ふり返りの言語化で_経験を資産に変えるチャレンジ

2: 自分で自分に無茶振りするのは難しい

経験したことはふり返りをして、ちゃんと言語化までしてこそ、自分の資産となる。

そんな思いから、スタートした「猛牛サポーター日誌」シリーズ。

プロローグ的な記事はこちら(⇩)

即断即決のようで、その頭の中ではいろんな思惑がぐるぐるとまわり、やる!と決めた猛牛サポーター。具体的には、集客・PRグループでスタッフをすることになりました。(「猛牛サポーター」という言葉の由来もこちらにあります。 ⇩)


さて、「フルリモートでどこまで貢献できるか」のチャレンジのはじまり。主な手段はslackとzoom、当時私が住んでいた米国西海岸と日本の時差は17時間(日本の夜22時が早朝4時)、日本帰国後は時差はないものの出産前後はどうなる??? という中でのスタート。

具体的に何をやるのかはまだ全然わからない!という段階で、まず決めたこと。

1. slackの情報は漏らさずチェックする
2. 自分がちょっとでも関係することにはコメント、リアクションする
3. zoomもできる限り参加する
4. スタッフ業務ができない時期は、ちゃんと宣言して抜ける

・・・

こうして全て終わってからふり返ってみると、かなり消極的に思えるし、「ちゃんとできるのかな」という不安から、「できそうなこと」だけを自分と約束するような意識もチラ見え。安全な場所でできることをしよう、と考えてたんじゃない?当時の私よ。

「妊婦だから」
「日米引越しっていう大仕事もあるから」
「産後は身体の回復第一だし」

って、まぁどれもその通りだし、体調面を考えると無茶しないほうが絶対に良い状況だったことは間違いない。(実際、帰国前後に無理しすぎたのか予定日よりだいぶ早く、帰国してすぐ生まれちゃってヒヤっとしたし。)

でも、じゃあ状況が違っていたら、私の意識も変わってた? と考えてみる。

日本で普通に仕事してて、子供は小学校に通ってて下の子はまだいなくて…っていう状況だったら、もっとグイグイ入ってた? 例えば、「私、Facebookページの運営、まるっとやります!未経験だけど!」とか言ってた? 

「うーん…、ない!」と、自分でわかります。「やりませんか!?」と言われたら9割がた「やります!」って言ってたけど、自分からはきっとない。

「チャレンジきた!」と思って場に飛び込んだ割には、自分から未知の何かに挑戦しようということをしなかったのは、ふり返ってみると我ながら何とも残念な感じです。正直なところ、100%やり切った感がないところの根っこはここにあるのかなぁ、ということに気づきました。

今回のイベント運営は、本当にかなりの部分をスタッフに任せられていて、スタッフ内も上下のないとてもフラットな関係だったからこそ、やろうと思えばいろんなことができたはず。だからこそ、「もっとできたかもなぁ」と後から思っちゃうのは非常に残念なことです。

そして気づいたこと。

無茶振りされたものを何とかするのは大得意だし、それを成長の糧にしてきた自信はある。でも、自分で自分に無茶振りしてないから、結果として成長は他者に与えられたものばかり。


社会人になって19年目。
研究者時代は、大量合成を2日でお願い!と無茶言われ(合成した)
企画時代には、ジャストアイデア!を企画にしといてと言われ(作った)
ライター時代は、全く未知の領域の記事執筆をポーンといただき(書いた)

そして現在進行形の秘書業務では、秘書は何でもできると信じているボスから繰り出される無茶振りを、とにかく形にして打ち返す毎日です。

だから自分の「無茶振られ力」はある意味アピールポイントだと思って、「何とかする力」とセットでウリにして、そのストーリーは私の成長物語としてたくさんのネタをストックしていたけれど、それって結局はみんな「無茶振りしてくれた人」のおかげなんですよね。

もちろんそうやって伸びる成長もいいけれど、自分の中で「こうありたいな」、「こんな風になりたいな」という理想に近づくために、安全策を刻んでいくのではなく、「ちょっと無理めかもしれないけど、これできたらすごく伸びそう!」なチャレンジ、という名の自分への無茶振り ができたらすごーくいいんじゃないかと気づいた次第です。

同じスタッフの中には、「やったことないし、できるかわからないけど、やってみたい!」って飛び込んでいく人もいて、そういう姿をslack越しに見て、ちょっとムズッとしていたのは、やったほうがいいって思ってるのにそれができない自分に対してだったんだろうなぁ。

と反省している私を含め、多くの人は自分に無茶振りなんてなかなかできないんじゃないか?とも思うので、無茶振りしてもらえる場、ちょっと背伸びしないと期待に応えられない場に自分を置くということも、とても大事だと思います。

私個人に関して言うと、「無茶振りされそうな場に飛び込んでいく勇気」はもう十分にあるので、ここはもう1段階上がって、自分から成長のための無茶振りを仕掛けなければ。難しいけど!!


<次回予告、という名の自分へのプレッシャー>

今回のネタ、少し書いて、寝かせて、立ち止まって考えて、書き直して…を繰り返していたら、ずいぶん違う内容になりました。あれ、私こんなこと感じてたんだ、こんなこと思ってたんだ、という発見。

これって、イベントでヤマザキマリさんが言っていた「心の底にある声を聞くこと」のひとつの方法なのかも?

そんな気づきを次回のネタにする予定。




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