北の大地にもやっと春がやってきた。
桜が咲き始め、庭仕事に大忙しの日々が始まった。

その合間をぬって先週の水曜日、ホッカイドウ競馬のオープニングイベントに行ってきた。

昨年もnoteに書いたのだが、我が家のお隣の長男くんは、ホッカイドウ競馬の騎手である。

小野楓馬おのふうまジョッキーは子どもたちの幼なじみ。私のイチオシジョッキー。

年に１、２回しか来られないホッカイドウ競馬で私が買うのはすべて楓馬ふうまがらみの馬券。

雨の中のオープニングイベントには元ファイターズの杉谷拳士さんが来ていて、入場口で先着２００名とツーショット写真を撮ってくれたり、キッチンカーが来てたり、お祭り仕様だ。
ひと通り会場を見て回っているうちに雨が激しくなってきたので、Aスタンド（室内観戦スタンド）のゴール前を陣取り、おいしいビールを片手に楓馬の熱烈応援していた時にある人に気付いた。

ピンクと黒の模様の大きなうちわを持って、雨の中レースを真剣に見ている若い女性。

あのうちわのデザインはもしかして

楓馬の勝負服のじゃね？

漂っている私と同じ匂い。
たぶんというか絶対、

あの女性は推し活中！

一緒に行っていた楓馬ママ　Mちゃんと
「あの人、絶対楓馬推しだよね！」と確信、小躍りした。

その日の小野楓馬ジョッキーの成績は、前半波に乗れなかったが、第６レースでいい位置取りができて

みごと１着！

ウイニングランを観に行った私とMちゃんの少し離れた所に、あの彼女がいた。

手には楓馬の勝負服デザインのあのうちわ。

Mちゃんが近づいて話しかけた。
「小野楓馬推しですか？」

「そうなんです！」
と嬉しそうに答えた彼女は３０代くらいのかわいらしい方だった。

Mちゃんが
「私、楓馬の母です」
というと
「ほんとですか？すごい！」
と驚いた彼女。

そして、Mちゃんの肩にあご乗せして私が
「隣の住人です。」
とおどけて自己紹介すると

信じられない言葉が返ってきた。

「もしかして

ちはさんですか？」

え？
ちょ　まって
今、ちはって言った？

なんでなんで？
なんで私のnoteネーム知ってんの？

いや、ちょっと意味がわからない。

状況が呑み込めなくてプチパニックの私に彼女（名前はKさん）は

昨年、ホッカイドウ競馬に目覚めて、いろいろ調べてたら私のnoteの記事を見つけたこと

これを読んで、感動して小野楓馬ジョッキーを応援しようと決めたこと

私の文章がおもしろくて他の記事も読んでくれていたことなどを話してくれた。

おおぉ　すごい奇跡。

こんなことってあるんだ。

偶然門別競馬場で一緒に応援して、偶然話しかけたKさんが、偶然私の書いたnoteを読んでいてそれをきっかけに楓馬推しになったという事実を、書いた本人が直接聞くって

これはもうマンガとか、ドラマ、映画の世界。

Kさんがもしも　ちは好みのイケオジだったら運命的な恋に落ちちゃうパターンじゃん。

トースト銜えた女子高生が「チコクチコクー！」って言いながら全力疾走して、四つ角で男子とぶつかって転んで、もう！って怒りながら見上げたイケメン転校生にひ・と・め・ぼ・れ　❤
ってありえない出会いより、すごい奇跡的シチュエーションじゃん。

PCやスマホのなかでの顔の見えない繋がりが、いきなり現実に飛び出してきて、びっくりしすぎてうれしくて、当たった馬券でビールを一緒に来た友達みんなにおごっちゃった。
もちろん楓馬推しのKさんにも。

そしてメインレース。

そのレースに
グランシャリオナイター　プレミアムカード

にチャージしていた残り少ない掛け金を全額楓馬にぶち込んだ。
全額といっても５００円だけど。
残った分で適当に三連複を買いまして、いざ勝負！

小野楓馬にわか応援隊の私とMちゃんとKさん三人は、土砂降りの中、声を張り上げた。

いけいけ！
そのまま　そのままーー！

がんばれ　ふうまーーー！！

やったーー！

勝った勝った！

１着だーーー！

傘を放り出して３人で飛び跳ねてずぶ濡れの万歳三唱。
戻ってきた楓馬におめでとうと声をかけ、MちゃんがKさんを紹介してサインを書いてもらっていた。

幸せそうにサインを眺めているKさんを見て、私も幸せになった。

楓馬のレースを全て見終わり、興奮冷めやらぬままカードを精算すると
　残高表示がなんと

12000円！

これはもしかして、最後に適当に買った3連複が当たってたってこと？

すごくない？！

生れて初めて１００００円越えの当たり馬券を手にしたちはであった。

Kさんに出会えて、楓馬の勇姿も見れて、馬券も当たって、

心も財布もあったかくなった春の夜だった。

当たり馬券のお礼に楓馬描きました。

そして明日、私は札幌へ向かう。

なにしに行くかって？

もちろん推し活でございますよ！

NORDのライブでございますよー！

最近のビタミン不足を補うために

弾けてまいりますよー！

　　　　　したっけ～～