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自在バイス 新旧交代

ナイフメーカー御用達(?)と言われていた自在バイスMUTOH FVA-40ですが・・・ついに壊れてしまった・・・

20年以上ほぼ毎日使い続けた自在バイスMUTOH FVA-40がついに壊れてしまった・・・原因は長年の酷使によるものだと思われます。
具体的には、口金の角度を固定するためのバイスのベース部分のプレートとその上部にあるプレートの内部にあるボールを固定するための半球状の窪みが、長年の酷使で削られ変形したことだと思われます。

数年前からボール部分の固定が甘いなぁーと思っていたのですが・・・
思い切って分解してみると上部プレートの半球状の窪みがボールに削られ、かなり変形していました。
ボール自体はステンレス製だと思われますが、このボールを締め付けて固定する上下のプレートは鋳造アルミ製なので、ボールを回転させるたびに少しづつ削られていったのだと思います。
もちろん調整ネジでポジションを調整しながら使用していたのですが、プレート内部の半球状の窪みが徐々に削られて大きくなり、その影響でボールを挟み込んで固定する上下のプレートが接触して、それ以上の締め付けができなくなってしまったようです。

そこで、ここ1〜2年は上部プレートの下底部分をベルトサンダーで削りとり厚みを薄くして、下部のベースプレートに接触しないようにしながら、だましだまし使ってきましたが、ついにそれにも限界がきたようです。

残念ですが、道具には寿命がありますね・・・
プロに転向したとき(2001年頃)に、今は無き東急ハンズ池袋店で購入したMUTOH FVA-40ですが、当時は18000円くらいだったんですよ(消費税は
まだ3%だったような気がする)、その後、価格改定して23000円(税抜き)くらいになりましたが。

あらためて、MUTOH FVA-40、23年間お疲れ様でした。
よく頑張ってくれたよ! ありがとうございました(礼)。

そこで早速、次世代機を探してみました。
・・・当初は友人も使っているStanleyの自在バイスでいいかなーと思っていました(安いし)が、20年以上もMUTOH FVA-40に慣らされてしまった
この身体・・・バイスの口金の角度を変えるたびに、ネジを緩めて、また締め直すという作業に耐えられるだろうか?・・・否、耐えられない・・・と思い直し、MUTOH FVA-40と同等機を探してみました・・・
その結果、2種類の自在バイスを発見!

Facom 1150MT(フランス製)
BERNSTEIN 9-205(ドイツ製)

Facomは、なぜかべらぼうに価格が高い! (なぜに?)・・・とてもじゃないですが買えません(泣
BERNSTEINは・・・MUTOH FVA-40と同価格帯だ! ヤッタ〜! これで決まりだね!  と、言うことで早速注文しました。

タラッタッタッタ〜!!!
これがBERNSTEIN 9-205です!
シンプルでスタイリッシュです。新しい工具はモチベーションが上がりますねー! ウッキッキ〜〜!

MUTOH FVA-40と並べて比較した画像です。
サイズ感はほぼ同じ、ちょっとだけ背が高いかな? これは作業用のイスの高さを調整すればOK!

デスクに固定する部分はMUTOH FVA-40よりも大きいので、厚い天板のデスクにも対応可能。口金のワイドがちょっと広いけど、とくに問題なし。

一番の違いは、ボールを固定するレバーです。MUTOH FVA-40ではバイス本体の下側に付いていて、ときどきレバー開放時に固定デスクに干渉してしまうことがありましたが、BERNSTEIN 9-205は上側に付いていて固定デスクに干渉しないのがイイね!

それともうひとつ、これは予想外だったのだけれど、ボールを固定するレバーの方向が逆でした。
MUTOH FVA-40では、レバーを手前に引くと「固定」、向こう側に押すと「解放」だったのですが、BERNSTEIN 9-205ではこれが「逆」です。
まぁ、これはおいおい慣れていくしかないかな・・・

MUTOH FVA-40の唯一の欠点は、ゴムカバーがすぐに破れてしまうことでしたが、このBERNSTEIN 9-205にはボール部分のカバーがありません。
設計段階で考慮されてるとは思いますが、これはカバー無しでも機能に影響はでないのか? 今後、使用していく過程でおって報告します。

MUTOH FVA-40が生産終了になった現在、次世代機はこのBERNSTEIN 9-205で決定でしょうね。(けってい!


ところで、「BERNSTEIN」って社名もイカしていますね! 
かの偉大な作曲家であり指揮者でもあるマエストロ、レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)と名前が同じじゃないですか!(トゥーナァイト〜🎵 トゥナイト〜🎵)
オイラ、恐れ多くてキミのことバーンスタインなんて呼べないよ・・・
これからは敬意を込めて「マエストロ」と呼ばせていただきます。

あらためて、MUTOH FVA-40、長い間ご苦労様でした。
プロのナイフメーカーとして今まで何とかやってこられたのはアナタのおかげだよ、マジで。・・・どうもありがとう。
・・・マエストロ、これからよろしくね!

ところで、先日、愛用のブーツをリペアに出しました。

元々はストレートヒールだったのですが、オールソールのリペアのついでにカーブヒールにカスタムしてもらいました。
反り返りながら屹立するカーブの頂点はブーツ本体の外側にまで達して、
ちょっと邪悪な感じ。同時にエロさも感じさせる。
なんだか・・・たがやさんみを感じさせますねー。
もしかしたら我々の気づかないうちに、世の中はたがやさんみであふれているのかもしれません(間違いない

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