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ChatGPTに海外のシチズンサイエンスの事例を教えてと聞いてみた。

海外の事例も代表的なものを載せたいなと思っていた矢先にこのAIブーム。それなら教えてくださいよと聞いてみたら、ホントに代表的なものは教えてくれたので載せておきます。

①eBird

eBird - アメリカのコーネル大学鳥類学研究所が運営する、鳥の観察データを収集するためのプラットフォームです。世界中の鳥の種類や分布状況などのデータを、愛好家から集めています。

まずは最も有名なeBird。近年の生態学に係る論文でもここにあるデータを用いて分析しているものはよく目にします。

2021年にはeBird Japanもオープンしていますので、英語だと抵抗があった方でもより気軽にシチズンサイエンスに参加できるようになっています(モバイルアプリまで準備されています!)。

②Foldit

Foldit - アメリカのワシントン大学が開発した、タンパク質の折りたたみについてのパズルゲームです。一般の人がゲームを通じてタンパク質の構造を解析し、新たな医薬品の開発や疾患の治療に役立てられることがあります。

続いてうまくゲーム化されたシチズンサイエンスの例として出されるFoldit。コンピュータで構造解析をしているとどうしても局所的な最適解にハマってしまい、良い結果が出ないことがしばしばあるそうです。そこを「こんな構造にできるんやないの?」とパズルゲームのようにタンパク質の構造を組み立てていくことで、コンピュータによる解析の手助けをしてあげるものです。

(Webサイトがうまく埋め込まれないので、画像にリンク貼っておきました)

(ある程度まで人力で構造作っていくと、コンピューターが「そかそか、そういう形か!わかったで!あとは任しとき!」という感じであとは勝手に構造解析進めていきます。

他にもChatGPTが答えてくれたEyeWireもゲーム系ですね。

EyeWire - アメリカのプリンストン大学が開発した、脳神経回路の可視化に関するゲームです。一般の人がゲームを通じて、脳神経回路の構造を解析することで、脳の機能に関する新たな知見が得られることがあります。
他にもゲーム化でうまく進んだ事例がありますので、またそれも紹介したいです)

ゲーム系でうまくいったものは他にもありますので、またまとめてご紹介したいです。楽しさは大事ですよね。

③Galaxy Zoo

Galaxy Zoo - イギリスのオックスフォード大学が運営する、宇宙の天体画像を分類するためのプラットフォームです。一般の人が画像を分類することで、銀河や惑星などの天体の分布状況や進化についての研究が進んでいます。

銀河の画像は渦を巻いていたり、楕円形だったりしていて、大量の仕分けが必要ですが、その数は膨大で、大学院生数人で行うと3-5年かかるのではないかと言われていました。そこでオープンなオンラインプラットフォームを作り、多くの方に仕分けに参加してもらおうという取り組みです。10万人以上のボランティアが関わって、約175日間で4000万以上の分類がなされるなど素晴らしい成果を残しました。
また、このプロジェクトがきっかけとなり、様々なシチズンサイエンス・プロジェクトが掲載されるポータルサイト、Zooniverseも誕生しました。

日本の国立天文台によるGALAXY CRUISEも面白いですよ!


④Old Weather

Old Weather - イギリスのオックスフォード大学が運営する、19世紀から20世紀初頭にかけての海洋気象データを収集するためのプラットフォームです。一般の人が歴史的な船舶記録から、海洋の気象や気候の変化に関する情報を収集することができます。

結構シブめのシチズンサイエンスの事例も出してくるChatGPT。やりますね。こちらは過去の記録を読み解いていくタイプのシチズンサイエンスのプロジェクトです。第一次世界大戦期のイギリス海軍の航海記録をもとに、当時の気候状況を探るものです。(こちらにも詳しくあります

前回の記事でお伝えをした「みんなで翻刻」プロジェクトとも近い内容ですね。


ということで、海外の事例もご紹介してみました。世界中で色々な取り組みはされていますので、それもまた紹介を少しずつでも。

結構いい感じで使えるので、ChatGPTとも仲良くしながら更新していきますね。

ではまた。

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