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今週の良かった新曲感想【6/19~6/25】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。6/19~6/25リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。

#1『あの日の僕らへ』/ Blue Journey

 VTuberグループ「ホロライブ」の音楽プロジェクト「Blue Journey」の3ヶ月連続リリース3曲目。作詞作曲:凛々咲りりしゃ、編曲:岡本辰平。今回ボーカルを務めたのは湊あくあ、天音かなた、雪花ラミィ。
 好みなメロディが3曲目にしてようやく!作詞作曲を手掛けたVTuberである凛々咲さんは兼ねてよりホロライブのファンでRemix動画を提供したり、自身のオリ曲を作詞作曲したりしていたので、こーゆー形で作品が生まれた事が自分も嬉しいです。不安や切なさを感じつつも終盤には一歩前に進む力強さを感じる事ができるエモーショナルナンバーで、ボーカル3人のバランスも今迄で一番好きですね。共感を呼ぶストレートな歌詞も良き。


#2『定命』/ V.W.P

 クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のバーチャルシンガーである花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜が集結したバーチャルアーティストグループV.W.Pの新曲。作詞:カンザキイオリ、作曲:カンザキイオリ、編曲:宅見将典。
 "V.W.P!"のコールが印象的なライブで確定で盛り上がる1曲が遂にサブスク解禁。これまでもワンマンライブやフェスで聴く度に楽しかった想い出があります。春猿火がラップを交えたメイン歌唱を務めるのも頷けるエッジの効いたロックナンバー。"ひっくり返せぇ!"からのラスサビが本当にカッコよすぎて何度聴いても心を奮い立たせてくれるのが大好きです。


#3『しるし』/ 存流ある

 クリエイティブレーベル「SINSEKAI STUDIO」所属のVsinger存流の新曲。活動2周年を記念してリリースされました。作詞・作編曲:Wiz_nicc
 夜の海を漂うかの様な浮遊感と美しいギターのメロディラインが印象的なオルタナティブロック。独特な温度感のある歌声で"本当はさようならなんて言いたくなかった"と、切ない別れ、輝く日々の記憶を抱えた想いを歌い、再会を願う1曲となっています。と云うのも、体調が不安定な日々に続いていたそうで暫くはソロ活動休止の発表がされました。この新曲を聴きながら、また元気になって再会できる日を待ちたいと思います。


#4『Black Glow』/ Albemuth

 クリエイティブレーベル「SINSEKAI STUDIO」所属のVsinger"存流ある" と "明透あす"によるユニットAlbemuthの新曲。作詞:TeddyLoid、作編曲:TeddyLoid & Giga。先述した『しるし』と同タイミングでこちらもリリースされました。
 ガチ名曲爆誕。前回の「guilty」から引き続き、"Albemuth黑"として新たな展望と進化を感じさせるには余りに強い1曲でした。TeddyLoid & Gigaにしかできない非常にスタイリッシュで尖り散らかした爆裂爽快サウンド、ダークなのにその雰囲気を幾度も切り拓いていくかの様な奥行感と展開美は圧巻。初挑戦となったラップも申し分ないクオリティだし、声色だけに留まらない2人の表現力の幅広さには驚きを隠せません。あと、MVイラスト担当が好きなイラストレーターさんである"がわこ"先生だったのも嬉しい。


#5『Trigger』/ 七海ななみうらら

 リアルとバーチャルを行き来するパラレルシンガー七海うらら。先日avexで新しく発足したオルタナティブレーベル「muchoo」よりメジャーデビューし、3カ月連続リリースの第2弾。作詞:TOPHAMHAT-KYO(FAKE TYPE.)、作編曲:FAKE TYPE.。
 1作目とは打って変わって攻撃的なカッコイイ1曲でした。FAKE TYPE.さんらしいダンサブルなエレクトロ・スウィングサウンドに合わせて、がなり声やラップも炸裂。"BADはダブル GOODはなぶる でびでびるん♪"が可愛いからの、"No way 嫌"のシャウトで魅せるギャップがガチで最高。8月4日には初の単独ライブが決定。ライブ映えしそうな曲なので楽しみです。


#6『あいのーゆーのー』/ 七八しちはちくまの

 次期魔王の悪魔である個人勢VTuber七八くまの、記念すべき初のオリジナル楽曲。作詞:OMIYA・七八くまの、作編曲:OMIYA。先月5/2には活動1周年を迎えました。
 ガチで良かった。打ち込みの可愛さや派手さが印象的な一方で、曲をより華やかにしてるベースラインや裏メロのギタープレイがオシャレすぎる。気持ち良いサビ前~サビ入りや、終盤の感動的展開も見事。歌詞には1stオリ曲らしいキャラソン的側面も内包しつつ、メッセージ性に溢れており、笑顔が浮かぶ元気な歌い方とのシナジー効果高めで大変良きです。


#7『星は三度瞬く』/ えのぐ

 鈴木あんず、白藤環、日向奈央の3名によるVRアイドルグループえのぐの新曲。昨年末に夏目ハルがアイドル活動を引退した為(岩本町芸能社の非常勤社員として可能な範囲で「えのぐ」の支援をしていくとの事)、3人新体制初となるシングルです。
 「星は三度瞬く」は作詞:常楽寺澪、作編曲:藤井健太郎(HANO)。今年4月に開催された「enogu 5th Anniversary Live -星は、三度瞬く-」で初披露されたんですが、ギターが泣きメロすぎて最高です。テンポを上げてくBメロから、サビも号泣オタク量産しかねないメロディで追い打ちを掛ける歌詞もズルい。えのぐが5人だった頃、4人だった頃、そして今の3人で、三度目の輝きを必ず魅せてくれるでしょう。
 カップリング曲「奇跡なんかじゃなくたって」は作詞:内田直孝、作曲:内田直孝、岸明平、編曲:岸明平。跳ねる様なピアノの旋律が美しいスローバラードで、満たされる様な心地良さが良かったです。


#8『MORAL』/ REGALILIA

 株式会社Brave group系列のバーチャルアイドルプロジェクト「Palette Project(通称パレプロ)」内の、江波キョウカ・鬼多見アユムからなるメタルユニット「REGALILIA」の新曲。活動3周年を記念してリリースされ、記念ライブでも披露されました。作詞:九十九、作編曲:ゆよゆっぺ。
 ありがとう、ゆよゆっぺ大先生。至極のメタルコアでした、モッシュ不可避の1:55~ブレイクダウン⇒落ちサビ⇒ラスサビ⇒地獄の底まで落とし切るブレイクダウン〆は鉄板故に滾る。SNSの発達した現代の呪いをテーマにした挑発的な投げかけ満載の歌詞も魅力的でした。嘲笑うの好き。


#9『I, The Devourer』/ Synestia, Disembodied Tyrant

 アメリカ出身のシンフォニック・プログレッシヴ・デスコアバンドの4曲入りスプリットEP『The Poetic Edda』からのシングルカット。各トラックは両バンド共同で制作したとの事。
 ストリングスによるシンフォニックな開幕が印象的で、すぐさまブルータルな表情に切り替わり息もつかせぬ展開に言葉を失う素晴らしい1曲でした。普通にエグイ。ある程度スピード感を保ったまま放たれるテクニカルなフレーズの数々、2曲分かと錯覚させる構成、凶悪ブチギレスクリーム、〆は特大多段ブレイクダウン。しばらくリピートすると思います。


#10『Denial // Rebirth』/ Crystal Lake

 日本のメタルコアバンドCrystal Lake。ボーカルオーディションを経て決まった新ボーカルJohnを迎えた新体制としては初のシングルで、2年ぶりとなる待望の新曲です。
 圧倒的開幕感で磨き上げたビートを畳み掛けるTr.1「Denial」、そして繋がっていくTr.2「Rebirth」、期待の斜め上を来た感じがあってとても良かったです。Johnの安定感ある野太いスクリームを追いまとめるダイナミックなサウンド、特有の呪術的リフワークとコーラスで荘厳かつ壮大にスピリチュアルな雰囲気を展開していく様は圧巻でした。これまでと差別化も図ったタイトル通りの再生・再誕が確かに感じられる新しいCrystal Lakeの世界観を示すには申し分ない1曲だったと思います。ただ序章の印象もかなり受けたので、引き続きアルバムが待ち遠しいです。


#11『Acte 2 : Apocalypse』/ Frontières

 カナダはケベック州出身のメタルコアバンド。デビューアルバム「La trilogie」につながる3部作の第2弾EPをリリース。今年は3月から怒涛のリリースですね。
 Acte 1よりかなり好みでした。重厚で纏りのある音色を軸にしたグルーヴ感にプログレッシヴ・メタルコアやニューメタルコアなど様々なアプローチを加えていくスタイルは健在。今回はTr.1「Ja me souviens」で近未来的サウンドの装飾が綺麗だったし、さらにラストの特大ブレイクダウンが強すぎで破滅案件。Tr.3「Menace」でも後半はトランスを取り入れたダンサブルなパートからの展開が最高でした。


#12『Desolation』/ Imminence

 スウェーデンはトレレボリ出身のポストハードコア/メタルコアバンドの新曲。今年は2021年リリースの名盤『Heaven in Hiding』のデラックス版もリリースされましたが、シングルは2週連続かつこれで3曲目。
 激情スクリームとブラストビート全開の攻撃的な開幕で、その後もメリハリよく流麗なメロディラインを展開。暗いと云うよりも冷たい印象が大きく、冷酷さをもたらすストリングスの音色の存在感も相変わらず良きです。そろそろニューアルバム出そうな予感がしますね。


#13『False Divinity』/ Texas In July

 アメリカはペンシルバニア州エフラタ出身のメタルコアバンド、2015年解散後2021年に復活しており、驚きを隠せない実に9年振りとなる新曲。最終メンバーであるVo. J.T. CaveyはERRAで、Gt. Chris DavisはThe Ghost Insideにて活躍していますね。
 良い意味で何も変わってないながら、シンプルにパワーアップしてて最高でした。ダークな雰囲気の中、テクニカルなフレーズも交えながらタイトでヘヴィなリフをひたすらに炸裂。ボーカルもやっぱタフだし、強靭で重厚なサウンドだからこそ味わえるどっしりとした安心感が堪らないです。


―――以上、6/19~6/25はシングル13枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
 その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!

※先週の新曲感想はこちらから。


#ライブレポート

【6/24, 25 電魂祭 & 電音部 3rd LIVE -SOUL EVOLUTION-@立川ステージガーデン】

貴方達がこの世で最も強いコンテンツです、最強

 DJをテーマにした物語や、新進気鋭のクリエイターによる最先端で上質なクラブミュージックを展開しているメディアミックスプロジェクト「電音部」。3度目となる全体ライブに参加してきました。今年はDJメインの各エリアミーティングやアザブエリアワンマンなどはありましたが、ナンバリングライブは久々で、昨年3/19の2nd LIVEぶりとなりました。
 また、この日は「電音部」のトラックメイカーによるDJ公演である前夜祭的イベント「電魂祭でんこんさい」も同時開催され、こちらも勿論参加。出演者は以下の通り豪華メンツです。

<ライブペイント> きあと
<VJ> ScreenSaver chlumi
<DJ DAY1> 佐藤貴文 / KOTONOHOUSE / Yuta Imai / YUC'e
<DJ DAY2> Sho Okada / TAKU INOUE / DÉ DÉ MOUSE / picco

「電魂祭」は準備運動かつエンジンかけてくには持って来いのイベントでした。電音部の提供している楽曲を織り交ぜつつ自身が手掛けた楽曲をどんどんプレイ。好きな曲が流れ始めた時のざわめきとかも相変わらず最高で、各日約2時間でしたかね、むっちゃ楽しめました。Day1はYuta Imaiさんトリだったんですが、大好きな「BULK UP」とまさかの「INTERNET YAMERO」も聴けたしゴリゴリハードコアの爆裂ドデカキックが本当にヤバくて、ひたすらパンチして踊って狂えました。Day2はイノタクことTAKU INOUEの気持ちアイマス多めかつVTuberであるMori Calliope、星街すいせいの曲を流してくれて嬉しかったです。あとD4DJ「Photon Melodies」ね!

 そして待ちに待ったの方「電音部 3rd」結論、過去イチで最高のライブでした。会場自体は実は1st LIVEと一緒なんですが、今回は間も空けず満席完売状態、さらに声出しが可能に。コレがやっぱり大きかったと思います。コールなど声出しできるパートも多いし、オーディエンスのざわめき方が異常なんですよね、良い意味で。しかも謎に電音部オタク声がデカくて楽しい。色んなジャンルのライブに行ってる自信があるんですが、ここまで声がデカいの電音部だけだなとw だからと云ってサウンドや歌唱がかき消される事も有り得ないクソデカサウンドも電音部の魅力だと再認識できましたね(耳栓推奨ツイートを何度もしてくるコンテンツ初めて見たほどw)。
 セトリも2ndライブ以降にリリースした新曲を中心に、2日間で合計53曲を披露。Day1,Day2で大きく雰囲気を変えたセトリも、100曲以上の豊富な楽曲があるからこそできる所業だったと思います。

 Day1ではMCを一切挟まないノンストップスタイルを1st,2ndライブ同様に貫き、体感時間がバグる盛り上がりでフロアもずっと熱狂状態。2ndで衝撃ラストを回収していく文脈セトリでは、迎えたハラジュクエリアの美々兎が会場後方から登場し、ステージ上での再会&復活の演出も感動的でしたね。あとは新エリアであるカブキエリアのパフォーマンスが圧倒的で釘付けでした。特に「狐憑キ」陶酔させる狂気的な歌唱がヤバすぎる。エリア曲「Crush」も破壊力抜群で益々好きな曲になりました。あとは最強シブヤエリアの「爆裂タウマゼイン」⇒「Be All Right」⇒「救済のファンタジア」⇒「CHAMPION GIRL」の反則退場激狂いコンボすぎて腕が捥げた。アザブエリア「MY STAR」での大合唱も楽しかったですね。

 Day2では途中MCを初めて混ぜてきて、前半はカブキエリア以外のパフォーマンスのみ、かつMulti-Verse楽曲を中心に構成されました。中でも「イルシオン」が演出込みでエモーショナルすぎて改めて名曲だなと再認識。中盤では大好きな「THE ONE」や「トアルトワ」が聴けた上に突然の新曲を続けざまに披露してきて感情ぶっ壊れてました。しかも、そのまま流れてきたのは待望されすぎた「REIGN」!いつかこの曲を雄叫び大合唱したかったので、夢が叶って本当に幸せでした。そのバトルに乗るかの様に、満を持してDay2カブキが「Siren」を皮切りに開始。昨日披露し切れなかった曲も混ぜてきて逆襲の如くパフォーマンス…かと思いきや、そこでまさかの現れたのはアザブ灰島銀華「Make Some Noise」!"君たちの好きにはさせないよ"とか云うイケメン台詞を放って登場するもんだから最高にブチアガリましたね(ラストMCで昂って思わず出てしまったアドリブだった事が判明、推せる)。ラストはシブヤ「CHAMPION GIRL」をカブキエリアに乗っ取られ(カバーアレンジ「神パラサイト」披露)、スクリーンには"3rd LIVE -SOUL EVOLUTION- fin”の文字が映し出されて幕を閉じました。
 んで、流石にこれで終って欲しくないオタク心に応えるかの様に、シブヤがまたもや登場し名曲「In my world」で強烈カウンターを披露。アザブも続きこちらも名曲「Where is the Love」で今回に限っては泣きを誘うエモーショナルな雰囲気に会場が包まれていました。

 Doy2ラストにはキャストからのMC時間がしっかり取られて、今回のライブに懸けた想いなどを聞く事ができました。声出し可能だからこそレスポンスの熱量や、欠けていたピース(アキバ、ハラジュクが各1名ずつ欠席)を埋めれるか不安だったけど楽しかった的な言葉が多く嬉しかったです。

 とゆー訳で電音部尽くしの大満足で幸せに満ちた2日間ありがとうございました。ここまで狂えるコンテンツ中々ないなと本当に思います。オタク声デカすぎだし、期待に応えてくれる文脈セトリ神だし、ノベル展開してるストーリー性盛り込んでくるし、エリア毎の世界観を大切にしつつも一つのライブと云う作品で象る事ができてるし、衣装やダンスもカッコ可愛いし、ダンサー含め演出ド派手だし、何もかもが強すぎると思います。音楽コンテンツとしてあまりに""最強""な電音部がこれからも大好きです。

では今回はこの辺で。また来週お逢いしましょう!

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