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「良い資料」のつくりかた:きほん・いろ・ことば・そざいのまとめ

資料づくりは、仕事をスムーズに進める上で重要なスキルのひとつです。
最近はスピード&効率重視で簡易的にまとめたものを使うことも増えましたが、一度身につけばずっと使える技術になります。

過去の自分の資料づくりに役立ったサイトやサービスについて、社内用にまとめていたものを公開することにしました。

今回は、見やすい資料づくりのテクニックについて、お届けします。今のところ2部も書くつもりでいます。今のところは。

そもそも「良い資料」とは?

この問いについては、LIGさんのこの記事がすごく参考になりました。
端的なのに本質が詰まっていてしかも読みやすい。頭がいい人が書いたやつだってすぐわかるやつ。

資料作りで大切な3つのこと
・「目的」「ターゲット」「メッセージ」を明確化する。
・構成を考える。
・情報の質と量を最適化する。

大事なことは、「この資料を読んでもらうことで相手にどうなって欲しいか」をロジカルに考えることです。

うん、今ならわかる。言ってること。

気になった方は基の記事を読んでいただくとして、今回はテクニックの話なので、ここからは<配色><フォント><言葉づかい><語彙><資料に使える素材類>の順番で、まとまりのある資料をつくることができるようになる(かもしれない)記事やサイトを紹介していきます。

今自分に必要な情報だけ、もくじから見つけていただけると良いと思います。

まとまった資料のつくり方<配色>

見やすい資料は、デザインが整然としていて自然と言いたいことが目に入ってきます。その理由の一つが配色です。

このセクションでは、色がもたらす効果についての記事をまとめました。

▼特にわかりやすかった記事3つ▼

■これらの記事で学んだこと

・資料は基本3色にする。ベースカラー、メインカラー、アクセントカラー。
・資料の内容や閲覧する相手によって色の組み合わせを変えることで、資料から受ける印象を変えることができる。
・色の選び方に配慮することで見やすさや伝えたいことを際だたせることができる。

■なんで3色?カラフルにしちゃダメ?なんで?

ダメ。伝えたい事がボヤケるからです。
色の多さ自体がノイズになり、伝えたいことや本質が目に入りづらくなります。
規則性を持たせて書いてあることに意識を集中させることが重要です。

色だけでなく、フォントや文字サイズ、末尾の句読点の有無や、です・ます・だ・であるの混合利用、画像やテキストの配置変更なども多用することでノイズになります。

まとまった資料のつくり方<フォント>

このセクションでは、フォントに関する記事をまとめました。
前述したとおり、本質に目を向けてもらうためには資料に規則性をもたせる必要があります。

▼特にわかりやすかった記事▼

■この記事で学んだこと

フォントには、それぞれ書体によって特徴があり、読み手に与えたい印象によって書体を選ぶ必要があるということ。

フォントを選び、使う順序
1. フォントの系統選び
2. 選んだ系統から、さらに書体を選ぶ
3. 書体のウェイトを決める
4. 字間の調整

▼フォントに関する面白かった話▼
箸休め的にどうぞ。

友人「シャネルのフォントってどんなんだったか覚えてる?」
と聞いてきました。僕はシャネルのフォントが浮かばなかったのでググってみました。
友人「これってそんな特徴のあるフォントだと思う?」
「う〜ん。思ったよりそんな無いかも」
友人「そう、多分お前がやろうとしていたほど、特徴を出したりはしてないんだよ。だけど人ってのは不思議なもんで、上のフォントを見ると何となくシャネルっぽい高級感を思い浮かべることができるんだ」
「ほうほう」
友人「それは何でかっていうと、企業のロゴとかってのは、骨格となるようなフォントを、フォントデザイナーが修正したりしてほんの微妙にだけ変えたりしてくらしい」
「ほうほう」
友人「どこが変わってるのかはパッと見分からなくても、その微妙な変化を僕たちは自然に感じてるんだよ」
「ほうほう」
友人「文字の太さだったり、文字の間隔を気をつけることによって、そのロゴのオンリーワンのものが出来上がるって訳。だから別に個性を出すときに、変に特徴を求めたりすることは無いんだよ」

まとまった資料のつくり方<言葉づかい>

このセクションでは、言葉づかいに関する記事をまとめました。

見た目だけよくても、読まれなければ資料として成り立ちません。
読みやすく、理解しやすい言葉づかいで読み手のハートをつかみやすくします。

▼特にわかりやすかった記事▼

■この記事で学んだこと

適度にひらかれた文章は読みやすく、言葉が与える印象の効果を高めてくれるということ。

例:
・「あちらの方」は、”ほう”なのか、”かた”なのか、前後の文を理解していないとわからない
・「お早う」は堅いイメージ、「おはよう」はやさしいイメージ

「ひらく」 … 漢字で書ける語句をひらがなで書くことを編集用語で「ひらく」と言います。その逆にひらがなの語句を漢字で書くことを「とじる」と言います。

「ひらく」の概念を知ってから、この辺もすごく気になるようになりました。▼

尚、この「ひらき」には一定のルールがあります。しっかり知りたい方は是非こちらをどうぞ → 記者ハンドブック(アフィリエイトじゃないよ!)

官公庁や銀行、メディアなどでは、とりわけ言葉づかいについて厳しく指導されている人が多いため、知っておくとメール文をつくる際にも役立ちます。

もちろん、ひらかず漢字のままがいいときもあります。
前後の文章構成や、相手によって「読みやすさ」「伝わりやすさ」を意識して使い分けられるようになるといい感じです。

まとまった資料のつくり方<語彙>

※すべて3年以上前に引用したものなので、IT用語集とかは更新されてなかったらちょっと古いかもです。

このセクション以降は、記事というより情報まとめになります。
先に、語彙力を上げることができるサービス・サイトを紹介します。

同じワードが頻出する文章は見づらくなりがちで、つかう言葉によっては慇懃無礼に感じられることすらあります。
様々な表現方法を知っていることで、文章全体に厚みがでます。

少し前にチームの共通noteで書いた『てっとり早い語彙力をのあげかた』というエントリーも紹介しておきますね▼

▼誤字脱字チェックしてくれるサイトたち▼

▼特に役に立ったサイトたち▼

IT用語を紹介したサイトは多いですがSEOに関することだけ学べるので特にSEOについて勉強したい時はここを見るべしです。

更新頻度が高く最新の用語を確認できるのと、デイリーでピックアップされた用語を学べるところが気に入っています。

マーケティング用語を解説したサイトです。
キャラクターのふくろうがユースケースなどを交えて説明してくれるので、複雑な言葉でもわりと理解しやすいです。
マーケティングというより営業で使えそうな用語が多い気がします。

わりと初心者向け、ソーシャルマーケ寄りの用語を解説したサイトです。
漫画が所々に入っているので読み進めやすいです。

まとまった資料のつくり方<資料に使える素材類>

無料で商用利用可能な素材たちです(二次配布等は禁止等、ルールはあるので詳細は各サイトで確認してください)
クリエイターさんたちのたゆまぬ努力に感謝しかありません。

■ヒューマンピクトグラム2.0

キャンペーンのランディングページなどで似たようなのを見たことがある!って方もいるのでは?
かなり幅広く使われているピクトグラムの画像サイトです。

■iconmonstr

太線のシンプルで使いやすいベクター画像が5,000個近くあるすごいサイト。
かわいくて大好きです。
AI、png、PSD、SVGと様々な拡張子の素材がダウンロードできるのも魅力。

■ICON HOIHOI

細部まで書き込まれているイラスト素材が豊富で、特に建物のクオリティが高いです。
店舗での運用などを想定したシミュレーション資料などに使えそうです。

■icon explorer

ほとんど更新されていないものの、地味に使いやすいベクター画像が1,500種ほど揃っています。
iconmonstrにない素材はここで探しています。

ここから下は、知っている人も多いと思うので、リンクのみつけます。

■ぱくたそ

ユニークな人物写真が有名ですが、個人的にはフード画像が使えると思ってます。

■pixabay

これも使っている人は多いのでは。
色々なクリエイターが撮影した画像がダウンロード出来るサイトです。
画像のテイストが多様なので、イメージに近い画像を探すことができます。クリエイターによっては利用範囲に制限をかけていることがあるので都度確認が必要です。

■タダピク

上の2つを含む、様々なサイトのフリー素材を複合検索してくれます。
著作権やダウンロード形式については遷移先サイトに準ずるので都度確認が必要です。

■いらすとや

もはや説明いらず。

おわりに:「良い資料」って結局なんなんだろう?

最初のセクションが言いたいことのほぼ全てなのですが、改めて私の言葉で言うとすれば、資料は「何かを動かす存在」です。

否、資料は何かを動かすための補助道具でしかなくて、本当に重要なのは、「何を、どう動かしたいか」の着地点を自分の中で咀嚼・イメージできているのか、ということです。

だから今日紹介したそれぞれのテクニックをつかって資料を見やすく・読みやすくするのは最後。

・目的が明確であること。
・誰かのためになること。(自分のためだけ、はNG)
・両者の気持ちがずれていないこと。

これさえ揃っていれば、歩みを進めることができる。(次のステップは、Howとか、Whenとかです)
だからホワイトボードやA3の紙に書きなぐったって、ちゃんと伝わって一歩踏み出せるなら、それは「良い資料」だと思います。

見た目にこだわりすぎて結果読みにくい資料にならないよう気をつけつつも、独り歩きしても自分の気持が伝わる・共感してもらえるような資料がつくれるようになると良いですね。

すんごく長くなって、このエントリー自体はとても読みづらいのですが、そこはご容赦ください笑

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