みんな狂ってる

高校時代、体操部に入っていました。
体育館の中でバスケ部とバレー部の間で、少人数で細々と活動している部活で顧問の先生から「勉強と両立できるお得な部活だよ。」といわれて、普通の部活は面白くないし、やるなら勉強と両立できて珍しい運動の部活がいいとおもって
「レオタードってなんですか?柔軟?筋トレ?なにそれ?」みたいな状態から体操部に入りました。

無知とは怖いもので、柔軟性も筋肉も皆無な状態で入ったので毎日毎日筋肉痛。柔軟性のある体になるために股わりをして血管がきれたのか、あざだらけ。どんな技をするにもとんでもなく怖いし、部活がとんでもなく嫌で毎日泣いてました。

そんな状態でも3年間続けることができたのは、「ここでやめたら負けや」というよくわからない負けん気があったことと、何より顧問の先生と先輩とたった一人の同期の存在のおかげです。夏はもちろん、冬でも毎日部活帰りにみんなでコンビニに寄って食べるアイスは最高でした。
そして、練習にはたくさんのOB・OGの先輩たちが休みの日にきて、指導してくれました。

一言でいうと、みんな狂ってた。
昔は体操がどんなものか知ってて始めて、ぼろぼろの器具ですごい技を練習して、怖いもの知らずだなぁ…とただただ感心・尊敬していただけなのですが、いま思うと先輩たち・同期はいろいろ狂ってただけ。笑
そしてそんな狂った人たちの集まりは自分にとってとんでもなく居心地がよかったのだと思うようになりました。

部活のことを思い出したのは最近、体操の試合のお手伝いにいったときに狂い度トップレベルの先輩と再会していろいろ話しているうちにすごく心地よかったことがきっかけです。

でも、よくよく考えると部活に限らず昔から狂った人が好きでした。
狂った人の話を聞くことがとっても好き。

このことを根本的に思い出すことができたは、師匠を筆頭にいろんな狂った人たちが自分の周りにいてくれているからだと思います。

みんなどこかで狂ってる。

だから「ちゃんとしないとあかん」「こうするべきや」「普通にしないと」と思っていたけど、意外とそんなことはなくて、「こうするのもありやな」って思うことが多くなってすこーしずつネジが緩んで、気持ちが軽くなっている最近です。笑

なんの話や。(最近授業でよく使ってる締めの言葉。笑)


※狂ってるというのは、悪口ではなく褒め言葉として使っています。