4つの机

ちょいと待ってよ
ここはあいにく行き止まりだよ
あそこへどしても行きたいなら
獣道を遠回りしておくれ

そして東京のある詩人は
朝、仏壇に手を合わせて
モーニングコーヒーをいれるために
ミルで豆をひいていた

ほいとここらで休憩するか
ごつごつとした岩に腰掛けて
山の音をしずかに聴いている
ねえもうどれくらい登ったのだろう

おかげさんでおおきくなって
あなたさんはいまげんきかい
卓上カレンダーもフクロウ型の壁時計も
いつもと変わらぬ素振りを見せた

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