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[東洋文庫ミュージアム]オーストラリアから見た『東洋』

こんにちは、明治大学博物館学生広報アンバサダーの三宅南緒です。

今回は、東京都文京区にある東洋文庫ミュージアムをご紹介します!

本、本、本!24,000冊に描かれた「東洋」


コレクターの名を冠して「〇〇文庫」とするのは、全読書家の夢ではありますが、東洋文庫ミュージアム内常設のモリソン書庫は、そんな読書家たちの好奇心を存分に刺激するような空間です。

一階のミュージアムショップ、企画展に合わせた資料の展示室「オリエントホール」を回り、オシャレな階段をあがった先には…

三方の壁が二階にかけて一面「本」で埋め尽くされています!

下から上まで綺麗に並べられた、2万4千冊もの蔵書が私たちを待ち受けています!

オーストラリア人のジャーナリスト、G.E.モリソンが収集した書籍たちが配架された「モリソン書庫」。
モリソンさんは、ロンドンタイムズの通信員として、1897年から中国・北京に駐在していました。20年に及ぶその滞在期間に、彼は東洋に関する多くの書籍を収集しています。

さて、「東洋」と一言にまとめても、その範囲は膨大です。
西洋の対義語としてある「東洋」には、私たちが住む日本や、人口・面積ともに世界上位の中国、そして仏教が生まれたインドなど、アジア地域の国々を指します。

その広さだけでなく、地理や自然科学、宗教、哲学と「東洋」はさまざまな学問・文化が発展しました。
主に西洋の視点から東洋について、調査・研究をおこなってまとめた先人たちの知識が、このモリソン書庫に収集された書籍には詰まっています!

五感を刺激されるモリソン書庫


人から人へと受け継がれてきた無数の本のにおい、空気、
一つとして同じものがない書籍の装丁、古いものならではの少しくすんだ色…

この中で同じことが書いてある本はひとつもないのだという、世界の奥深さ、知識の無限さ…

そしてなんといっても、これらの書籍を集めきったコレクターの執念!
それが、モリソンさんから三菱第3代社長の岩崎久彌へと受け継がれたのです。

モリソン書庫、そして東洋文庫ミュージアムはそんな、本と人間の力強さをひしひしと感じられる場所です。

電子書籍が普及したといっても、結局、今でも紙の本は廃れていません。
紙の本には、書かれている「情報」以外にも私たちの好奇心を刺激する何かが必ずあるのです。

ミュージアムショップも必見!

モリソン文庫の蔵書票をモチーフにしたしおり!

私たちの好奇心がくすぐられるもののひとつ、それはミュージアムグッズでしょう!

東洋文庫ミュージアム内のショップでは、モリソン文庫の蔵書票と同じデザインのしおりが販売されています!オーストラリア人のモリソンさんらしい、カンガルーや太陽、自然が描かれたこの蔵書票。見れば見るほど魅力的です!
他にはいったい何が描かれているのか、ぜひ探してみてください!

読書家の夢!「モリソン書庫」


2万4千冊の書籍に囲まれる経験なんて、なかなかできません。ぜひ、東洋文庫ミュージアムに訪れて、知識の波に溺れてみてください!

インフォメーション

東洋文庫ミュージアム
住所:東京都文京区本駒込2-28-21
アクセス:JR・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩8分
     都営地下鉄三田線「千石駅」から徒歩7分
     都営バス上58系統・茶51系統「上富士前」から徒歩1分
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週火曜日(ただし、火曜日が祝日の場合は開館し、翌平日が休館)、年末年始、その他、臨時に開館・休館することがあります。
観覧料金:一般 900円、65歳以上 800円、大学生 700円、高校生 600円、中学生以下 無料
※但し、小学生のご利用は中学生以上の要保護者同伴、団体割引 20%(20名以上) 障がい者 350円 (付き添いは1名まで350円)
見学所要時間(アンバサダー調べ):45~60分

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