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Udemy 修了者を採用したが一ヶ月で辞めた|小さきアプリ屋の悩み

何年も外国人しか求人応募されなくて、その為、私以外は全員外国人になってしまったのだが、今年になってからだと思う、日本人の応募が急増した。

なんでだろうと考えたが、面接をしていて、又、横の繋がりで話をしていると、以下が関係しているように思う。

日本人の応募が増えたのは、正直、嬉しいのだが、全員、例外なく、業界未経験のプログラミング初心者だ。

誰でも構わず、初心者でも何でも手当たり次第大量採用していて痛手を負ってきっと学習したのだろう、慎重になって、その影響で、うちのような小さな会社に未経験者が流れてきたようだ。

うちは未経験者を雇うような余裕も体力もない本当に小さな会社なので、面接だけして余程の根性を見せてくれない限り一人も採用していなかったのだが、Udemy を修了しポートフォリオまできちんと作成して持参した未経験者を信じて採用してみたが、一ヶ月もせずに辞めてしまった。

理由は、何もアプリが作れなかった。何も。

本人も自信があったようなのだが、めちゃくちゃ凹んでいた。

あと言っていることがおかしかった。

「その作り方は正しいですか」「その作り方はどこで定められたものですか」「その作り方はどこで学習できますか」「その作り方は世界の主流ですか」・・・極端な話、製品品質になるなら、どんな作り方をしてもいいし、今は Android や iOS など決められたプラットフォームがあるので、ある程度は作り方が決められている。自由には逸脱できないし、突飛なオリジナル性も周囲を混乱させるだけだから、作り方に選択肢なんてそうそう無いのだが、何故かやたらと「作り方」と「主流かどうか」に拘って、それに縛られて何も指が動かなくて、自滅して辞めてしまった。

Udemy を批判するわけではない、そもそもどんなことを教えているか知らないから。だけど、何を植え付けられたんだろうというのは疑問で仕方がない。

初心者はまず、すぐに結果が目に見える画面を作ることから始める。のだが、その実装すらも、指が動かなかった。最近のアプリは画面を作るくらいならすごく簡単だ。パーツをドラッグして配置するだけで良かったりもする。でもそれもできなかった。「これで正しいですか?」「これが主流ですか?」ということに拘って。

「こうやるんですよ」「こうするのが正しいんですよ」と教えられ過ぎたのだろうか? 道標を示して、それを追うことに慣れすぎたのだろうか? 正直、気持ちが分からない。

子供なんかにプログラミングを教えると、見様見真似で動くアプリをちゃっちゃっと作ってしまう。それでいい。それが正解。

プログラミング学習サイトが流行っているが、私が若い頃はそんなものなかったので、ひたすら本を買って分かるまで一人で勉強した。今は、誰かが導いてくれたものを模倣して作ってそれで学習したつもりになっている? 何を学ぶにも、どこかで誰かが教えてくれる場所があるというのは、何らかの弊害を生み出しているような気がする。自分の作り方が正しいかどうかを尋ねて回って誰かに「正しい」「それが世界の主流だ」と言われないと気が済まないというのは、だいぶ恐ろしい。

食費入力のみ家計簿アプリ「食費簿」、自慰管理アプリ「アイナーノ」、どちらも御陰様で好調です。より良いアプリ開発に役立てます。