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失敗をあえて恐れたいけど

改めて40年間の自転車に関わる仕事を
させてもらって自慢できること。

壇上に上り表彰されたとか
なんかの勲章もらったとか
ニュースにのって有名になったとか

全く無縁な人生。
でも誰にでも自慢していること。
この業界での「失敗数は日本一」。
もちろん、その失敗を日々の日記にしたためては
いないけど。
二番目の方は存じ上げなくてもきっとぶっちぎり。
長らく仕事をしてきて大小の失敗を考え出すと
夜も寝られないのではなく
多すぎて「考えながら寝て」しまえる
そのくらいの膨大な失敗です。

でも、失敗に慣れていることはなく。
失敗の多くには「原因と結果」がある。
若い頃は失敗の結果があっても
原因がわからなかった。
いや、正しくは
原因を特定」出来なかった。
失敗の原因を特定できないと繰り返す。
でもある時から失敗の原因がつかめるように。
なぜだろう。
思い起こすならそれはもうこれにつきます。

起こることを想定内にすること
簡単じゃないですよね。
よくニュースで「想定外だった」と言われる。
ニュースなのでそう応える必要もあるだろうけど
実は想定内にするには「あらゆる可能性」を考えないと
いけない。
自転車に限らずですよね。
自転車の世界でレースメカニックを少しだけ
やらせてもらった時。
選手が機材である自転車をがんがん壊してくる。
もちろん不良品でもなく。
壊れたところみて
何でここがこんな壊れ方するの?
その時にうっすら考えたこと。
工業製品で強度も使い方もテストされ尽くしているのに。
何で壊れるのではなく
壊れるんだ。やっぱり。

その時くらいから失敗に対する視野がぐんと
広がりました。
そして想定内と想定外の区別がつかめてきた。

失敗っておこならないようにするよりも
起こる前提で考えてみる。
もちろん失敗は怖いけど。
失敗の原因がわからないことだけが
唯一怖いんだなと。

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