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詩「宇宙ステーション」



トランク一つ持って
宇宙ステーションに降り立った

宇宙が果てしないって
知らなかったら
地球が丸いって
理解していなかったら
もっと
もっと
大切に出来たのかな?

地球は限界だった
私は居場所を失った
此処は
息が続かない
何処からか
風も吹かない
湧き出る様な
汗もかかない
だから
喉も渇かない
私の故郷は地球だった
青い
青い
水の惑星ほし

宇宙ステーションで立ち尽くす
包囲磁石は役に立たない
宇宙人は
皆親切そうだけど
私は
どのほしも
興味が無かった
私の眉は
ピクリとも
動かなかった
足が
下に張り付いて
動けなかった


2XXX年 ◯月▲日(火)天気☀️/☔️

宇宙ステーションが完成したというニュース
世界が歓喜の渦に包まれた
私は
その場でジャンプした

あの地に降り立ったら
どんな
ワクワクした気持ちになるだろう?
今まで
感じた事のない感動が
待っているに違いない

私はトランク一つで
颯爽と
降り立つの
無限の世界が広がって
異星人との
素敵な出逢いもあるのかな?

私は
きっと
振り返るだろう
この場所から
地球を見るの
初めて外から眺める美しさは
きっと
何にも代え難いだろう
宇宙の星々もこの目で見たい
荘厳な輝きを

早く
その日が来ると良いな

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