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評価経済社会は危険だについて

はじめに

2017年11月8日のNesPicksの気になる記事にコメントしましたので、コメントの真意について記したいと思います。
記事のタイトルは『ソーシャル力の大きい人『しか』活躍できない評価経済社会は危険だ』です。

評価経済社会とは

"評価経済社会とは、貨幣と商品を交換し合う貨幣経済社会に対して、評価と影響を交換し合う経済形態により現代社会を説明しようとする考え方である。"(引用:http://www.weblio.jp/content/評価経済社会)とあります。
確かに評価と影響は相関関係にあると私も考えます。
私が気になった点は『評価するのは何か?』ということです。
言い換えれば、『評価するのは誰か?』ということでしょう。
評価がこれまでの実績や功績であるとすれば、確かに記事のとおりです。
一方で新しい試みや取り組みに臨む場合は、実績や功績ではなく、その志、行動、夢や希望を評価し(若しくは共感・賛同)、その行動力を見守る、共に行動することこそが、新たな評価であり、私が考える評価経済社会です。
そこには将来性・新規性というベンチャー的貨幣経済社会ではなく、想いを行動に移し、新たな風(雰囲気)を作ることだと考えます。

評価はバタフライエフェクト

北川正恭氏先生のつぶやき(引用:http://www.office-kitagawa.jp/column/index.html)に、「「北京で一羽の蝶々がはばたくと、ニューヨークでハリケーンが生じる」、過去の「北川のつぶやき」でもお話したが、ミクロの“ゆらぎ”がマクロを制したという、科学の世界でバタフライ・エフェクト(蝶の効果)と言う有名な例え話である。
一羽の蝶のはばたきは、ごくわずかなエネルギーしかないのだが、それが寄り集まってハリケーンが起こる。ハリケーンの大きなものは水素爆弾15個分に匹敵するほどのエネルギーを発生させるそうだ 。」とあります。
この『一羽の蝶のはばたき』こそが前述の『想いを行動に移し、新たな風(雰囲気)を作る。』ことに他ならないと考えます。
つまり、一人の心ある行動が真の評価経済社会のスタートであると考えます。

良質なサービスは大量生産できない

今回の記事はSNSのフォロワー数等を意味していると思います。また、クラウドファンディングにおけるSUCCESSのことを指すかも知れません。また、ネットを一時騒がせたYouTuberのPV数かも知れません。
現代社会はほとんどがサービス業です。
わかりやすい事例を挙げると、お医者さんはどうでしょう。
高度な治療を大量生産することはできません。それは現代が高度経済成長期の製造業中心としたものではないからです。
大量生産できないと言うことは、サービスに対する単価が高いと言うことです。
病院で診察・治療をしてもらう場合に健康保険を使わなかったら、幾ら支払わなくてはならないでしょうか?!
ここで記したいとことは、良質なサービスを求めるのであれば、金額は高くなると言うことの理解です。
スマートフォンの普及で『無料アプリ』と言うのが浸透したことから、何でも『無料』になると考えている雰囲気もあります。
また、日本人の信仰観・宗教観から、寄附・募金に対する意識は諸外国とは異なるでしょう。
例を挙げれば、神社にお参りに行った際に、おさい銭箱に幾ら入れられますか?
街頭募金で、募金箱に幾ら入れられますか?
また、ボランティアに対する考え方も異なるのではないでしょうか。
一方でふるさと納税を見てみると、ここには大量の金額が流れます。つまり、日本人の寄附という考え方は「税金」と同じ意味を持っているのではないかと言うことです。
ここがポイントです。
税金=必ず支払わなければならいお金=サービスの実感がない
と言う考え方です。

クラウドファンディングの効用|私のX

ここで私が取り組んだ経緯になります。
私は健康上の理由で現在、一般的な働き方ができません。
それでも私ができる何かに取り組むことで、ワクワクした生きる喜びや働くことの達成感を得たいと思っています。
そのような状況の中で自分のX(可能性)を想いに変え、クラウドファンディングに挑戦しました。
結果はSUCCESSしませんでしたが、3人の方の支援を頂きました。
私の想いに対する行動に対して、3人の賛同者が得られたことは、毎日の生活がワクワクしています。
一人でも理解して、応援してくれる人がいれば、生きる喜びに変わると思います。

新たなハッケン|polcaでの社会実験

polcaと言うサービスを利用して、現在社会実験に取り組んでいます。
私は過去に社会実験に取り組んだことがあります。
その際の理解者は一人の恩師でした。
この恩師がいなければ、私は技術者として独り立ちすることはできませんでした。
今、私は一人の民間人として、polcaで社会実験に取り組みます。
それは連絡を取ることができない恩師へのメッセージであり、私を支えてくれる理解者への恩送りです。

おわりに

自分の想いをカタチにすることは難しいことではありません。
想いをカタチにするのは行動するかしないかだけです。
それがきっとワクワクする評価経済社会の成熟へと繋がると信じています。


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