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詩「雪の精」


シンシンと
僕の心に雪が降り積もる
僕の想いが重なって
未踏の綺麗な層になる
宝物の様な僕だけの雪の結晶

真っ白な肌で
雪と戯れる
君の頬が赤く染まる
吐く息は、白く、風に消える
その全てが愛おしくて
この世界ごと
時間も一緒に
このまま
凍ってしまえば良いのに…
そうすれば
消えそうな瞬間ですら永遠になる
僕の余計な想いが邪魔をする
神聖なものは汚してはならない
自分勝手な魔法は要らない

雪の精は
この季節だけの神様の贈り物
特別な時を刻む
目を閉じて
君が僕の目の前にいる今に
胸が高鳴る

今日の結晶の形は
君と僕だけの為の…

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