迎えた誕生日と6周年を記念してリリースされました。
 ツミキさんらしい捻りに捻ったメロディセンスが光るスルメ曲。乱高下メロディと韻踏みまくりの歌詞がもたらす中毒性えぐすぎますね。"唯唯諾諾に危機感抱く日々に"からのパート好きすぎる…。すいちゃんもパワフルながらどこか色気ある空気感を纏った歌声が絶妙でした。もう1曲リリースされた、デレステの高垣楓とのコラボ曲「ジュビリー」も作詞・作編曲:TAKU INOUEで最高だったので是非。


#13『シンメトリー』/ ReGLOSS

 「ホロライブプロダクション」傘下に生まれた音楽アーティストVTuberグループ「ReGLOSS」の2ndシングル。作詞:OHTORA、作曲:OHTORA・maeshima soshi、編曲:maeshima soshi。
 作家陣が1stから続投なだけあって、今回もソウルフルでクールなクラブミュージックに仕上がってました。力強さと心地良さが同居したサウンドに乗せたストレートながら抑揚の効いたフロウに引き込まれますね。サビで差し込まれる"Okey!!"が癖になると云うか、遊び心あって好きです。


#14『ウタウサバク』/ 曇音あんねルカ

 ユニット活動を経て2021年11月に再デビューした、「創造×エモーショナル」をテーマに物語を作り描き、唯一無二の世界を歌うVsinger曇音ルカの新曲。作詞・作曲・動画:曇音ルカ。編曲:MoGura。
 曇音ルカの厚みと深みのあるパワフルな歌声と共に広がる壮大な世界観、圧倒的なインパクトで聴く者を没入させるエモーショナルなメロディ、相変わらず堂々としてて強烈でした。歌への只ならぬ熱量と、歌を渇望する切迫した想いが絡み合う心境が映し出された歌詞も刺さりますね。


#15『パルフェイク』/ 神崎茜

 音楽事務所「RIOT MUSIC」サブレーベル「Meteopolis」所属のVsinger、神崎茜の記念すべき初のオリジナル楽曲。作詞・作編曲はRIOT MUSICではお馴染みKazuki Yamamoto。
 異国情緒溢れるラテン系のダンスミュージックに仕上がった1曲。高揚感を煽るビートを刻み、オシャレながら力強いメロディからも只ならぬ熱を感じます。サックスが鳴り響く煌びやかさもステキ。吐息や語尾に色気が宿る、ソウルフルかつセクシーな歌声の存在感も半端なく心を掴みますね。


#16『ワンモアタイ』/ 蒼宮あおみやよづり

 Sony MusicによるVTuberプロジェクト「VEE」所属、ケモミミ戦士でゲーマー冒険者の、蒼宮よづりの記念すべき初のオリジナル楽曲。作詞・作編曲:ニト。
 軽やかで明るいポップなサウンドが駆け巡り、サビはひたすらキャッチーに仕上がった中毒性抜群な1曲。ピコピコしたゲームサウンドも聞こえてきますし、歌詞にもゲームに因んだ言葉に溢れてて1stオリ曲らしい自己紹介ソングにもなっているなと。透明感のある可愛らしい歌声に合わせて、ライブではクラップで盛り上がれそうです。


#17『TOKYO WAVE』/ 東京電脳

 DJをテーマにした物語や、新進気鋭のクリエイターによるクラブミュージックを展開しているメディアミックスプロジェクト電音部のネオトウキョウエリア「東京電脳」の新曲。作詞:苺りなはむ・KSUKE、作編曲:KSUKE・KOTONOHOUSE。
 もう躍らずにはいられないブチ上がり必至のナンバー。煌びやかで爽快なサウンドが余りに気持ち良く、オートチューンと共にサイバー感溢れる感じもネオトウキョウエリアらしい。フロアに一体感をもたらすアップテンポでメリハリの付いた展開も最高でコレだよコレ~!と脳汁止まらんですね。


#18『LUMINOUS』/ SCANDAL

 大阪で結成され、昨年8月21日には結成17周年記念イベントで「同一メンバーによる最長活動ロックバンド(女性)」としてギネス世界記録に認定されたSCANDALの、前作から約2年ぶり、通算11枚目となるアルバム。既存曲に加え、SCANDALメンバーと旧知の仲であるボーカル・Lacoを有するEOWやRhythmic Toy Worldが提供したナンバーを含む全11曲を収録。
 コ〇ナ禍を経て"また新しく明るい世界に行こうとしている"と、未来の自分たちへ希望も込めて制作された1枚。そんなテーマにも納得感しかない、美しく明るい雰囲気の楽曲が揃ってました。Tr.1「群青pleats」⇒Tr.2「ファンファーレ」の爽やかな風と共に勢い付く流れから既に素晴らしくて、歌詞も前向きな気持ちにさせてくれる言葉が詰まってます。EOWが作編曲で参加したTr.4「Plum」は遊び心のある多彩なサウンドが鳴り響く失恋ソングに仕上がっており、Rhythmic Toy Worldのメンバーが作編曲で参加したTr.9「あなたへ」は歌詞も相まってサビのエモーショナルさが加速してて泣きでした。MAMIがボーカルを務めているのも最高…。どちらも久々の提供曲でありながら、SCANDALらしさを感じられて良かったですね。親交が深いからこそ実現した相乗効果だと思います。アルバムを締めたのは「ハイライトの中で僕らずっと」、先述した結成17周年記念イベントで初披露され、SCANDALに関わる愛が込められた1曲なので、力強い余韻が希望そのものでした。4月から始まる全国ツアーでは、東京公演参加できるので今から楽しみです。


#19『HOLLYWOOD SUICIDE』/ GHØSTKID

 ドイツ出身のSebastian "Sushi" Biesler(ex-Electric Callboy)率いるメタルコアバンドの2ndアルバム。メンバーには解散した同郷のTO THE RATS AND WOLVESのGtとBaも在籍。セルフタイトルのデビューアルバムからは実に3年半ぶりで、その間にはBAD OMENSのEU/UKツアーに参加するなど活躍を魅せてます。昨年からリリースされていたシングルを含む全11曲収録。
 今年の名盤候補。デビューアルバムから大きな音楽性の変化はなく、サウンドアプローチの多様化とスタジアム級のスケールアップを果たした1作でした。どこか不気味で狂気的な雰囲気が漂いながらも、クリーンパートを筆頭にメロディは非常に馴染み易くクラシカルだけど新しくも感じられるフレーズに溢れてた印象です。聴かせるメロディセンスは一級品ですね。表題曲となるTr.1「HOLLYWOOD SUICIDE」はトラップテイストを盛り込んだエレクトロな装飾と共に攻撃性に満ちており開幕を告げるには十分なパンチ力。他にもヘヴィな楽曲は多く、Tr.3「FSU」、Tr.4「HEAVY RAIN」、Tr.6「BLACK CLOUD」、Tr.8「BLØØD」、Tr.9「MURDER(feat. Code:Pandorum)」辺りはインダストリアルでノイジーなサウンドも飛び交う、シリアスかつアグレッシブな展開を魅せてくれました。Vo. Sushiの妖艶で凶暴な声質と、瞬時かつ滑らかにクリーンとスクリームを行き来するボーカルワークは唯一無二で、彼が嘗て在籍していた頃のEskimo Callboyを自然と彷彿させますね。アルバム全体で世界観はブレる事なくキープされており、ライブセトリの様な緩急の付いた構成からも完成度は高かったです。バラード〆も好み。


#20『Sorrow』/ COLDSTATE

 2022年始動、アメリカはインディアナポリス出身のプログレッシヴ・メタルコアバンドのシングル。コレで通算6曲目。そろそろアルバム来てもおかしくないですし、来たら名盤確定なので楽しみです。
 コーラスで開幕を告げるアトモスフェリックな空気が漂いながらも、通常運転なグルーヴを作り出すバウンス気味のリフに安心しました。ゆったりと揺蕩うクリーンパートから、シンセも折り重なる激しいスクリームパートへのグラデーションも美しい。ブレイクダウンも長めでどこか神秘的な余韻。


―――以上、3/18~3/24はアルバム2枚、ミニアルバム1枚、シングル17枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
※先週の新曲感想はこちらから。

#ライブレポート

【3/23 Neko Hacker 2ndワンマンライブ「見て決めろ」@渋谷Spotify O-EAST】

ワンマン最大規模~

 ギタリスト・トラックメイカーのSeraと作詞・メロディメイカーのかっさんの二人組ユニット、ネコハカことNeko Hackerの2ndワンマンライブに行ってきました。昨年5月、12月に引き続き、今回もゲストボーカルにお馴染みの"をとは"と"ななひら"を招き、バンドメンバーとして、Ba. ミツル(Crystal Lake)、Dr. Hiroki(Sailing Before The Wind)、Gt. 安島龍人(ex-「Story of Hope」)も参加。※以下レポートですが、ライブ中興奮状態記憶曖昧の為、曲順等間違ってる可能性アリです(分かり次第修正します)。

 12月のワンマンと同じく最初からバンドセットでスタートかと勝手に思っていたのですが、前半はネコハカの2人のDJ+ギタースタイル。「Sweet Dreams」で明るいスタートを切り、ゲストボーカルをとは、ななひらが交互に登場しパフォーマンスを魅せてくれました。「Shuwa*Shuwa Parfait」や「Hack You」と云ったネコハカらしいKawaii Future Rockを鳴らし徐々にボルテージを上げ、フロアも温まってくると「I Don't Care」「Berry Pop」などでは大きな声を出して盛り上がりましたね。オリジナルで2人がボーカルを担当しているかどうかに縛られずに楽曲は休む暇なく次々と披露されていき、「ガチで恋するお前らへ」や「R U GAME?」などイントロで絶叫しても仕方ない最強アンセムが流れた時はファンもかなり嬉しかったと思います。

 一旦休憩を挟むと、Seraさんは次のパートに向けてギターを交換しつつ、かっさんからはMC時間は極力削っていく事が告げられ、「皆さん1曲でも多く聴きたいでしょう!」と云う煽りと共に再スタート。ステージバックにあるクソデカLEDパネルにはVJによる映像が流れ、ネコハカの世界観を強烈に押し出してくれました。「ピポピポ -People People-」ではremix仕様で披露され"寝る!"の掛け声で盛り上がり、「Endless Error Loop」はエラー表現に埋め尽くされた画面が面白かったですね。かっさんもボーカル参加してフロアを煽りかなり熱かったです。

 後半に入ると、SEと共にいよいよバンドメンバーが登場。12月でのライブと同じくかっさんもボーカルでメインで参加し、「あたらしい」「Glory Days」などをバンドサウンドで力強く奏でて魅せる楽曲を披露。会場の規模感が12月から倍以上にもなるので、より大迫力に感じましたね。ネコハカの原点とも言える「From Zero」まで披露され、パネルにもしっかりイメージ元となったリゼロの映像が映し出されてエモーショナル空間が出来上がってました。

 かっさんの体力回復の為MCを少し挟むと、ネコハカの前身バンドであるFIELD OF FOREST時代の話を今回もしてくれて。その話が来たと云う事は、FIELD OF FORESTの「After The Rain」をやっぱり披露。他にも「刹那の誓い」「Shadows」まで力強く感情を込めて歌い上げてくれました。
 かっさんの代わりにDJを務めていたをとはと再びボーカル交代すると、「Digital Life Hacker」や「だーいすきだよ」で全てを出し切っていく終盤のパートへ突入。「だーいすきだよ」はもうメタルコアと言っても差し支えないヘヴィなグルーヴを魅せヘドバン必至。更にをとはちゃんのキレキレに仕上がったシャウトも炸裂しており、もうカッコよくてこの日も痺れました。早いモノで次ラスト!と告げられると、やはり最後は「O108ROCKET」となり、盛大に声出してこれ以上ない一体感を生んでの大団円を迎えました。

 アンコールには速攻で応えて登場。そんな姿に会場からは笑いを生みつつ、メンバーもファンもお互いに終りを惜しんでおり、"朝までやってくれー!"など声が上がる程でした。そんな寂しさを感じさせないよう最後の最後は、をとはとななひら2人による「Chocolate Adventure」を披露。笑って楽しく全力で盛り上がり、気持ちのいい余韻を残してくれました。

 最後は、この日のライブタイトルが『見て決めろ』であった通り、ライブ代をこの後1円から支払ってもらいますよと説明。悪徳業者みたいなかっさんの語り口にツッコミを入れるSeraさんと漫才風で笑いを生みつつ、ライブに関わってくれたスタッフやありとあらゆる演出を紹介し、可能な範囲の金額を頂ければとお願い。しかも5000円以上と10000円以上払ってくれた方には特典も用意ということで、実質タダでは?と盛り上がってましたねw

 そんな感じで、退場口にはかっさんとSeraさんが箱を持ってファンと軽く交流しつつチケット代を徴収。自分も特典音源が貰える金額を支払い会場を後にしました。欲を言えば全編バンドセットくらいの尺が良かったですが、この日も楽しかったです。ネコハカの2人にゲストボーカル2人、バンドメンバーまで全員のパフォーマンスは文句無しに最高でしたからね。今後もバンドセットでメタルやって欲しいなと思います。ありがとうございました!

では今回はこの辺で。また来週お逢いしましょう!

この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?