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初めての公式戦


日本プロ麻雀協会のすざくです。
昨日は初めての公式戦「新人王戦」に参加してきました。


今回のnoteは公式戦の詳しい内容ではなく、私の感想文になっています。

“どんな気持ちで公式戦に臨んでいたのかな?”
“対局中どんなことを考えていたのかな?”

と気になった方はぜひ読んでもらえると嬉しいです。

新人王戦や協会ルールについて詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
日本プロ麻雀協会公式HP ☜


さて……
『初めての公式戦』ということで気合い入っていたか?というと最初は全くそうではありませんでした。




1.公式戦前日


公式戦前日は三鷹の雀荘に半日くらいいました。


「すざくちゃん、明日新人王戦なんでしょ?
こんなとこで打ってて明日大丈夫?w
なにかしら勉強とかセットとかしたの?」
と、その時同卓したお客様に聞かれました。


「いや、それが何もやってないんですよ。
もう最近は天鳳しかやってなくて。
まあルール違くてもなんとかなるでしょ!」


余裕な感じを出してお客様とお話していましたが、私は赤なしルールの経験がほぼないと言っても過言ではありません。
競技ルールは、赤なしルールの雀荘に遊びに行った時や雀魂の友人戦でしか打ったことがなく、赤ありのMリーグルールみたいな麻雀しかやってきませんでした。

そのため内心は焦っていました。


2.会場に向かうまで


前日三鷹ではしゃぎすぎてしまったため、朝起きた時は声が少し枯れていて熱はないもののちょっぴり風邪っぽかったです。
念のため葛根湯を飲んで龍角散のど飴を持ってマスクをして家を出ました。


体はなんだかだるくて、前日雨が降ったせいでちょっと湿った空気が余計に足を重くさせました。
そんな中よぼよぼ電車で移動し会場のある飯田橋駅に降りた瞬間、少し胸がきゅっとなる感じがしました。


『ああ、これからとうとう公式戦なんだな……。
何か間違えたらやだな、どうせ負けるんだろうな……』

麻雀界一ネガティブと言っても過言じゃないくらいネガティブな私はいつも負けることばかり考えてしまいます。
特にリアル麻雀だとネット麻雀より自信がありません。
それに全然練習してないルールならなおさらでした。

天鳳は鳴く牌、和了り牌が出た時、ちゅぴっ!って音がお知らせしてくれるけど、リアル麻雀ってそういうのないから……。
ここだけの話、リア麻だと結構鳴き忘れをしてしまいます。

そして、一般的なフリー麻雀と競技麻雀は所作等が真逆な部分もあるため慣れてないとペースも乱れてしまいます。



『初めての公式戦楽しみだ!』という感じではなく少し暗い気持ちで会場に向かいました。
会場は駅から歩いてすぐのところでしたが、まっすぐ向かわず先に飲み物を買いにコンビニに寄りました。


三鷹の疲れか、公式戦の緊張か、前日からほとんど食事が取れていませんでした。
とりあえず糖分摂取ということでウイダーを2つを買いました。
それすら口にしたくなかったのですが、麻雀は糖分が命だと思ってるので無理やり1つ飲み込みました。


飲んでいたらさっそく対局前準備が始まり、定刻時間ちょっと過ぎに対局がスタート、一次予選が始まりました。


ここで新人王戦について軽く説明します。

タイトル戦概要
大会システム
予選(大会形式)→本選(トーナメント形式)→準決勝→決勝
新人王決定戦 
上位4名が決勝進出。5半荘の1日で優勝者を決定する。

日本プロ麻雀協会公式HPより引用


今回は1番初めの「予選」でした。
予選も「一次予選」と「二次予選」があります。

「一次予選」は4半荘のトータルポイントで競い、大体半分くらいの人が二次予選に進みます。

「二次予選」はトーナメント方式、同一メンツで2半荘打ち各卓の上位2名が本戦に出場できます。

協会所属5年以内、A1リーグ未経験者がこのタイトル戦に参加できるので結構人数が多かったです。
数えたら関東の予選全部合わせて168名参加していました。
(※日本プロ麻雀協会公式のXのポストより私個人がカウントしたため正確な数字ではない可能性があります)



3.対局中


一次予選の結果は3312で一次通過。

天鳳で鍛えられたベタオリで相手から高そうなリーチが来た時は、はぐれメタルのように逃げていました。

『公式戦なんて大して緊張しないっしょ。
昇段戦間際の天鳳のが緊張する』

と対局前は思っていましたが、1半荘目の東一局は手が震えそうになりました。


前日のアットホームな三鷹とは180度違った公式戦の荘厳な雰囲気に飲み込まれそうになりました。
そんな中、ふと思ったことがありました。


『あれ……これは…リアル天鳳…?』


公式戦中は私語厳禁。
対局の合間の休憩時間でさえ私語厳禁です。
会場には牌の音が静かに響いています。
決められた所作でみんな打つので所作の個人差もあまりありません。
公式戦は想像していたよりも盤面に集中できる、天鳳に少し近い環境でした。


『天鳳を打っているように、いつも通り打てばいいんだ』


一半荘目でそう思えたので急に緊張が解け一気に燃えていきました。

やはり、麻雀を打ち始めると ”勝ちたい” という気持ちしか出てきません。
トップ取るの大好きです。
ラス引くのはそんなに好きではありません。
麻雀打ちはみんなそういった感情を持っていると思いますが、私はその中でもかなり勝ちたいという気持ちが強いと思います。
昔からかなりの負けず嫌いでした。


一次予選の1,2半荘目は3着でした。
あとの2半荘中トップを1回とるか、大きい2着を2回とらないと二次に進めないのでちょっと焦ってました。
3半荘目は運良くトップが取れて安全圏内に入り、
4半荘目は丁寧に打って2着で終了しました。



無事二次予選に進むことになってほっとしてる…暇もなくすぐ二次予選は始まりました。



二次予選の結果は12で本戦切符獲得。

二次予選は1半荘目にトップを取ったので、2半荘目は打ち込んではいけない条件だけ気をつけて2着で終了しました。
一次予選で同卓した方と二次でも同卓し、その方と2回ともトップ争いをする展開になりました。

※余談
偶然なことにその方も天鳳をやっているようでした。
その日、緊張なのかトイレが近すぎて対局中にも行きたくなってしまい卓を止めてしまった時も、嫌な顔一つせず笑顔で立会人呼んでくれました。
とても助かりました、ありがとうございました。



4.対局後


こんな感じで私の初めての公式戦、新人王戦の1日目が終わりました。
関東で168名参加、そのうち予選通過は46名でした。
23期前期組は私含め11名通過で、結構多い方じゃないかなと思っています。
本戦でも同期と熱い戦いができると思うと燃えますね。


初めての公式戦、思っていたよりもずっと楽しかったです!


よく和了れたし裏もたくさん乗ってバカヅキして勝てたから楽しかったというのもありますが、私がいいなと思ったのはあの会場の雰囲気でした。

公式戦は所作が一定であること、音が静かなこと、進行がゆっくりなことから麻雀に集中できる天鳳に近い良い環境でした。

そして対局中、多くの方から麻雀が大好きで熱心に取り組んでいるんだろうな、という感じが伝わってきて自分もそれに真っ直ぐぶつかりに行こうと思えました。

麻雀が本当に好きで「競技麻雀やってみたい!」と思う方はプロアマ混合のタイトル戦など各団体が主催しているのでそちらに参加してみることをおすすめします。


次は5/3(金)、本戦1回目です。

今回同卓した先輩方が優しくてたくさんの卓上のミスをフォローしてくれましたがそれに頼ってばかりじゃダメだと思いました。
本戦は予選で反省したことを活かして完璧に近い振る舞いができたらなと思っています。
それまでに赤なしルールの勉強もしたいです。

最初は新人王戦にあまり気合い入らずで臨みましたが、公式戦を1日経験し本戦への気合いはしっかり入りました。
これからも自分らしくがんばります。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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