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いっぱい笑ったな、また笑いたいな

「こぞろうぜ」

もろびとこぞりて の替え歌を聴き
こぞりすぎじゃない?もろびと。。。という
ネタから生まれた、私たちの言葉

こぞる という言葉を気に入って
いつもの仲間と使っていた頃

勉学のための時間と思いきや
遊ぶか バイトするか 遊ぶかに
毎日を費やしていたあの頃

「尻わって話すぞ」

すでに割れてると
ツッコミするまでが流れの
そんなあの頃の私たち


こぞる=ガストに行くという意味だった

緑さわやかで
利根の歌が聞こえる
千葉のとある町

簡単な漢字なのに
ちょっと特殊な読み方で読めない
そんな駅が連なる地域


この当時の私たちにとって
このガストは
唯一のファミレスであり
唯一夜をすごせる場所だった


私たちがガストに行くには
隣の駅へいき、さらに15分くらい
歩かなければならない
ちなみに、こぞりたいこの時間
電車は1時間に一本
終電もはやい

当時の私たちは若かった

「歩いていこうぜ!!」

大抵ね、こういったどうしようもない提案をするのは私だった

それを「ええー!!??」と言いながらも
一緒にきてくれる友達

田んぼと田んぼの間の細い道を
ケタケタ笑いながら
ガストに向かう

1時間30分くらいかけて
ガストに向かう


吹き抜ける風が、ほっぺたや耳を
切り刻むくらい冷たくて鋭い
鼻や口か入ってくる空気が痛い


そんなことさえ可笑しかった


朝までガストで笑い転げ
また早朝の田んぼ道を
笑いながら歩く

ずっとずっと笑い続けていた
ずっとずっと面白かった

いつのまにか 
こぞる ことがなくなった


こぞろうぜ!!

きっとそう伝えるだけだ

それだけなのに
むずかしくおもうのは
大人になったからなのかな


相手の状況 自分の状況 

なにもかも違うことを理解している今

夜中に「こぞろうぜ!」と

気軽にメールするあの頃の私は

ガストのあの席で

山盛りポテトフライを食べながら

みんなを待っている

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