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ひっそりとbrawlもスタン落ち

初めに

月末にはスタン落ちする現スタン。ショックランド、チェックランドが土地基盤の多色環境。
土地基盤もさながらカードパワーも常在能力持ちのpwなど超エキサイティング!! と言った感じでモダンなど他環境にも大きく影響を与えている。

『外れ神話から高額カードに駆け上がったフェニックス君』

そんな感じでひっそりと実は前期から始まっていたカジュアルフォーマット、brawlもスタン落ちを迎える。
最近、mtgアリーナで構築済みデッキの体験イベントがあったこともあって知った人もいるだろう。
スタンの範囲で行うedh(統率者戦)でありライフも30、同じハイランダーだがデッキ枚数も60枚とedhとは色々と異なる。
なにより一番違うのはpwを統率者に指定できるところだ。

『あの光るとヤベーリリアナもスタン範囲なのでもちろん統率者にできる』

正直、brawlの公式サポートが発表されて構築済みデッキが発売決定した時は嬉しさの反面、一周遅れで「あ、ウィザーズまだbrawlのこと覚えてたんだ」となったがもらえるカードは思う存分使って今後も楽しんでいきたい。

専用の2マナのマナファクトで2→4と動けるようになるのは大きいし、多色統率者はいるだけでデッキ構築が広がる、サンキューマロー。

もともと身内で誰もmtgやっている人が皆無で「お手軽に始められるよー」とmtgを触るキッカケになればいいなと始めたbrawlだ。
そんなbrawlで筆者の考えるスタン落ちする活躍したカードたちの卒業式も兼ねて「コイツら、頑張ってたぞ」と紹介したいなと思いこの記事を書いた。

卒業生一同

赤代表

No.1 『ヤヤの焼身猛火』

『親の顔より焼いたプレイヤーの顔面』

The フィニッシャー。この環境の赤を握る意味であった最強の火力。いざとなったらクリーチャーに飛ばせるのが本当に偉い。
後述する『アゾールの門口』の大量マナからの「x = 30 !!」は何度も叫んだ。

No.2 『絶滅の星』

『一時期80円から1000円まで上がったド派手除去カード』

スタンと同じく、『死者の原野』の魔の手はbrawlにも伸びており強大な立ち位置にいる。
また今環境最強アーティファクトであった『魔学コンパス』の反転先である『オラーヅカの尖塔』などと言った強力な反転土地を割りながら一度盤面を更地にできるリセットカードとして活躍した。
統率者にPWを指定できるbrawlではそのPWをクリーチャーを退かしながら処理できるのも◎

No.3 『原初の嵐、エターリ』

『相手の面白カードを捲ってうっかりggをやらかす戦犯』

地を這ってたり、トランプルやらがなかったりだがなかなかのサイズ。
それに加えて自分を含める全員のトップから無料ガチャを引くという面白テキスト。
相手のトップから追加ターンなどをペラリと捲ってしまったその時にはもう一回ガチャを引きに行けるし、相手のパワカを複数枚唱えるだけで相手の盤面が壊滅する。
土地や打ち消しを捲って「何もないです......」はご愛嬌。

青代表

No.1 『カーンの経時隔離』

『brawl界の追加ターンとは俺のこと、一時しのぎも任せておけ』

80円くらいで追加ターンを獲得できるウルトラカード。
2000円近くする『運命のきずな』よりもはるかに買いやすいこのカードは青が入るならとりあえず入れとけと言った感じで使われていた。
山を薄くしてアズカンタで無限詠唱するようなデッキじゃなければ問題なかったのも大きい。
バウンスながらも相手の盤面を一面処理しながら次に備える凌ぐカードとしても価値が高く、フィニッシュ前の下準備としても強かった。

No.2 『呪文詐欺』

『ファッティ打ち消してコンボを仕返す魔術師』

破壊不能などの耐性持ちや重い置物が強いbrawl環境。
それらを打ち消してしまえば問題ない、ついでにマナ加速をすることで第二打やコンボ用のマナにすることができるという夢のカード。
青使いが5マナ立たせてエンドするだけで周りからため息が聞こえる。

No.3 『ボーラスの手中』

『土地すら奪う暴君、友情コンボでゲームエンド』

一番範囲の緩いコントロール奪取。その強さ呪禁以外の耐性持ちすら貫通し、支配下へとなる。
なにより土地が奪えるというのが強く、大量マナの『太陽の聖域』や防御札の『オラーヅカの尖塔』などの反転土地をそのまま奪えるというのは友情コンボの要因となった。

緑代表

No.1 『灰からの成長』

『迂回路へ来期のマナブーストをバトンタッチ』

brawlで数少ない土地を一枚から複数持ってこれるカードで比較的ゆったりとしたbrawl環境ではキッカー②の重さも気にならない。
迂回路という有能な後輩が来たものの今期のマナ基盤を支えた第一人者と言っていいだろう。

No.2 『原初の飢え、ガルタ』

『ついでのように置かれる12/12の化け物』

統率者にすれば追加の②コストも軽減することもできるゴリラ恐竜。筆者が初めて組んだ統率者でもある。
だが大体はランプが盤面を作るついでに『2コスガルタ^ ^」と添え物のように置かれることが多く、それだけで人を破壊してきた。
『野生の律動』などで速攻が付こうものなら台パンだ。

No.3 『ラノワールのエルフ』

『先手1ターン目でワイを出せるやつは才能がある』

1マナクリの代表と言ってもいいクリーチャーがスタンに帰ってきた。
だがその1マナクリとも今期スタンでお別れで1→3という複数存在する3マナファクトを2ターン目に配置するというドブンムーブがほぼ不可能になる。
やはり1マナクリというのは『最強の証』だった。

白代表

No.1 『浄化の輝き』

『環境に適合した優良児、ランプとコンボを同時に見ろ!! 』

アーティファクトとエンチャントを同時に全て吹っ飛ばすカードで条件がないものはこのカードくらいでなによりクリーチャーを全て破壊するモードが強力なのは先輩の『神の怒り』が示している。
ランプが暴れてる時はクリーチャーを吹っ飛ばし、コンボが怪しい準備を始めた時にはアーティファクトとエンチャントを吹っ飛ばせるというまさにbrawlのエリートと呼べる存在だ。

『我の来る未来はいつぞ? 』

No.2 残骸の漂着

『破壊不能、呪禁すら俺の敵じゃない。詫び土地をくれてやる』

スタンダードでも大活躍した一風変わった全体除去。
相手ターンに殴ってきたクリーチャーを消しとばす代わりに土地をプレゼントするという特異さはこのカードのみが持ち合わせる点で次に記述する『原初の夜明け、ゼタルパ』などの破壊耐性持ちを倒せるのは魅力であった。

No.3 『原初の夜明け、ゼタルパ』

『強いことが書いてあってでかければ強い』

強いことがたくさん書いてあるファッティ恐竜。
モダンで『魂剥ぎ』の餌になっているイメージが強いがbrawlでは自ら戦場に立ち、盤面を荒らし続けた。
出てしまえば『オラーヅカの尖塔』や『氷の干渉器』などのタッパー、『残骸の漂着』などの破壊以外の処理でなければ止まらない。

黒代表

No.1 最古再誕

『各と書いてあることが最強、リアニは強いし、使い回しも◎』

brawlで一番見た黒のカード。
各というのが本当に強く、倒したいクリーチャーがポツンと立っているところについでに他も巻き込みながら2ターン後にアドが確約されている。
brawlはedhと比べてはるかにゆったりとした環境で大型のエースを出してエンドというのもかなり多かったのも強かった要因だろう。

No.2 『ヴラスカの侮辱』

『スタンでも強いカードは強い。灯火を簒奪する』

『ラノワールのエルフ』に続いて今期スタンで散々使われたカードで灯争大戦が出てからbrawlでもリーダーに指定していなくてもpwだらけの環境だったため、雑に処理できるカードとして強力だった。
破壊不能も対処できるのはやはりいい。正直に言うと語ることがあまりない。ただ『強い』と思えるカードだった。

No.3 『飢饉の具現、トルガール』

『大量ライフゲインでイキってるやつにデコピンだ!! 』

ウィザーズがbrawlを紹介する際に写っていた『ファイアソングとサンスピーカー』などのライフゲインをテーマとするデッキ相手のキラーカードとして活躍。
ゆったりとした環境でこのカードを急いで出す必要はあまりなく、踏み倒すか正規コストを払ってよく場に出て詰めの盤面を形成した。

無色代表

No.1 『魔学コンパス/オラーヅカの尖塔』

『this is brawl 今までありがとう』

edhの『太陽の指輪』くらい使われたbrawlを代表するカードと言っても過言ではないカード。
散々書いたがbrawlはかなりゆったりとした環境であり、スタンならインクの染みのような起動能力を起動する暇が幾らでもある。
土地が詰まると流石のbrawlも救いようがないためその点を克服し、土地が伸びたら防御手段になるのは本当に強く、何度も命を救われたし何度も障害となった。
実は自分への戦闘以外でも止めることができ、しれっと悪戯をかましたりするお茶目さんだった。

No.2 『アゾールの門口/太陽の聖域』

『ヤヤの焼身猛火とはズッ友だ』

貼った瞬間に全員から舌打ちされるパワーカード。
序盤はハンド入れ替えでコンボの必要牌を揃え反転したら最後、プレイヤーを全員焼き払う魔力タンクとなる。
ドミナリアやm20にアンタッパーがあったことにより最速は手がつけられないレベルで早く、無限コンボなどを除けばこのカードほどマナを出せるカードは存在しない。

No.3 『金粉の水蓮』

『水蓮って書いてあるカードは強いに決まっている』

5→9と異次元マナジャンプできるパワーカード。
『魔学コンパス』ほど使われてはいなかったが2/3くらいのデッキで見たような気がするくらいには使われた。
あまりにも単純明快な強さで「次に悪さするで〜」と宣言しているようなもので貼ったプレイヤーは特に何もなければ攻撃をくらっていた。

No.4 『氷の干渉器』

『オラーヅカすら私の前では凍りつく』

防御札であり攻め札のカード。相手のファッティを止めたり、相手の打ち消しや対応カードを事前に潰すために特定色の土地をタップしたり、『オラーヅカの尖塔』をタップし総攻撃を仕掛けたりと器用なカード。
『オラーヅカの尖塔』と組み合わさると2枚のクリーチャーを足止めでき、焦れったいことこの上なかった。

No.5 『モックス・アンバー』

『brawl界の『魔力の櫃』とは俺のこと。唐突なマナ加速で驚かせ』

現在、ケシスループで大躍進を遂げたカード。
対応のクリーチャーがいなければマナ加速できないがやはり0マナアーティファクトが強いのはmtgで有名な先輩moxが証明していることであり、わかりやすい強さ。やはり0マナの加速は大正義といったところ。

『僕だってmoxの一員さ』

多色代表

No.1 『永遠の大魔導師、ジョダー』

『brawl界の5色代表、全てを踏み倒せ』

brawlがスタートして唯一存在した 5色使えるリーダーであったカード。
特異性は5色払えば『全知』だろうが何だろうが踏み倒せるそのぶっ飛んだテキスト。
まさしく統率者向けといった感じでランプからコンボまで幅広くの構築を見せた。
色が足りない時はなぜか飛んでることを活かしてプレイヤーに突撃していた。

『最速で踏み倒された瞬間、対戦相手は山の上に手を置いた』

No.2 『エルダードラゴンサイクル』

『3色統率者は構築済みのアイツらに任せた』

brawlを大々的に身内へ布教したのがちょうどm19発売からで3色を使える主な統率者がこのドラゴン達だった。
見た目のかっこよさもさながら統率者として強く、やることも基本明快で薦めやすさが高かった。
残念ながら今期でスタン落ちしてしまうが、次期3色は構築済みの彼らが後釜に控えているため、彼らもゆっくりと眠ることができるだろう。

No.3 『ドミナリアの英雄、テフェリー』

『mtgのハゲは最強』

今は下火となっているがモダン、レガシーまで魔の手を広げたぶっ壊れハゲ。
brawl稼働当初からいた統率者でもあり、一度盤面に居着き暴れた結果、初めてbrawlでmtgを触ったプレイヤーも「pwはさっさと処るべき」と強く思わせた。
筆者もbrawl、スタン、モダンなどでこのハゲに苦しめられたため、特に語ることのない強さと考えている。
スタン落ち後も別のハゲに頭を悩ませることからは目をそらしたい。

『どう足掻こうがハゲは最強である』

No.4 『原初の災厄、ザカマ』

『まさに暴力の体現者、全てを喰い散らかす』

出れば何故か実質0マナで唱えられる化け物。
腐ることのないキーワードと巨大スタッツにどの起動能力も腐らないという大盤振る舞いっぷり。
特に緑の起動能力はザカマのヘイトがマックスになり、倒される直前にめちゃくちゃにしてから退散という場面を多く見た。

No.5 『ウェザーライトの艦長、ジョイラ』

『ありがとう、僕の艦長』

筆者が最も使用した統率者で、なおかつ最も戦績が良かった統率者。
灯争大戦発売前から強力な統率者の一人であったが発売後、『人知を超えるもの、ウギン』の登場により0マナとなったアーティファクトを大量連打してキーカードを引きに行けるというコンボが成立。色も強く、まさしく筆者にとっては勝利へ導く艦長だ。

感想

スタンで活躍しない反転カードや大型恐竜やドラゴン達が活き活きとしていた環境と言えただろう。
「かっこいいんだけどスタンじゃなぁ......」とか「こんなことしてる余裕はないよなぁ......」といったぼやきに答えたフォーマットだと筆者は結論づけた。

終わりに

いよいよエルドレインの王権のカードも多数公開され、新しいギミックも複数産まれた。
紹介したカード達はbrawlから消えてしまうが、新しいカード達との出逢いがある。
何より一年待った公式サポートだ。mtgアリーナ の体験会などで興味を持った人がいたのならこれを機に是非brawlという新しい領域にチャレンジしてほしい。
次はもし次期brawl環境で使いそうなカードリストが需要があるのなら書こうと考えている。
最後に一言。

『brawlの禁止番長、再録』


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