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マーケティング批評動画:KPI指標の向こう側へ

最近仕事でネットでのマーケティング動画を調べてみた。
ネット時代の波を受けて、ほとんどが「改善」とかコンバージョンレイシオとか、最適化という言葉であふれ出している。
それはそれでいいと思うのだけど、
以前まだネットツールが浸潤する前、「広告の半分が無駄なことはわかっているが、問題はどの広告がその半分なのかはわからない」というようなことが専ら言われていたが、マス広告全盛時代はそのように批判されても仕方ない環境だった。
そういうことに比べれば、一部であっても、広告コミュニケーションの効果が把握でき、それを手掛かりにマーケティング全体を指揮していくとは、悪い事態ではない。

ただ、イノベーションや進化は、そのような営みだけをやっていればよい訳ではない。そのようなネットツールの類から自然に生まれてくるものでもない(全く生まれてこないわけではないが)。

大事なことは、ツールというより、徹底的な顧客の生活実態を探ることや安易な仮説やモデルを反証にさらすことや批判的なモデリングの構築といった、批評精神をもって検証するプロセスを蔵することである。

昔の会社の仲間とマーケティングコミュニケーションを語る動画を始めることにした。
日々身の回りにおきている、ビジネスや広告を、気楽に議論する場である、タイトルは、「趣味のマーケティングコミュニケーション(マーコム)」。日常の出来事を肩肘張らない、ありふれたマーケティングの視点から話してみたい。そうこうする中で、KPIとか改善志向ということの向こう側にちょいちょい散歩できるなら狙い通りである。

高度成長期、マス広告が圧倒的な成果を発揮しだした頃、広告の成果とは別に始まったのが、天野祐吉さんたちの雑誌「広告批評」だった。「広告批評」には及ぶべきものではないが、批評の精神を忘れず、持ち続けたい。

動画はこちらから。
https://youtu.be/irCSllO-05I


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