見出し画像

準優勝とダークホース(ytv漫才新人賞 ROUND2 結果)

※この投稿には11.5(日)読売テレビでオンエアされたytv漫才新人賞ROUND2のネタバレが多少含まれているのでご注意ください。

11.5(日)大阪、読売テレビで毎年春に行われるytv漫才新人賞の本戦への出場を懸けた選考ラウンド2回目が行われた。

9月に行われたROUND1では、芸歴4年目のぐろうが1位、芸歴5年目のハイツ友の会が2位で決定戦進出を決めるという大波乱が起きた。
ROUND1結果記事はこちら↓
https://note.com/cute_coyote94/n/nbaaa5467bfcc?sub_rt=share_b&d=ta1

ROUND2出場コンビのうち、
ROUND1に引き続いて連続進出したのは
前回大会準優勝のドーナツ・ピーナツ、
THE W女王の天才ピアニスト、
ドーナツ・ピーナツと同じくラストイヤーの丸亀じゃんご、たくろう、
決定戦進出を決めたぐろうと同期のマーメイド、
唯一のフリーコンビ ボニーボニーの6組である。

そして今回のROUND2からの進出コンビは、
前回、敗者復活で決定戦進出を決めたチェリー大作戦、
深夜のハチミツ(CX系)でもお馴染み生ファラオ、
6月のよしもと漫才劇場翔GPで優勝したぎょうぶ、
W女王天才ピアニストと同期のフミ、
決定戦進出を決めたぐろうとハイツ友の会の同期である空前メテオ(ぐろうと同期)とタイムキーパー(ハイツ友の会と同期)の6組である。

まず、381点という高得点で1位通過したのは、

ドーナツ・ピーナツ(芸歴10年目/NSC東京19期(大阪36期と同期))

画像引用:https://twitter.com/Loversytv/status/1721080721845137908?t=CoQ_K4gfG3tTOIyEnVYgNg&s=19

前回大会では、同期のダブルヒガシとの最終決戦に敗れ、惜しくも準優勝となったドーナツ・ピーナツが堂々の1位通過を果たした。
ピーナツがクセのあるキャラを演じ、それに対してドーナツが北九州訛りのキレツッコミをしていく漫才スタイルがお馴染みである。
ドーナツ・ピーナツは芸歴10年目を迎えるため、いわゆるラストイヤーに当たる。今大会で優勝すれば同期コンビ(カベポスター、ダブルヒガシ)による3年連続優勝という大記録もあるかもしれない。

そして2点差の378点で2位通過を果たしたのは、

空前メテオ(芸歴4年目/NSC大阪42期)

画像引用:https://twitter.com/Loversytv/status/1721081535993176199?t=4yJMdtk3lqgZ233gSmX-8g&s=19

茶屋(写真左)と大門正尚(写真右)の2人から成る2020年デビューのコンビであり、よしもと漫才劇場翔メンバーの1組である。NSC時代からコンビを組んでおり、在学中に出場したM-1グランプリ(2019年大会)にてナイスアマチュア賞を受賞したと同時に、一気に3回戦まで進出した。
空前メテオのネタは、茶屋が独自の持論や意見を言っていき、大門がその持論などにツッコんでいくしゃべくりスタイルである。そして茶屋が繰り広げる持論は、独創かつ哲学的なのも特徴である。持論を繰り広げるしゃべくり漫才は、空前メテオと同期のぐろうも同じようなスタイルに見えるが、ぐろうの場合は、最初に高松が話題を立てて、それに対して家村が反論的持論を言っていき、さらにそれをツッコミという形で反論するいわばディベートに近い形と言えるだろう。一方空前メテオの場合は、最初から茶屋が持論そのものをネタの話題として立てており、それを展開していく中で大門がツッコミを入れていく形である。2組の漫才スタイルは筆者的には似て非なるものだと考える。
来年行われる決定戦本番では、一体どんな漫才が観れるのか注目である。

今回のROUND2では、前回大会準優勝のドーナツ・ピーナツがラストイヤーとして最後のytv漫才新人賞に挑み、ダークホース的立ち位置である空前メテオが決定戦進出を決めるという結果になった。
この結果により、今大会の決定戦には芸歴5年以下コンビが3組以上進出することが決定した。過去のytv漫才新人賞決定戦のファイナリストを見ていくと、芸歴5年以下で決定戦進出を決めたのは、以下の通りである。

2011-2012 令和喜多みな実(当時:プリマ旦那)(4年目)
2018-2019 たくろう(きむら5年目、赤木4年目)
2020-2021 タチマチ(安達5年目、胡内4年目)
2023-2024 ハイツ友の会(5年目)、
                    ぐろう・ 空前メテオ(4年目)

これを見る限り、芸歴5年以下コンビの決定戦進出はかなり稀であり、進出したとしても1組までである。それを考えると今大会で5年以下コンビが3組決定戦進出を決めたのは極めて異例の事だと言えるだろう。お笑い界はもう既に新時代へと突入しているのかもしれない。

ちなみに今年のytv漫才新人賞ROUND2の最終順位は以下の通りである。
1位 ドーナツ・ピーナツ 381点
2位 空前メテオ 378点
-------------------本戦通過ライン------------------
3位 ぎょうぶ 375点
4位 マーメイド 370点
5位 チェリー大作戦、たくろう 364点
7位 フミ 357点
8位 丸亀じゃんご 356点
9位 ボニーボニー 354点
10位 生ファラオ 352点
11位 タイムキーパー 351点
12位 天才ピアニスト 342点

ドーナツ・ピーナツと空前メテオの点数はROUND1の1位、2位得点を大きく更新した。

来年行われるROUND3では、ROUND1通過コンビ、ROUND1、2連続通過コンビ、ROUND3からのコンビが入り交じる大混戦になるだろう。

果たして来年行われる最後の選考ROUNDを勝ち抜くのはどの2組か、そして敗者復活を果たすのは一体どのコンビなのか、非常に楽しみである。

トップ画像引用元:https://natalie.mu/owarai/news/547933

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?