見出し画像

#推し短歌③ 推しアニメ、漫画の思い出短歌


「映画館
 私のせいで
 前、見えぬ
 子供に言われ
 うつむく私」


〈解説〉
中学生の時、名探偵コナンの映画(世紀末の魔術師)を1人で観に行った私。
その頃の映画館は、自由席。
私は、周囲の邪魔にならない様に、1番左の端っこの席に着席。
映画が始まるのを、今か、今かと待っていたら、男の子のお子さんが、
「お姉ちゃんのせいで前が見えない!」と言っていたので、誰の事かと周りをキョロキョロしていたら、私の事だった。
私が、慌てて席を移動する素振りを見せたら、その男の子のお母さんが
「私達が違う席に座れば良いでしょう!!」
と指摘した男の子を叱り、私に向かって
「本当に、ごめんなさいね!!」
と謝り、違う席に移って行った。
私は、とりあえず、今の席に、もう一度着席し、一連の流れが、恥ずかしくなって、映画が始まるまで、うつむいていた。
名探偵コナンの映画は、昔から、老若男女に愛されていた。
幅広い年齢層が入り混じっていた映画館だからこそ起きたハプニング。
しかも、映画館が自由席だったのも懐かしい。
あの頃は、思春期だったので、恥ずかしかったのだが、今は、懐かしい思い出となっている。
名探偵コナンの漫画、アニメ、映画は、今も続いている。
それが、私には、とても嬉しい。
あの男の子も、今では、立派な大人になっているはずだ。
あの男の子も、今も名探偵コナンを好きでいてくれると良いなぁと、たまに思い出に浸りながら、ボーっと考える事がある。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?