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近江屋洋菓子店のフルーツポンチ

東京のうれしいお土産。神田「近江屋洋菓子店」のフルーツポンチ。色とりどり盛りだくさんのフルーツは、その日に市場で直接仕入れられたもの。よっていつも、中身が異なる。

瓶にギッシリと詰められたフルーツを見ると、その時々の季節を感じられるし、それらを包み込むラッピングもチャーミングで粋だ。ポップでレトロな挿絵の包装紙に、ピンクのリボンが映えている。どこを切っても、毎日のちょっとした「めでたい」にぴったりの風貌をしている。

少々、はなしは変わる。もうまもなく1年の半分が終わろうとしてるが、今、猛烈に忙しい。独立して半年経ったわけなのだけど、この数ヶ月は過去最高に目まぐるしく、しばらく落ち着きそうにもない。案の定この週末、寝込んだ。で、思った。このまんまじゃおれ、絶対ダメなやつになるなと。

やっぱり、忙しいってやつの中に、大切なものを込み込みで忙しくしていないと、ダメだ。自分との打ち合わせをあらかじめスケジュールに入れていないと、どんどん景色が荒んでいくし、身も心も痩せ細っていく。

美味しい料理に大切な人たちと舌鼓を打つ。たわいのない愛しい会話を楽しむ。群青色に染まる夏の夜空を感じる。雨の音色に耳を澄ます。朝陽の眩しさに目を細める。そうした時間を含めての「忙しい」でなければ、ただただ「忙しい」だけの、本当にダメなやつになる。

そんなことを考えているとき、目の前にやってきたフルーツポンチに、ズドンと心を撃ち抜かれてしまった。なんだよ、これ、もう。ど直球で、最高の贈りものじゃないか。

忙しなく過ぎる毎日の中でも、季節の果物をよろこび、リボンをつけて贈るような気持ち。それを決して、忘れないでおこう。

元気や勇気って、案外そういうところから湧いてくるんじゃないか。そんなふうに思う。


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渡邊貴志(わたなべたかし)

Project Design / STITCH INC. / 音楽家たちや山形県のじゅうたんブランド「山形緞通」などと、プロジェクトに取り組んでいます。鎌倉が好きで、住んでます。https://stitch-inc.jp/
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