桜のような僕の恋人 感想

恋人や好きな人、想いを寄せる人の存在は居るだけでその人の人生が大幅に豊かになる。好きな人の事を考える時間があるだけでこの何処を見ても辛いし生きにくい世界を好きな人がいると言うフィルターを通して、世界を見ることができる。
私はこの本を読むまで老いを加速させてしまう「ファストフォワード症候群」と言う病気の存在を知らなかった。本当に人間が辛い時、支えてくれるのは人の言葉でもあり、突き放すのも人の言葉だと言う事を学べた。電話でもう関わらないでと勇気を振り絞って恋人に言うシーンは一番辛かった。相手の心情や出来事を全て察して対応するなんて不可能だが、頭ごなしに相手のことを決めつけて否定してしまうのは間違いなんだと感じた。恋人がいる生活も最高に豊かだ。

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