国債の返済で、一般会計から額面返済は基本なされない。借換債で取り替えの正しい理解を。

ひろく誤解されている「借換」というのは、我が国事例で言うと、「消化先:日銀乗換」という一般会計発行新発債を日銀が直買いするケースに限ります。毎年度公表されている以下の国債発行計画表の右「消化先表」です。財政法5条但し書きを根拠としていて、多い歳で10兆、今年度は2.5兆。
左表「発行根拠法」により表示の「借換債」とおいうのは、特別会計「国債整理基金」(他にいまでは東北復興特別会計から)が発行して、日銀が買上するのですが、新発債出ないだけで(;.;)、一種の「運用債」。これは、右表の市中消化とされ、国債整理基金のほうの歳入
「公債金」に見合います。
償還会計である国債整理基金の右「歳出」の復興債を除く「要償還」には、「(日銀から買いオペされた分を除いた)民間保有の満期到来債」のほか、政府短期証券、財投債、政府短期借入金、(年度に寄れば)地方債の一部が充てられていて、左欄「歳入」にはうち地方債は地方交付税等特別会計がてあてされるほかの要償還並びに返済に充てられています。
何処が流行らせているかは分かりませんが、新発債をそっくり会計操作して日銀保有債から宛がうというのは曲解です。
・国債発行計画表 https://www.mof.go.jp/.../fy2019/issuanceplan190118.pd
・国債整理基金基金特別会計
https://www.mof.go.jp/.../kokusaiseiri/2019budget.html