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鼻血が出そうなほど興奮した大人の話

年末
このちょっと長めで
ゆっくりしてもいいんだよ
むしろゆっくりするのがいいんだよ
そんな時期

明日のおとしとりからお正月まで
ゆっくりダラダラを最大限満喫するべく
毎日本走中

最高のゆっくりダラダラには欠かせない
アイスをシャトレーゼに買いに行った


年末、夕方のシャトレーゼは
いつもと雰囲気が違っていた

お孫さんを連れたおじいちゃんおばあちゃんがたくさんいて、これ買う?あれ欲しい??と聞いている姿。

母娘が「これがいいかな??」「人数多いからこっちの方がよくない??」と焼き菓子を物色している姿

いつもよりたくさんの人たちが
ワクワクした楽しい雰囲気を振り撒きながら
お買い物している
そのせいか、店内もいつもより明るく感じた


店内の一際明るいショーケース
色とりどりのケーキがたくさん並んでいる

小さな兄妹がぺたっと張り付いて
クマの形のケーキを買ってもらっていた

そんな姿を微笑ましく思いながら

ケーキがたくさん並んだショーケースって
夢があるわぁぁぁぁって、興奮してきた

キラキラしてひやっとしてふわっとした甘い匂いがしてくる感じがたまんねぇっ


ふと視界に入った

50%OFFの表示がついたホールケーキ

5度見くらいしたよね

本当に??え?50%っって半分ってこと?
半額?半額なの?
このフルーツたくさんの丸いケーキ
半額ってどういうこと?
半分の金額でいいってこと
そんなことある!?!?!?夢?

興奮しすぎて、ものすごい早口で隣にいた妹に話しかけた

そんな私も他の人たちのように、ワクワク楽しい空気をブワーーーーと放ったんだろうね

隣を横切った老夫婦が、「綺麗だよねぇ」「美味しそうだよね」と話しかけてくれた。

初めましての老夫婦と年末のワクワク感を分かち合い、また半額のケーキと向かい合う


これは運命だ
神は私を見ていらっしゃったのだ
これはご褒美だ
今年の私は一味も二味も違った私への

さぁ、夢のホールケーキ一気喰い
華々しく今年を彩る大イベント!!!
行くっっきゃない!!!
今がその時なのだ



「ん??これがいいのか??」
「ちょっと大きすぎない??」
「これがいい。半分こにするから大丈夫」

4歳?5歳?そのくらいのちっちゃな子二人と
おじいちゃんおばあちゃんが、同じホールのケーキを見ている

これがいいという子供達

ホールという事実にびっくりしながらも、半額だし、可愛い孫が欲しがっているし、と心揺らいていそうなおばあちゃん

「欲しいなら買ってやれや」なおじいちゃん


私は、大人なのです
私は、いつでもケーキを買えるのです

きっと久しぶりに孫たちが遊びにきたのだ
おじいちゃんおばあちゃんにとって
とても嬉しい時間なのだ

そして孫にとっても
おじいちゃんおばあちゃんは
願いを叶えてくれるすごい人なのだ
親がやってあげたくてもできないことを
おじいちゃんとおばあちゃんは
してくれるものなのだ

ホールのケーキを子供二人で食べるなんて
なんて夢があるんだ

これは親では叶えられない

まず多すぎる、食べきれない、
半額とはいえ高すぎる

子供のためを思って、叶えてあげたくても
どうしても現実的に動きがち

おじいちゃんとおばあちゃんってとにかく
孫たちの喜ぶ姿が見たいんじゃないかな?
そんな気がするんだ



おじいちゃんおばあちゃんに
してもらった嬉しいことが
私にはたっくさんある
まさに4歳あたりの思い出だって
しっかり覚えている
その経験や感情が私を作っている
大人になっても残る、大切な思い出


おじいちゃんおばあちゃんが
ホールのケーキ買ってくれたなんて思い出
インパクト強すぎて嬉しすぎて絶対覚えてるよね

なんなら、将来、大人になって
「あの時ホールのケーキ買ってくれたんだよなぁ……」なんて、年末にホールケーキを見たら涙が出るようになったりするんだよ

おじいちゃんとおばあちゃんと孫二人
しゃがみ込んで一緒にケーキを眺め
欲しい!買おうか?とやりとりをしている姿
なんか目の奥がじわっと熱くなる


フッ……今日はケーキって気分じゃないわ

私は微笑みながら
ショーケースから離れた

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