マガジンのカバー画像

読みスクラップブック

281
他人の作りもの。自分の読み記録。種種雑多な文章の一時的な置き場。
運営しているクリエイター

#写真

”社会”からの同調圧力と日本がオワコン化した理由

”社会”からの同調圧力と日本がオワコン化した理由

yoko_kishimotoさんの記事、『帰国すると、イライラしがちな日本人に戻る問題」を読んだ。

「電車の中でうるさく電話をする人、道いっぱいにならんで歩く人、進まないバス、愛想のない居酒屋の店員。ベトナムに住んでいる時には、気にもとめなかったことに、イラっと胸が騒ぐ。」

読んでいてこのきもち、すげえわかると思った。自分でも別人かよ!と思う程、居る国の常識に感情の余白が左右されることがある。

もっとみる
隣の人に「絆」は感じないの?

隣の人に「絆」は感じないの?

かつて「絆」という言葉が流行った。
それはまさに「流行る」という表現が似つかわしいほど繰り返され、
いまは一気に姿を消して、それこそ災害の場面でしか耳にしない。

私には不思議に思うことがある。

あれほど「絆」を連呼した現代人が、なぜすれ違う人に
平気でぶつかれるのか。
朝8時のJR山手線「渋谷」駅ホーム。
乗客の姿を見れば、明らかに身体を、人にぶつけながら
前に進んでいる。それは、ちょっと控え

もっとみる
語り継がれた一枚の写真、戦時中の台湾で軍事訓練の父

語り継がれた一枚の写真、戦時中の台湾で軍事訓練の父

去年、長兄が84歳で亡くなった。亡くなる前に兄は父の遺品として受け取っていた台湾時代の写真をすべてデータ化して次兄やわたしたち妹へ送ってくれた。

私は、今、初めてUSB を開いた。何となく気が重くて今まで開かなかったのだ。長兄には申し訳なかったと思っている。

一枚の集合写真。教師だった父が軍事教練か何かで生徒を引率して行った時の写真だろうか。

私は台湾台北市でアメリカ軍の空襲下に生まれ、翌年

もっとみる
社会から突然不良品にされた話

社会から突然不良品にされた話

人が人を「不良品」なんて言ってはいけない。『ワイドナショー』での松本人志さんの発言のことだ。強い言葉に酔うのはやめよう。論旨に理解できるところがあっても、それだけで全てが無効化されてしまう。なぜ人を不良品として扱ってはいけないのかについて書きたい。

かつて日本には「優生保護法」という法律が存在した。1940年に制定された国民優生法が戦後改められ、1948年に優生保護法として施行された。優生を保護

もっとみる
【旅エッセイ1】真冬の北海道

【旅エッセイ1】真冬の北海道

 夏の北海道では、素晴らしい景色が見られる。快適な気候と雄大な大地の緑が、都会にいては味わえない感動を教えてくれる。

 でも私は、もしも北海道を観光するなら冬、それも雪に閉ざされる真冬をお勧めしたい。

 真冬の北海道には、夏に負けない魅力がある。

 ひとつは雪の美しさ。
 東京で降る雪はすぐに溶けて泥にまみれるけれど、北海道は雪が溶けない。てのひらに落ちる雪は結晶のような形を保ったまま、大地

もっとみる
はじめての海外旅行は、アイスランドだった

はじめての海外旅行は、アイスランドだった

日本からデンマークで乗り継いで、約14時間。到着したのは夜の22:30頃だった。

当時、私は大学生だった。
4月頭、みなが就活をスタートしていた時期、
私は『アイスランド』の地を踏みしめていた。私にとっては初めての海外旅行だった。

私は、8日間の旅にしては小さめのトランクと小さなリュックを持ち、バイトをして貯めたお金で買った一眼レフカメラを首にかけていた。

アイスランドの空港は、大きめのショ

もっとみる
たった一文字の威力とその打開策✳️

たった一文字の威力とその打開策✳️

お気に入りの
ワイヤレスイヤホンマイクをつけ、
スキなアニソンで自分の鼓膜を
プルプルと震わせる

辺りには疎らに人がいて、
少し暗くなった道沿いを
仕事上がりの私はそれらの陰に
自分の陰を静かに重ねて歩いていた

そんな時、私の鼓膜に
ジャミングのような雑音が入ってきた

ざーっ、ザザーッ

思わずイヤホンを外そうと
耳に手を掛ける私

その手を止めるように突然
声が聞こえてきた

お願い!外さ

もっとみる
Night journey

Night journey

別々の場所に帰るのが寂しくて
終わらない夜を作ろうとする
錆びたような灯りを背負いながら
時間の歯車を細かくなぞる
どこか人ごとのように迎え撃つ、
無味無臭の朝を数える

切なかろうが 虚しかろうが
ひとりきりのベッドに帰れば良いのに
浅い浅い眠りの中だけなら
何度でも記憶の扉を開け続けて
いくらでも「いちばん綺麗なあなた」を
探し出せたかもしれないのに

.
.
.
. #詩 #ポエム

もっとみる
何かを変えることが出来るのは、何かを捨てる事が出来る者

何かを変えることが出来るのは、何かを捨てる事が出来る者

『紅蓮の弓矢』は名曲、カラオケで歌うためにめちゃくちゃ練習した(この曲はカラオケなのに歌詞表示が無い)

※写真はついに大英博物館で始まった「マンガ展」!!のショップの様子。
日本の定価から倍してるから買わないけど、さすがコナン

ついこの前、Netflix見てるって言ったばかりだけど、解約するかも・・・・・・
というのは、Crunchyrollのほうが100倍くらいアニメのラインナップが充実して

もっとみる
日記690 白いもの

日記690 白いもの



暗闇の境で地球は白を通過する。やがてあたりは黒くなる。たぶんこの世界にある境目という境目はことごとく白い。善と悪の境も、過去と未来の境も。白にはすべてがあって、すべてがない。そこで人は視力を失う。そんな色のように思う。ことし初めに読んだハン・ガンの小説『すべての、白いものたちの』(斎藤真理子訳, 河出書房新社)を思い出す。

 もしかしたら私はまだ、この本とつながっている。揺らいだり、ひびが入

もっとみる
【漫画】迷える子猫25「友達と遊びに行くか行かないか」【三毛猫キャラクターマンガ】

【漫画】迷える子猫25「友達と遊びに行くか行かないか」【三毛猫キャラクターマンガ】



どないしよ!

何悩んでるの?

友達と遊びに行くか迷ってんねん。

迷ってるんだったら、とりあえず行ってみれば?

相手は俺と遊びたいって行ってるけど、本当は俺じゃなくてもええのかも知らんやん?やったら、他の面白いやつにここは譲った方が相手は幸せかも。

お前は恋に悩む乙女か。そこまで気にする必要ないでしょ。でも、もし心配なら行かなければ?

俺が行かんかったら「断られた」って相手が傷つくか

もっとみる