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秋場所が終ったが

混乱に混乱を極めた秋場所もとうとう終わり。優勝戦線も4敗まで落ち貴景勝熱海富士の決定戦で大関に優勝は帰した。とここだけ見ると体裁も整ったように見えるが、中身は主力不在の十両優勝並みのゴタゴタレースだった。ここのところ3敗優勝が急増したがとうとうそれすら厳しく4敗に滑り落ちる。十両力士でも勝ち進むことが容易になってしまう。4敗は過去3例あるが平幕1人、横綱~三役5人、横綱大関2人、今回は横綱平幕の2人と47初並みか。最後まで締まらない。


貴景勝とて全く好調ではなく序盤で3敗。勘が鈍りカド番脱出すら危ういとも思えた。しかし何をするか分からない平幕より相撲の固まった三役の方が有利なのだろう。後半豊昇龍戦で落としたのみとなった。白星が上から落ちてくる恰好だったが、結果優勝の仕方を知っているだけ強みがある。決定戦は無様だった。ただ優勝というだけ。


熱海富士はやはり相撲が粗い。中盤まで盛り上げた功績は大だが上位戦は阿炎以外完敗だった。ここで史上最速優勝を回避したのは幸運だったか。近年平幕の成績上位はその後全く振るわない。王鵬や琴勝峰がそうだった。一発屋で終わってしまうパターン。相撲ぶりも下位で偶々星を重ねたというところ。これ以上珍記録が増えても逆に水を差す。

高安はまたまた崩壊。周りがコケて千秋楽まで可能性を残したが中継でも全く勝ち進む空気がなかった。やはりボロ負け。
武蔵丸は稽古を減らすべきと分析している。精神だけでなく腰が持たないのだろう。

大関2人は勝ち越しとはいえ何の内容もなかった。星争いの混乱で逆に得をしてしまった。相変わらず優勝争いの力士には勝つだけの強きを挫くスタイルで盛り下げには一役買った。武蔵丸の通り両者とも逃げている相撲も多かった。今の取り口では長続きしない。


三賞は熱海富士1人。妥当だろう。優勝すればで4人の条件付きだったが誰も果たせなかった。それとて熱海富士除きたった一つ。今の優勝は精々この程度の価値ともいえる。北青鵬に至っては序盤の4敗からで全くのノーマーク。三賞すら値するか。先場所はあまりに多すぎだった。参加賞並みで興醒め。


元大関陣が全員勝ち越しでそれぞれ目立つところはあった。正代は貴景勝戦から本気になったか。朝乃山は相変わらず大雑把。御嶽海は下位まで落ち地味ながら星を重ねた。ただ元大関がどんどん増えるのも大関の威厳から見てどうか。現在の3大関も長く維持できるか微妙。年寄の大関特権などを拡充し引退の道を開くこともありだろう。


貴景勝の横綱。やはり横綱取りだそうだ。最後の相撲を見ると全くの無様。今の貴景勝に2番取る体力は厳しくあの変化も予想できるがそれは置いておき、戒めるべき立場ながら安易に評価する横綱審議委員会は無用だろう。かつて「2場所優勝なら即横綱だ、11勝でも全勝でもだ」と放言した委員がいたが、シロウト集団横審は相撲の価値を下げている?
理念もなく無条件に褒め称えてばかりに思える。

かつて決定戦の変化は栃東や白鵬がやっている。栃東の時は勇退の時津風理事長(豊山)が困惑していた記憶。何しろいいものではない。

今場所限り千代翔馬と碧山の陥落で九重と春日野から幕内力士が消えるようだ。九重は意外に平23九州以来、春日野は昭和42九州以来らしい。春日野は後に続く人材がいない。このままでは関取不在も近いだろう。となると秋田嶽が十両復帰した昭和10春以来のようだ。大まかに流れを辿ると鹿島洋相模川→栃錦→栃ノ海栃光→栃東→金城栃赤城→舛田山→栃乃和歌→栃乃洋→栃煌山ときている。88年続くとあって大きなこと。栃武蔵らの奮起にかかっているが。


引退力士が20人もいる。近年6場所のうちどこかで大量引退が発生している。秋場所は620人だが入門は3人。来場所は単純計算で17人減である。毎年初場所を比較すると平均10人の漸減となっているがとうとう500人台に突入しそうだ。このままでは三段目の再削減もあるだろう。序二段も100枚を切るところまできている。それ以上に十両以上の削減も踏み切るべきだろう。北青鵬を見るに幕内上位と下位では実力差も大きい。関取を特別視しすぎている状況。現状では水増しだ。


さらに相撲協会に職員の残業代未払疑惑がでてきた。幾らでも問題が噴出する。課題多しの相撲界。

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