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HMC8 選曲ノート

所感

やー、各所お疲れさまでした。
今回はザ・リーサルウェポンズをゲストライヴに迎えてってのももちろんあったんですが、もちろんそれだけではなくHMCのDJ各位のワザマエもいつになくひかっていたのではないかなと思うし、何だろうな、いつもと比べて全体的に雰囲気も良かった気がするんですよ。私この言葉はあまり好きではないんですがいわゆる「神回」だったんじゃないかと思ってます。

これですね。HMCは2からずっと続けて呼んでもらってますけど、今回はMOGRAに100人集めたっていうし感慨もひとしおです。

ただそんな中でやっぱりいろいろと解決を模索したい問題も見えてはきていて、ベティ=サンとのこの旅路は長くなりそうだなと思っておるところであります。まぁそのへんはスッタフ内でやっておきます。この記事をご覧いただいているヘッズ各位におかれては、何かお気付きの点はもうそれは遠慮なく、ほんとに忌憚なく私とかベティ=サンとか他の誰かとかに言ってください。ちょう参考になると思うので。

選曲ノート

さて、今回もいつもの選曲ノートをやろうと思います。ここからまた例によって長いのでお手すきの方限定で。
いつもは準備用にノロワレハウスでmixを録っていてそれを元に状況判断で本番の立ち回りを考えてるんですが、この回は何せ「魔の3時間」です。

こういうわけで、事前に曲を多少絞り込むことはできても選んでおいたものをそのまま流すというのは完全に不可能です。かつそれで音を切らずに魔……間を持たせる、そういう芸です。
ちなみに以前オールドアロウで飲みながら決めたのは1人3曲かけたら次に回すという大方針で、本番前日に決まった4人の順番はズールー→チャブ→R-9→ノロワレ、です。なので、私はR-9=サンから受けてズールー=サンに渡す、そんな位置での立ち回りとなりました。B2Bって普通は2人でやるもんだし、1曲かけたらすぐ次に回すんですが、4人でやるとそれだけカラーが出るのと、3曲ずつだと前の人を受ける1曲、自分の色を出す1曲、次に回す1曲とやれてこれがなかなかやりがいのある感じなんですよね。

その状況下で私がひねり出した15曲、解説というほどのもんでもないですが思うところをだだーっと書きつけます。なおこれは記憶している限りこうという話なので、記憶違いもあるかもしれません。

<1周目>

Clones - Robots (2005)

最初の周回、案外速い(134くらいだったかな)のテクノが回ってきて逆に驚きまして、やや慌てて選んだのがこれです。この Clones は名前の通り大ネタを豪快にかっぱらうネタ曲レーベルでありまして、これはまあ一聴してわかるとおり Kraftwerk “The Robots” ネタです。テクノやテクノポップ知らない人でもどっかで聴いたことあるでしょ?

Begard - Mononoke TKO Tekno Asunaro Puro Yakyu Queen (2019)
「ストレス発散」という名目でたまにとんでもないクソマッシュアップ(ご本人談)をドロップする Begard こと So Kobayashi =サンの電気マッシュアップ。何曲入ってんだこれ。これはもうなんか何で選んだのかぜんぜん憶えてないです(苦笑)。なんか多少は聴きやすい感じの方が良さそうとか考えたのかもしれません。

Justin Berkovi - Sustained Buxom Mad Chips (2001)

この3曲めでズールーに渡すことになるので、なんか変なので渡そうかなと思って選んだのがこれ。変というかなんていうか、 #サメリーマン 感?

<2周目>

NinJ@ Entertainment vs The Acid Woks - Last Girl Standing (@cursed_steven Cosmo Mashup) (2016)
このあたりで自分が今いるのが忍殺イベントだということを思い出したのでいわゆる「ラスガ」投入です。ただ元曲そのままではなくて、これは確かにんぱくファイナルあたり向けにこさえたエディット(?)で、 The Acid Woks “Cosmo” という曲のドラム隊をラスガの下に入れてクラブ向けに武装したやつです。クラブでかけたの初めてでしたけど、けっこう映えてましたよね?

Unknown - Los Reyes De Las Serpientes (2010)

謎のアーティスト(笑)。どこの誰かはよく知らないんですがこういう大ネタをよくやってる奴らですねこれも。お前らすきでしょUnderworld。ちなみにタイトルはスペイン語で「蛇の王」。そのまんまですね。

Dead Or Alive - You Spin Me Round (Joana Machado Bootleg) (2015)
このあたりの速さのTechnoはもう私のホームグラウンドでありまして、そらもう調子に乗っております。そこでそういえば80年代感も出していきたいねということでこちらデドアラネタです。私の渾身のカットイン、ご覧いただけていたら何よりです。これで3周目ズールースタートです。

<3周目>

Winx - Don't Laugh (Richie Santana & Peter Bailey Remix) (2007)

さっきBPM138で回したはずなんだけどBPM124になっていて、ここでいちばんきちんと準備していた変なテクノ路線がついに回ってきた、ということで以前のHMCでも別のmixはかけた気がする “Don’t Laugh” ネタです。あの笑い声が延々ループするやつですね。この酩酊感はやっぱりクラブに映えますね……!

Steve Poindexter - Work That Mutha Fucker (Gettoblaster & Robert Armani Remix) (2014)

続けてキメキメなやつ。元曲の展開をなぞりつつもドラム隊がだいぶ強化されている Gettoblaster & Robert Armani のやつです。”Work That Mutha Fucker” ってのはまぁ……ようするに踊れって意味です(意味深)。

Tyree - Video Crash (1988)

この流れなのでもう好きなやつかけようということでこちら。このドラム隊のうるささとバランス感覚はほんとうにいまだに唯一無二というか、ものっすごい体が動きますよね?ジャケの適当すぎる絵も最高です。

<4周目>

Dillinja - Gangsta (Serum Remix) (2018)

さっきBPM124で回したはずなんだけどBPM174で戻ってきたのでここぞとばかりに Jungle を叩き込んでいきます。ちょっとキレイめの Liquid Funk な感じもあったんですがそこは R-9 =サンがこっちを見てくれたのか少し悪めの感じにフってまわしてくれたのでそれを受けてこれですね。Gangsta!

The Lethal Weapons vs Deekline, Navigator, Fish, Blackout Ja - なんでジャングルやねん (2019)
ジャングルのターンだったのでこれです。GW中に勢いで2時間でつくった「クソエディット」。ザ・リーサルウェポンズ「なんでやねん」のJungle版です。この曲 https://youtu.be/nvsEAsPEfA0 と「なんでやねん」がどっちもBPM170なので、なんかぱぱっと切り貼りしてできるんちゃうかなと思ってやってみたらできたやつになります。まぁまさかどっかにうpするわけにもいかないので現場にいた各位は語り草にでもしてください。

Photek - Ni-Ten-Ichi-Ryu (Two Swords Technique) (1995)

「どいつも事切れている。こんな殺し方ができるのは、腕の立つ侍だけだ。否、こんな技を持つのは、お前だけだ。」
この流れで和といえばもう欠かせない奴です。このミニマルで張り詰めたトラックは当時のジャングルやドラムンベースといったサウンドを一挙に発展させる大傑作であったと思います。Photek こと Rupert Parkes はイギリスの人ですが、台詞は黒澤明「用心棒」から。

<5周目>

Takkyu Ishino - IN YER MEMORY (1995)

時間的に最後の周回で私がトリになるだろうということで、いかにもシメになりそうな曲として満を持してこれを選択。3分半あたりのあのコラールのブレイクでフロアの両手が上がる感じ、ブースにいても最高に気持ちいいです。みなさまおつきあいただきありがとうございます。高校のときから大好きなこの曲にまたひとつとてもよい思い出が加わりました。いま思い出しても涙出そう。

Xu Rui - Mass Hysteria (2014)

前の曲で気持ちよかったのはいいんですが少し時間が余りそうだったので、そういえばこれもかけたいのだったと思い出して急遽投入。いわゆるジュリアナネタ(L.A. Style “James Brown is Dead”)なので別に80年代というわけでもないんですけどね。まぁかけたかったから。以前のHMCでもかけた気がしますね。

Europe - The Final Countdown (1986)

もし私がトリになるならこれにするかと思って用意しておいたのをまんまとドロップすることができました。我々の番の最後だしポンズが出てくる前の “Final Countdown” だしもうこれでしょ!という選曲です。というかけっこうクドい曲なのでフル尺は必要なかったかなというのは反省点(苦笑

……ということで15曲。なんかソロでやるときよりもいろんな奴をかけられたしなんか充実した気分で、またやりたいですね、あの4人でもいいし、メンバー変えてみても面白そう。ほんと面白い企画でした。

次回 HMC9 はバンド重点回ということで私がどういう立ち位置になるのかちょっとまだわかんないですが、今回とはまたがらりと変わった面白さが出るんじゃないかと思ってます。

ではまた来年!

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