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読みスクラップブック

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他人の作りもの。自分の読み記録。種種雑多な文章の一時的な置き場。
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#とは

隣の人に「絆」は感じないの?

隣の人に「絆」は感じないの?

かつて「絆」という言葉が流行った。
それはまさに「流行る」という表現が似つかわしいほど繰り返され、
いまは一気に姿を消して、それこそ災害の場面でしか耳にしない。

私には不思議に思うことがある。

あれほど「絆」を連呼した現代人が、なぜすれ違う人に
平気でぶつかれるのか。
朝8時のJR山手線「渋谷」駅ホーム。
乗客の姿を見れば、明らかに身体を、人にぶつけながら
前に進んでいる。それは、ちょっと控え

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天才とは(シド・ミード展)

天才とは(シド・ミード展)

先日、3331 Arts Chiyodaで開催中の「シド・ミード展」へ行った。
https://sydmead.skyfall.me/

シド・ミードといえばブレードランナーであり、エイリアンであり、スタートレックであり、∀ガンダムであり、宇宙戦艦ヤマトであり…
とにもかくにも世界の未来像はシド・ミードにデザインされたと言っても大袈裟ではないだろう。

何十年も前に見たはずの未来がたった今目の前

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つかいますか

つかいますか

チャンスは突然やってくる…

明石家さんまさんの“いい話”で千円札の話がある。

ある日、さんまさんが自分の財布の中に「さんまさん!いつかあなたの手にとどくことをねがってます。大好きです」と書かれた千円札を見つけた。

テレビ番組でネタで話したところ、30年前に自分が書いたという女性が見つかり対面することができたという話。女性が15歳の時に書いたものだったという(筆跡鑑定で本人だと特定されている)

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4000円会計5000円支払い6000円お釣り。

手品の話ではありません。

初めて入った小料理屋で、適当なつまみで適当な酒を飲み適当な時間になったので店を出ることにした。

大将ともそこそこに意気投合し、気持ちの良いほろ酔いで会計すると

「4000円ぽっきりで!」

と威勢のいい声で適当な金額を述べてきた。

私は札がシワくちゃなことを詫びながら5000円札を大将に渡した。

「ほい、ありがとうー!」

とまた声を張りながら「お釣り」を渡して

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無題

無題

 「無題」というテーマで書こうと思う。なぜなら、これから書くことにはなんの新しい発見も有効な学びもないからだ。当たり前のことを、当たり前に書く。読了感としては「せやな」とかかな。目的や価値を希求しないことにも寛容になってほしいなと思って!まあ、そんなメッセージ性もないんだけれど。

 夏が近づいている。確実に。淡々と。10年以上金融機関に勤続するサラリーマンのような着実さ。気温はともかく、湿度だ。

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かわりますか

かわりますか

そろそろ半年か…

元日にnoteを開始して連続投稿167日。アウトプットにもエネルギーを割いたせいか、元旦に立てた目標の数々を忘れかけている。

しかし、忘れかけている原因はエネルギーの配分より人間の習慣が変わらない習性に因る方が大きいだろう。

年の始めなど、節目に目標を立てても、人間の思考、感情、感覚は、すぐに変わらない。その時ばかりは、生まれ変わった気分なのだが…

それは、泳ぎの苦手な人

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「説明しないとわからないことは、説明してもわからない」

「説明しないとわからないことは、説明してもわからない」

 村上春樹の『1Q84』に出てくる一説を、タイトルにした。狼だぬきも、本くらい読む。特にすることがないからね。読み進める中で、この言葉が特に目に止まり、同時にページを捲る手も止まってしまった。

 半分、分かる。もう半分は、すとんと来ない。まるで、はじめて二次関数の頂点を求める公式を教えてもらったときのような感覚。使えるが、腹に落ちない。なぜ頂点が求まるのかが、しっくりこないあの感覚。

 二次関

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懐かしの、はじめてのnote記事を紹介「カワセミオロロ(自己紹介)」

懐かしの、はじめてのnote記事を紹介「カワセミオロロ(自己紹介)」

新しく自己紹介記事を上げる理由で、下書きに戻していた記事です。うわぁ・・・懐かしい!そして、恥ずかしい・・・。

この頃は、まだアイコンもイラストで、性別不明で、蝉緒ではなくカワセミオロロを使っていて・・・。懐かしい・・・。



はじめまして。カワセミオロロと申します。趣味が高じて書き溜めた小説を売ってみようと思いnoteにチャレンジ!

馴染むまでは無料で投稿する予定です。数字がリアルとのこ

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おいしいですか

おいしいですか

まいう~!!

石塚英彦さんが美味しいものを食べたときに至福の表情で発する
御馴染みのフレーズ。
令和の広辞苑に載せてもいいほど世の中に浸透しています。たぶん、載らないだろうけど…

でも、日常では素直に「まいう~!」って言えない時、あるよね!? あるある⤴

前回「つまらない仕事を面白く感じるようにする話」を書きました。

同じことでも見る角度を変えるだけで、印象を変えられる「フレーミング効果」

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結婚は装飾だらけの社会の仕組み

「結婚は 社会の秩序を守るための仕組みにすぎませんよ」

衝撃を受けた。不倫や浮気の恋を扱った恋愛マンガ『ハクバノ王子サマ』のなかの言葉だ。

正直、すごくいい言葉だなと思った。「結婚は単なる仕組み」なんて、なかなかできる言い回しではない。ピュアな人なら不快になるかもしれない。でもこの格言は、結婚の本来の姿を端的に表していると思う。

最近、結婚式関連の情報を調べるようになってから、WEB広告が完

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いまですか

いまですか

週末は一瞬だ。

出かけることなく、ダラダラと仕事していたせいもあるが気付けば月曜日も終わろうとしている。

早い。気付いたら、あの世にいるんだろうな…とか、考えてしまう。

子どもの頃は、1日過ぎるのが長かった。毎日学校で過ごす時間は永遠に終わらない気がしていた。しかし、歳を重ねるごとに時間の進みが早く感じられる。なぜか?

この問題の解決に役立ちそうな調査結果があった。

2年前、ハーバード大

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思いつかない

書くことが1ミリも思いつかないから、書くことにした。そういう時には、だいたい発見がある。

 忙しかった。疲れた。今日は書かないでおこうかなと思った。何より、特に書くことも思いつかない。かといって、連続投稿を終わらせてしまう寂しさもある。主観的連続投稿。時間感覚のバグで、暦的には連続ではない。個人的連続投稿。重要なのは自己のルールとシステム。ここ、テストに出ます。線はひかないでね。教科書に線引くや

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しぼりますか

しぼりますか

まだいけるじゃん

ある企業で発想の研修を行った際「スプーンの使い途」を5分間考えてもらった。

すると、参加者のほとんどが「視力検査の道具」「武器」「楽器」「金槌替わり」「千枚通し」のうちどれかを書いていた。間違いではない。だが、それはいわゆるベタな思いつきにすぎない。

ほかにも「象用耳かき」「痩せて見える手鏡」「道標」「やすり」「蚊たたき」「かんざし」などなど、時間をかければ、数限りなく出て

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