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バカという名のもとに

二十歳を超えて、中学からの友達七人を核にプラス何人かのゲストで飲み会を開くようになった。その名も“バカ会”。
飲み会をやる店も駅の近くの二軒にだいたい決まっていて、特に成人式が過ぎたあたりからは月イチか、ブランクが長くても二か月に一度のペースでやっていて出席率も高かった。
男五人、女二人、計七人。男女の比率は違うが、男女七人夏物語。いや、秋物語か?どっちでもいいや・・・

なぜ“バカ会”と名づけたかというと、N君が予定表にその飲み会の予定を書き入れようとしていて、ただ“飲み会”と書くのも能がないから、何かイベントめいたタイトルかキャッチフレーズはないかと聞いてきたので、私が「“バカ会”とでも書いとけよ」と適当に答えたのが始まり。その時N君がやたらとウケて、それから“バカ会”と呼ぶようになった。
名称については、女子には抵抗あったと思うが、そんなの関係ねぇ(当時はそんなフレーズはまったくねぇ)。

私的には“男女七人”よりも、映画「セント・エルモス・ファイアー」のような会にしたいと思っていたのだが、メンバーもメンバーだし、所詮バカ会はバカ会なのだ。

こんな感じのオシャレな飲み会、あくまでもイメージな。

「そう、飲み会なんて所詮セント・エルモスの火なんだよ」(意味不明)
大阪から帰って来たR君が加わり、核になるメンバーが最大八名になったバカ会だが、その後は就職による転居や結婚する者が出て、参加者が変わったり、少しずつ縮小しながら、不景気で飲み会どころじゃなくなる90年代後半まで続いた。
歳を重ねて、景気が悪くなって、いろいろな物をそれぞれに抱えて少しずつ重くなってきたのは確かだったが、何にせよ名称通りバカみたいに楽しかったよ。特に二十代はね。

“バカ会”というとおり、けっこうバカなおもしろエピソードがあるのだが、今の時代、コンプライアンスだ何だで書けないような不適切な事もやらかしているので、今後“ピー”入りで書き足すかもしれないな。

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