INEVITABLE ja night 第 8 回 エクスペリエンスドリブンへの不可避な流れ

イベントに足を運ぶことが増えてきて、SNS以外にアウトプットする場所を作ろうかなあと思っていたけど、いまさら普通のブログってのもピンと来なくて、ちょうど今回登壇されていた深津さんがnoteに関わっていて、ずいぶん前から気になってもいたので、ぼくにはちょうどいいかなと思って始めてみる。

INEVITABLE 対談

THE GUILDの深津さんとパラレルマーケターの小島さんの対談。
テクノロジーが先行しがちだったWeb・モバイルの世界で「体験」が重要な要素となっていて、テクノロジーのライフサイクルによって「機能」と「体験」の優先度付けも変わり、「デザイナー」と「デベロッパー」の関係も変わっていくというもの。

テクノロジー黎明期は、「存在する」とか「概念が伝わるだけで」商品として成立する。競争が激化し、市場が飽和するほど、「体験」が重視される。

テクノロジー黎明期は、デザイナーの役割によって世の中に広められ、成長期はデベロッパーの役割が強くなる。飽和期には体験による差別化が求められる。テクノロジーのサイクルが早くなるほど、両者が一体化することが理想的になる。即ち、サイクルに耐えられる組織を持っている方が強い。継続するならデザインも開発も内製化すべき。

エクスペリエンスをよくする場合、印象の強いものばかり選ぶと飽きてしまう。最初はいいがその後の印象も含めて螺旋組んでいくことが必要。

ソフトウェア開発における内製化においては、デベロッパーについてのみ語られることが多く、デザイナーとの関係性が語られる機会が少なくて、きっとその逆も然り。導入期にプロジェクトとして、内製、外注も含めたチームとして動くことはできても、継続的に体験を磨き続けるために、全てを内製できる組織はまだまだ少ないと思うけど、それができる組織が生き残っていけるのは間違いないのだろう。

デザインシステム再考

シークレットラボの佐藤 伸哉さんによるデザインシステムの紹介から導入までとその課題。

デザインシステムが必要なのは、首尾一貫した最良のユーザーエクスペリエンスを提供し、使う人だけでなく、作る人もハッピーになるため。

開発者のスキルや開発状況によって、デザインの統一性が図れなくなるのもよくあるし必要性も理解できる。デザイナーとデベロッパーの役割に応じたデザインガイドとUIコンポーネントがリンクせずに存在し、なかなかここまで横断的なガイドラインの整備ができるスキルを持った人を見つけるのが難しいのが本音ではある。

マッキンゼー提唱の「7S」は、デザインシステム導入に向けたフレームワークとしても使えるし、デベロッパー向けに新たな開発手法を取り入れるときにも使えそうだけど、やはり運用を続けていくには、経営資源としての投資が必要になり、これもここまで舵を切れる組織は強い。

Google テクノロジーアップデート

Googleの鈴木 拓生さんによるGoogleマテリアルデザインの紹介。

Googleがアプリのデザインテンプレート、アイコン、フォントを無償提供。活用することで、統一感のあるデザインと使いやすさが提供できる。どうしても似たアプリになってしまうため、より体験価値を磨く方に注力してほしい。

SaaSを使うだけでそれなりのサービスができてしまうのにも似ている。

Googleが提供するコラボレーションツール「Gallery」は、デザイナーと開発者がデザインを共有でき、開発に必要なスタイル情報もツールから取得できる。デザイナーは、Sketchで作成したマテリアルデザインをGalleryで共有できる。

データでカスタマーエクスペリエンスをどう捉えるか

プレイドの牧野 祐己さんによるさまざまなデータから顧客の傾向をどう捉えるかについての考察。

顧客体験は細かいイベントに左右され複雑で、非連続的でタイミングを掴むこと、が重要。

複雑なのでユーザ視点で想像すること
タイミングが大事なので変化を知ること
変化を知ってアクションすることを
リアルタイムに行うことが重要
”最適"に飛びつかず、サイクルを回す

全てのデータを読むことはできないので、ユーザ視点でデータの行間を補完し、想像する。俯瞰と掘り下げを行ったり来たり。最終、一人のユーザがどういう行動をしているかを掘り下げる。

データやインフラという巨人に振り回されるのではなく、巨人の肩の上に立つ。
すでに存在するサービス/インフラをフル活用して、その上で考える。

大事なのはプロダクトにフォーカスして、人の価値を最大化すること。

KPI化された局所的なデータにフォーカスして、値を積み上げるための手段を考えはじめて、手段が目的化することはよくあるので、俯瞰と掘り下げを行ったり来たり、人の価値を最大化する目的を見失わずにバックキャスティングな視点を持ち続けることを忘れずにいたい。

参加してみて

参加者もデザイナー、デベロッパー、マーケターと様々だったけれど、エクスペリエンスドリブンの不可逆な流れにみんなで一緒の舟に乗っていくこと、クリエイティブもテクノロジーもデータも共に活用していくこと。そのためのインフラやツールは充実してきているけど、組織や考え方やスキルが追いついていない。ぼく自身はいちおうエンジニアだけど、デベロッパーではないし、デザイン、マーケティングのスキルもないけど、どの分野にも興味はある。組織の問題を飛び越えて、人と人とデザインとテクノロジーとデータを繋げるためにできることを考える。そのためにできることやるべきことを考えてみようかと思っている。

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かず

ありふれた日々のできごととありふれなかったりする日々のできごとを

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