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Google Apps Script(GAS)で遊んでいたら、どうやって人間が AI に支配(蹂躙)されるのか分かってしまった|小さきアプリ屋の悩み

Google Apps Script(GAS)が本当に便利で、最近はずっと GAS ばかり教えたり作ったりしているのだが、こんなにも簡単だとは本当に全く知らなかった。

バリバリの IT エンジニアはむしろ GAS を知らないかもしれない。GAS を使った業務改善というのは、プログラム的には非常に低レベルで、IT エンジニアに任せるような代物ではない。こんな単純なプログラムは外注なんかしないし、GAS の意義はむしろ「非 IT エンジニア」の人たちがプログラミングの知識がゼロの状態から簡単に業務の自動化があっという間できるというところにある。

ところで、私はシンギュラリティが心から楽しみで、孫正義と同じでそれまで絶対に死ねないと思っているのだが、映画なんかのフィクションだと AI に人間が支配されてしまう世界を描いていることが多いが、私はこの結末は分かるがその過程がイマイチ納得できなかった。

マッド・サイエンティスト的でアインシュタイン的な天才が登場して、突然 AI が爆発的に進化するようなイメージがある。或いは、緩やかにこのまま進化に委ねてシンギュラリティを迎えて AI が自発的に人間排除へ進化することも考えられるが、やはり物語的で現実味を感じない。

GAS の話に戻るが、このような業務の自動化は今本当に流行っていてトレンドで、様々な企業で採用されていてある企業では数千人の人員削減に至っている。このようにして AI に置き換わる仕事というのが巷で今でも話題になり、実現されてきているが、GAS の流行で、その仕事が「IT エンジニアも含まれる」ということに気がついた。

非 IT エンジニアでも簡単なレクチャーで、僅か数時間で業務を自動化できてしまったからだ。プログラミングは行うが、低レベルな入門の基礎の基礎、下の下の下くらいの知識さえその場で与えられれば、日常でルーチンになっていて煩わしかった業務があっという間に自動化されてしまった。

それは何故か。

パズルや積み木を組み合わすように既存のサービス同士を繋ぐような仕組みがメインになっているからだ。勿論、それらサービスを作る人たちは IT エンジニアである必要があるが、サービス同士を組み合わせて新しいサービスが生まれる仕組みが登場し、それが簡単にできるようになった今、アイデア次第で誰でも自動化プログラムやサービスを生み出せるようになった。

つまり、最早、新しいサービスを生み出すのに、IT エンジニアは必須ではなくなったということなのだ。それが、まさに今、現実に始まった。それはGAS を扱っていると、本当に実感する。

そして、AI の基になっている機械学習もまた、簡単なサービスとして提供され始めている。そのサービスにデータを与えれば、勝手に学習してくれるようになる。わざわざ AI を作りたいからと自分で勉強する必要がなくなったのだ。

IT エンジニアがブラック時代

 ↓

???

 ↓

AI が支配


この???が今までフィクションの域を出なかったのだが、私は GAS を扱って、現実が繋がった。

IT エンジニアがブラック時代

 ↓

非 IT エンジニアが自動化プログラムを量産(今ここ)

 ↓

ジジイやババアもガキもバカも誰でも AI 化(近未来)

 ↓

誰かの AI が世界を支配(暴走、又は、意図的に)


天才たちが集まって生まれた AI が、世界を滅ぼすような自体になるのは、やはりマッド・サイエンティスト的なフィクション的なシナリオが頭から離れない。そこには理性があり、規律があり、暴走は生まれないと信じている。

だが、まさに今爆誕している非 IT エンジニアの業務自動化は、「誰でも AI が作れちゃう」という時代への突入を如実に表していると思う。一般人、有名人を問わず、SNS の暴走を止められないように、組織ではなく個人が作り出した AI が(意図的に)暴走する世界が、私には現実に明確に見えてしまった。

プログラミング教育の必修化で、国民全員がプログラマーになる時代が来るというのも難しいと思っていた。違和感があった。そう、だから、GAS のように、低レベルなプログラミング、或いは、もうほぼプログラミングをせずとも生活の質を向上させるものがそれすらも越えるものがアイデアだけで誰にでも作れてしまう時代が、これから我々が進化する確定的な未来なのだろう。それは知らぬ間にもう始まっていた。



以下、余談

これまでに何度も note で述べてきたのだが、私は人間は宇宙へ出る(戻る)ために進化してきたと幼い頃から生理的に信じてきたので、宇宙へ適応するためには、最終的にはこの生身の身体を捨てないといけないと考えていて、その進化を歓迎している。

機械生命体となって、最終的には我々人間が AI と同化して、宇宙へ帰り、永遠に宇宙を漂うのだと思っている。今、サーバが世界中にあるように、サーバが宇宙中にある時代が来る。脳データのサーバだ。意識すらもデータ化できる。いつでもどこでも機械の身体にダウンロードできる。

既にこの研究は現実に進んでいるようだが、これについてはまだ私の中ではフィクションの域を出ていない。

食費入力のみ家計簿アプリ「食費簿」、自慰管理アプリ「アイナーノ」、どちらも御陰様で好調です。より良いアプリ開発に役立てます。