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詩「月に向かって叫ぶ」




今日も隣の席のアイツが
勝手に授業をサボっている
僕は相変わらず
熱心にノートをとっている

一心不乱に
ただ、ただ、
闇雲に…

時々、アイツが聞いてくる
「一体、何の為に?」
知っているなら誰か教えてくれ
僕にだって分からない

単語を一つ覚える度、
方程式を解く度に
僕は自分に言い聞かせる
(今は、違っても、きっと…。)

僕が何でずっとこうして
ノートをとっているのか?
バカらしくて
やめたくても
コレしか出来ない自分がいる

今日
アイツの机の上に座って
学年でトップのヤツが
「クレーターは、月の表面にある、噴火口状の地形だ。」
なんて偉そうに言っていたから、
「アレは、俺が月に向かって叫んだ時の凹みだ。」
って言い返してやった

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