見出し画像

あかり

 春の白白明けに、幽幽とした空が次第に明るくなった。
 わたしの心身も、だんだんに目覚めた。

 晴れ渡って、真夏の澄んだ大空。
 もし、その働きすぎな太陽が少しサボったら、
  皆も気軽に過ごせると思う。
 わたしのなかも、一緒に冷やしてくれるでしょう。

 秋のある日、スカイラインの端っこに、いつも通りに日が沈んで行く。
 また、こんな長閑な金色に一日が終わる。

 深くて、何も見えない夜空の中で、灯台のような薄い灰白。
 昼の日光より、寒い真夜中の月は、もっと人の心を温める。

 様々な時節、色々な光。

 すべて、わたしの記憶の奥で、麗らかな記憶だ。

近く図書館に行って、私を探せ~♫