1989年4月30日 青春の終わりに
私は、1985年夏からだいたいの時期までを、人生で一番楽しかった頃の表現として、「全盛期」というワードを使って呼んでいるが、その全盛期が終わったのは、社会人一年目の春、1989年4月30日ではないかと思うようになった。
その4月30日は、中森明菜デビュー8周年記念のよみうりランドEASTライブ「AKINA INDEX-XXIII The 8th Anniversary」。デビュー曲から最新曲まで、シングルの楽曲すべてを歌うコンサート。
2022年の同日(4/30)、明菜のデビュー40周年という事で、このライブが「伝説のコンサート」というタイトルでNHK BSプレミアムで放送された。ビデオ/DVDと同じ内容だったが、その放送を見ながら、89年当時の事をいろいろ思い出し、自分の全盛期の終わりはこの日だったなという考えに至ったのだった。
“AKINA INDEX-XXIII The 8th Anniversary”
TATTOO
DESIRE -情熱-
Fin
SOLITUDE
BLONDE
I MISSED "THE SHOCK"
SAND BEIGE -砂漠へ-
AL-MAUJ (アルマージ)
ジプシー・クイーン
TANGO NOIR
ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕
スローモーション
トワイライト -夕暮れ便り-
セカンド・ラブ
難破船
飾りじゃないのよ涙は
禁区
少女A
十戒 (1984)
1⁄2の神話
サザン・ウインド
北ウイング
Blue On Pink
LIAR
※映像作品は曲順が入れ替えられています。
コンサートは、笑顔あり、涙あり、言うまでもなく素晴らしく、楽しい時間だったのだが・・・
その翌日5月1日は月曜日、平日の出勤日。前日のコンサートの夢のような時間、その夢から醒めて現実に引き戻された感覚だった。5月1日は明菜のデビュー記念日なんだけどな・・・
五月病という言葉じゃ表せない、五月病だけではない、想像と現実とのギャップ、仕事への疑問、人間関係、友達と会う時間が少なくなったり・・・新社会人の苦悩は、ゴールデンウィーク明けからさらに深まるのであった。
後で思ったのだが、明菜もこの頃、苦悩を抱えてたんだろうな・・・
あれから35年経つのか・・・
今のように連休を作るがため祝日を移動したり、休日と休日の合間を休日にしたり、平日を会社の休みにしてゴールデンウィークをさらに長期連休にしたりではなく、ほぼカレンダー通りの時代の話である。
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